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私の秋は無限を疑った日から始まり、紅葉が極限を教えて終わった

秋の風は乾いていて、
教室の窓から入ると黒板の粉の匂いを運んできた。

黒板には数式が並び、
右端は途中で途切れている。

無限に続くはずの数列が、
黒板の幅で突然終わる。

その不自然さに、
無限というものが本当に存在するのか、
疑問を持った。

無限は記号で書けば簡単だが、
実際には最後まで辿り着けない。

足し算を続けても、
割り算をしても、
どこかで手が止まる。

数は増え続けるのに、
理解は追いつかない。

無限は広がる概念ではなく、
距離のようなものだと感じた。

近づくことはできても、
触れることはできない。

授業が終わり、
外に出ると校庭の木々が色づいていた。

赤や黄色に変わった葉は、
風に揺れながら一枚ずつ落ちていく。

落ち葉の数を正確に数えることはできないが、
増え方には規則がある。

枝から離れ、
空気に抵抗され、
地面に近づくにつれて速度が変わる。

その様子は、
数列が一定の値に近づいていく過程に似ていた。

紅葉は、
すべてが一度に終わるわけではない。

少しずつ変化し、
少しずつ近づいていく。

完全に色づく瞬間は見えなくても、
変化の途中は確かに存在する。

無限に続くように見える変化も、
ある範囲の中で落ち着いていく。

そのことを、
落ちていく葉の動きが示していた。

教室に戻り、
もう一度数式を見る。

無限に続く項の先に、
値が定まることがある。

その考え方は、
急に難しく感じなくなった。

すべてを数え切らなくても、
すべてを見届けなくても、

近づいていく様子が分かれば理解できる。

私の秋は無限を疑った日から始まり、
紅葉が極限を教えて終わった。

数式と季節は、
同じ速さで静かに進んでいた。

作者メッセージ

教科×感情×四季はこのお話でおしまいです

あ、今回なんか文の終わりの「まる」の反応が弱いですね、はい

まああんまり気にせず…

よし、なんかジメジメしてる空気に活を入れてやろう…!

一言行きます!
「押忍!」
よし!

小説編集が終わった途端、「まる」が反応しなくなり、やっぱり最後まで反応しなかった、
KanonLOVEでした。

あ、なおった…。

2026/02/12 00:00

KanonLOVE
ID:≫ n00YEDEqgv6kY
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教科×感情×四季数学

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