舞園美華は、小学4年生だ。
これはそんな美華が[漢字]仲良し[/漢字][ふりがな]仲が良いのかもしれない[/ふりがな]の、
花井綾と、朝倉夏織と、新村唯との下校時の話だ。
「みんなは〜そういうこと〜いけないと思うよね〜?」
「わかる〜それな?」
「う、うん。そうだね。」
みんな、そう思うよね?昨日、美華のお気に入りのペン、誰かさんに取られちゃったんだ〜。
ねえ。
「唯ちゃんもそう思うよね〜?」
悪い事した、ゆ・い・ちゃ・ん?
「…」
「え〜。無視ってひど〜い!」
「うわー。唯、それは良く無いわ。」
「そ、そうだね。」
も〜。悪い事したからって、無視は良く無いよ〜?
は〜イラついた。とっとと帰ろ。
「綾ちゃん、夏織ちゃん。唯ちゃんは置いて早く帰ろ?美華、今日は、ピアノの練習があるのぉ。」
「おけおけ。んじゃ、早歩きで行こ。」
「わ、わかった。」
「…」
「はあ。もーっと面白いの、見れると思ったのに。」
筆箱の奥に隠してあった、美華のお気に入りのペンを取り出した。
もちろん、ピアノの練習なんて嘘だよ。
宿題が終わったから、散歩でも行こ。
スーパーを通って、コンビニを通って、そろそろ家に帰ろうとした時だった。
「?マジナイ屋、カンロ?こんなお店、あったっけ?」
どんなお店なんだろ…!
そう思い、美華はマジナイ屋に入った。
カランコロンカラン
「いらっしゃいませ。」
中に入ると、真っ黒な長い髪を下ろしている、美人なお姉さんが出迎えてくれた。
「こんにちは。ここはおまじないのお店。私は感楼。おまじないをかけてあげられるよ。」
「そうなんですね〜」
美華お馴染みの、「カワイイミカ」を使って言った。
「どんなおまじないをかけてほしい?」
おまじないって本当に効くのかなぁ?
ここには、難しそうな本がいっぱい。
店内は狭いし、カウンターが一個あって、ガラスのショーケースみたいなのがある。
とりあえず美華はこう言った。
「おまじないって、効くんですかぁ?」
「うん。効くよ。私のは、ちゃんと意味を調べてやってるから。」
「それならぁ。もっと、可愛くなりたいです〜。そういうおまじないって、ありますかぁ?」
それができたらぁ、好きな人と付き合えたり、みんないう事を聞いてくれるかも。
「うん。できるよ。ここにお名前と、年齢を書いてね。」
「わかりました〜。あ、代金はいくらですかぁ?」
今は、500円玉しか持ってないな…
「これくらいだったら100円で良いよ。[小文字]それより、良いものも手に入りそうだからね。[/小文字]」
「ありがとうございますぅ〜」
「かけてあげるから、ジッとしててね。[打消し]ミカヨミカヨ、カワイラシクナレミカヨミカヨ、…[/打消し]」
「はい。あとは、この紙にバラ…何色がいい?」
「じゃあ〜紫がいいです〜」
「わかったわ」
紫色って、可愛いよね〜
私は財布から、500円玉を取り出した。
「400円のお釣りです。ありがとうございました。そして、この紙は持っててね。」
「はーい。ありがとうございました〜」
「[小文字]やっぱり、店前の看板は読まなかったのね。[/小文字]」
「みんな〜おはよう〜」
「おは〜」
「美華ちゃん。おはよう。」
本当に可愛くなったのかな?
「…美華、なんか可愛くなった?」
「え〜?そう〜?美華わかんな〜い」
やった!本当に可愛くなれたんだ。
「…」
「唯ちゃん、おはよう〜」
「…」
「もー、唯ちゃん。無視はひどいって、昨日言ったでしょ?」
「…」
「唯ちゃ、」
グサっ。
痛い。心臓に何かが刺さったみたい。
な、なに、この痛み。
「美華、大丈夫?」
「うん!美華平気!」
「本当に大丈夫?」
「うん!」
そうしてる間も、少しズキズキする。
「でも、体育は難しいかも…今日は見学するね。」
「美華、なんかあったらいいなよ?」
「は〜い」
「ねえ。どうして美華の事無視するの?」
「…」
「ねえってば!」
あまりにも唯ちゃんの無視が酷いから空き教室に呼び出した。
そして、今手で叩こうとすると。
ザクっ。ズキッ。
「ぅう!」
「痛い!痛い痛い痛い!」
「なんでなのっ!」
ズキッズキッズキッズキッ。
「…じゃあ帰る」
「ま、待ちなさ、うぐぅ!」
くぅ…なんでなのよっ!
ズキッズキッズキッズキッ。
美華は、気を失った。
「美華っ!美華っ!大丈夫!?」
「んぅ…」
「美華…!」
「あ、綾ちゃん。」
「どうしたの?」
「何をそんなに心配してるの?」
「美華?…」
「ねえ、綾ちゃん。私、可愛いよね?」
ああ。やっと来た。よく、夕方まで耐えたものです。
[漢字]魂[/漢字][ふりがな]ソウル[/ふりがな]。
ちなみに、これは心臓では無い。心臓に宿っている、心みたいなものだ。
「それにしても…」
彼女の魂は、バラの棘により、深く傷ついている。
それはそれで、とても美しい。紫色のバラが、魂を突き刺している。
私が彼女にかけたのは、「カワイクナアレ」。
可愛い時は、より可愛く。醜い時は、バラがお仕置きをする。魂を突き刺すのだ。
今の彼女は、死んだと言っても過言では無い。だって、魂が心臓から抜け出したのだから。
今の彼女は、可愛いしか生きる理由がないだろう。本当の可愛いを見失い、可愛いと言われないと、生きていけない、廃人だ。
でも、もう無心だ。かわい子ぶることもできない。
それぐらいのお仕置きは必要だ。だって。
[太字]おまじないのルール[/太字]
七つの大罪を犯さないこと。
を破ったからだ。
「さて、ショーケースに飾りましょう。」
『可愛い紫の薔薇』
これはそんな美華が[漢字]仲良し[/漢字][ふりがな]仲が良いのかもしれない[/ふりがな]の、
花井綾と、朝倉夏織と、新村唯との下校時の話だ。
「みんなは〜そういうこと〜いけないと思うよね〜?」
「わかる〜それな?」
「う、うん。そうだね。」
みんな、そう思うよね?昨日、美華のお気に入りのペン、誰かさんに取られちゃったんだ〜。
ねえ。
「唯ちゃんもそう思うよね〜?」
悪い事した、ゆ・い・ちゃ・ん?
「…」
「え〜。無視ってひど〜い!」
「うわー。唯、それは良く無いわ。」
「そ、そうだね。」
も〜。悪い事したからって、無視は良く無いよ〜?
は〜イラついた。とっとと帰ろ。
「綾ちゃん、夏織ちゃん。唯ちゃんは置いて早く帰ろ?美華、今日は、ピアノの練習があるのぉ。」
「おけおけ。んじゃ、早歩きで行こ。」
「わ、わかった。」
「…」
「はあ。もーっと面白いの、見れると思ったのに。」
筆箱の奥に隠してあった、美華のお気に入りのペンを取り出した。
もちろん、ピアノの練習なんて嘘だよ。
宿題が終わったから、散歩でも行こ。
スーパーを通って、コンビニを通って、そろそろ家に帰ろうとした時だった。
「?マジナイ屋、カンロ?こんなお店、あったっけ?」
どんなお店なんだろ…!
そう思い、美華はマジナイ屋に入った。
カランコロンカラン
「いらっしゃいませ。」
中に入ると、真っ黒な長い髪を下ろしている、美人なお姉さんが出迎えてくれた。
「こんにちは。ここはおまじないのお店。私は感楼。おまじないをかけてあげられるよ。」
「そうなんですね〜」
美華お馴染みの、「カワイイミカ」を使って言った。
「どんなおまじないをかけてほしい?」
おまじないって本当に効くのかなぁ?
ここには、難しそうな本がいっぱい。
店内は狭いし、カウンターが一個あって、ガラスのショーケースみたいなのがある。
とりあえず美華はこう言った。
「おまじないって、効くんですかぁ?」
「うん。効くよ。私のは、ちゃんと意味を調べてやってるから。」
「それならぁ。もっと、可愛くなりたいです〜。そういうおまじないって、ありますかぁ?」
それができたらぁ、好きな人と付き合えたり、みんないう事を聞いてくれるかも。
「うん。できるよ。ここにお名前と、年齢を書いてね。」
「わかりました〜。あ、代金はいくらですかぁ?」
今は、500円玉しか持ってないな…
「これくらいだったら100円で良いよ。[小文字]それより、良いものも手に入りそうだからね。[/小文字]」
「ありがとうございますぅ〜」
「かけてあげるから、ジッとしててね。[打消し]ミカヨミカヨ、カワイラシクナレミカヨミカヨ、…[/打消し]」
「はい。あとは、この紙にバラ…何色がいい?」
「じゃあ〜紫がいいです〜」
「わかったわ」
紫色って、可愛いよね〜
私は財布から、500円玉を取り出した。
「400円のお釣りです。ありがとうございました。そして、この紙は持っててね。」
「はーい。ありがとうございました〜」
「[小文字]やっぱり、店前の看板は読まなかったのね。[/小文字]」
「みんな〜おはよう〜」
「おは〜」
「美華ちゃん。おはよう。」
本当に可愛くなったのかな?
「…美華、なんか可愛くなった?」
「え〜?そう〜?美華わかんな〜い」
やった!本当に可愛くなれたんだ。
「…」
「唯ちゃん、おはよう〜」
「…」
「もー、唯ちゃん。無視はひどいって、昨日言ったでしょ?」
「…」
「唯ちゃ、」
グサっ。
痛い。心臓に何かが刺さったみたい。
な、なに、この痛み。
「美華、大丈夫?」
「うん!美華平気!」
「本当に大丈夫?」
「うん!」
そうしてる間も、少しズキズキする。
「でも、体育は難しいかも…今日は見学するね。」
「美華、なんかあったらいいなよ?」
「は〜い」
「ねえ。どうして美華の事無視するの?」
「…」
「ねえってば!」
あまりにも唯ちゃんの無視が酷いから空き教室に呼び出した。
そして、今手で叩こうとすると。
ザクっ。ズキッ。
「ぅう!」
「痛い!痛い痛い痛い!」
「なんでなのっ!」
ズキッズキッズキッズキッ。
「…じゃあ帰る」
「ま、待ちなさ、うぐぅ!」
くぅ…なんでなのよっ!
ズキッズキッズキッズキッ。
美華は、気を失った。
「美華っ!美華っ!大丈夫!?」
「んぅ…」
「美華…!」
「あ、綾ちゃん。」
「どうしたの?」
「何をそんなに心配してるの?」
「美華?…」
「ねえ、綾ちゃん。私、可愛いよね?」
ああ。やっと来た。よく、夕方まで耐えたものです。
[漢字]魂[/漢字][ふりがな]ソウル[/ふりがな]。
ちなみに、これは心臓では無い。心臓に宿っている、心みたいなものだ。
「それにしても…」
彼女の魂は、バラの棘により、深く傷ついている。
それはそれで、とても美しい。紫色のバラが、魂を突き刺している。
私が彼女にかけたのは、「カワイクナアレ」。
可愛い時は、より可愛く。醜い時は、バラがお仕置きをする。魂を突き刺すのだ。
今の彼女は、死んだと言っても過言では無い。だって、魂が心臓から抜け出したのだから。
今の彼女は、可愛いしか生きる理由がないだろう。本当の可愛いを見失い、可愛いと言われないと、生きていけない、廃人だ。
でも、もう無心だ。かわい子ぶることもできない。
それぐらいのお仕置きは必要だ。だって。
[太字]おまじないのルール[/太字]
七つの大罪を犯さないこと。
を破ったからだ。
「さて、ショーケースに飾りましょう。」
『可愛い紫の薔薇』