カッパ売りの短編集
#1
大丈夫かい、キミ?
走る 走る 走る走る走る[斜体]走[小文字]る[/小文字][/斜体]走るはしる
絶え絶えの息でも、足が千切れそうでも、喉が焼けるように痛くとも。
走らなければならない。
逃げなければならない。
それが僕にできる、最低限の弔い。
母も、父も、兄も、最後に「逃げろ」と言っていた
だから逃げる、だから走る。
家族の分も生きるため、家族の遺言を守るため。
「────あッ...!?」
ずざぁっと音を立てながら肌が地面にこすれる。
擦り切れて血が出る。痛いくて涙が出てくる。
『─────居たぞ!あそこだ!』
見つかった...!
逃げなきゃ、早く立ち上がらないと...!
よろよろと立ち上がり、怪我した足の、目一杯の速さで走る。
こんなのじゃスピードがでない、捕まってしまうのも時間の問題だろう。
そんな中、人にぶつかってしまった
「っ、ごめんなさ、!」
そう言って走り出そうとするが、腕を掴まれる。
『あーイタタ、骨折れちゃったァーこりゃあ慰謝料案件ですわぁ』
そんなことを棒読みで喋るチンピラ。
「離しっ...!」
精一杯暴れるが、抜け出せない。もうそこまで来ているというのに、
『払えねぇならぁ、体で払ってもらわねぇとな〜?』
"体で払う" その言葉を聞いて、僕は恐怖に陥った。
臓器を売られるのか?それか労働?それとも...
アイツに色々なことをされた記憶が蘇る
「い...嫌だ...!離せっ...だ、誰か!助けっ!」
目一杯叫ぶも、通行人は見えないふり、聞こえないふり。
もうだめかと思った瞬間...
「──────キミ、大丈夫?」
凛とした声が聞こえた。
絶え絶えの息でも、足が千切れそうでも、喉が焼けるように痛くとも。
走らなければならない。
逃げなければならない。
それが僕にできる、最低限の弔い。
母も、父も、兄も、最後に「逃げろ」と言っていた
だから逃げる、だから走る。
家族の分も生きるため、家族の遺言を守るため。
「────あッ...!?」
ずざぁっと音を立てながら肌が地面にこすれる。
擦り切れて血が出る。痛いくて涙が出てくる。
『─────居たぞ!あそこだ!』
見つかった...!
逃げなきゃ、早く立ち上がらないと...!
よろよろと立ち上がり、怪我した足の、目一杯の速さで走る。
こんなのじゃスピードがでない、捕まってしまうのも時間の問題だろう。
そんな中、人にぶつかってしまった
「っ、ごめんなさ、!」
そう言って走り出そうとするが、腕を掴まれる。
『あーイタタ、骨折れちゃったァーこりゃあ慰謝料案件ですわぁ』
そんなことを棒読みで喋るチンピラ。
「離しっ...!」
精一杯暴れるが、抜け出せない。もうそこまで来ているというのに、
『払えねぇならぁ、体で払ってもらわねぇとな〜?』
"体で払う" その言葉を聞いて、僕は恐怖に陥った。
臓器を売られるのか?それか労働?それとも...
アイツに色々なことをされた記憶が蘇る
「い...嫌だ...!離せっ...だ、誰か!助けっ!」
目一杯叫ぶも、通行人は見えないふり、聞こえないふり。
もうだめかと思った瞬間...
「──────キミ、大丈夫?」
凛とした声が聞こえた。