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ストーリー短編集

#1

アイドルからの愛

私は、ただの売れないアイドル。

私は、『らぶりーきゃんでー』というアイドルグループに属していた。
だっさい名前だよね。

私の社会上の名前は、りり。
こういう名前は、アイドルらしくない?
すくなくとも、私はそう思ったし、覚えやすいかなぁと思ったから。

でも、私の本当の名前は、城町 かずえ。

小学生、中学生、高校の現在、『かずえ』という名前が古臭いということでいじられていた。

でも、大体の人間はいじってくるが、1人だけ、
本当に1人だけ、いじってこない男子がいた。

その名は、斎道 龍、さいどう りょうという。
龍も、自分の名前でいじられていた過去があったらしい。

ドラゴンとか、あだ名で言われていたらしいが、
私よりはまだマシ。。

その男子は、唯一私をいじらないでくれ、心が温かい人間。
そして、アイドルの女の子がすきらしい。
だから、私はアイドルになった。

これからもっと売れて、有名になれば、あのひとが見つけてくれる、私の努力を認めてくれる…。
そう思い、私は日々歌やダンスの練習に励んでいる。

ーーーーー

さて、今日はライブの日。

らぶりーきゃんでーのライブだと、3ヶ月前からSNSで散々情報を振り撒き、今日に至る。

メンバーは私を含めて4人。

顔もスタイルも良い女の子4人。

らぶりーきゃんでーは、顔もスタイルも歌もダンスも声も良い4人が集まっている。

私のイメージカラーは黄色。
選んだ理由は、黄色はなかなか目立つし、元気を与えてくれるし、何より、彼が好きな色だから。

ーーーーー

らいこ「ねえ、今日めっちゃ緊張するー!」

めぐりん「だよねー!ライブだからね!」

さっち「んね!分かる〜!」

りり「人に見られちゃうもんねー!」

心の中では、「いつものことなんだから慣れろよ」という言葉が渦巻いているが、隠す。

それがアイドル。

スタッフ「らぶりーきゃんでーさん、お時間です!」

4人「はいっ‼︎」

覚悟を決めて、四角い壇上、ステージに出る。

出る1秒前から、笑顔をつくる。

観客が、うちわやペンライトを振り回す。

即座に、黄色のペンライト、自分のメンバーカラーを探す。

同時に、彼の顔を探す。
彼はいない。

だが、ペンライトは、よし、割とある。

自分の色に向かって、笑顔を贈る。

私を推してくれて、ありがとう。
そんなちょっとした感謝を伝える。

ふりふりに飾った、衣装を身にまとい、いつもの言葉を叫ぶ。

「いつも来てくれて、ありがとうー!みんな愛してる!」

みんなというより、自分を推してくれてる数少ない人達に向かって叫ぶ。

アイドルらしい歌やダンスを披露し、ライブは終わる。

私ちちは客より真っ先に帰る。

客は、私達のグッズをかうため、まだあそこに居座るのだ。

私のグッズは、売れてるかなぁ___。
そんな淡い心配が頭に入って抜ける。

そんな心配をするより、私はスマホをいじる。

彼とLINEを繋ぎたいが、彼とは違う高校だから、不可能なのだ。
だが、彼の家は何となく分かるけど。

友達からのLINEをただ黙々と返す。

酔っ払いの声だけがこだまする電車の中で。

『澤路町駅、澤路町駅ー…」

その車掌の声を聞き、私は立ち上がり、ホームへ出る。

無情に足を動かし、家に帰るためのバスに乗ろう。

珍しく空いているバスに乗り込み、2人席に1人で座る。

そのとき、私の心臓が飛び跳ねた。

ーーあの時の彼だ。

唯一私のことを、いじらないでいてくれた彼…
顔はあの時とまんま変わっていないため、すぐ気づいた。

彼も私をちらりと見て、私の隣りに座った。

龍「ねえ、君…もしかして、かずえちゃん?」

かずえ「う、うん…!あなたは、龍くん…?」

龍「そうだよ、それにしても、こんなところでまた逢えるなんて、奇跡だね」

龍「俺、君にずっと逢いたかったし」

かずえ「わ、私も…!///…あ、LINEさ、交換しない?」

龍「いいよ、交換しよう」

念願のLINEを交換できた。

龍「ところで、君は、何やっているの?バイト」

かずえ「私、アイドルやってるの…龍くんが、アイドルの女の子好きって聞いて…」

龍「お、俺が好きだから…?」

かずえ「あ!な、なんでもないの、忘れて!」

龍「忘れられないよ…笑あと、君に言いたいことが、あったんだ…」

かずえ「えっ?な、なぁに?」


も、もしかして、、告白?

そんな、まさか、だよねえ…。


龍「今、言ってもいいかな?」


かずえ「も、もちろん」












龍「……城町かずえ、貴女を通報する」

かずえ「…は?」

かずえ「え?う、嘘?冗談は、やめてよ、あはは…」

龍「冗談な訳ないだろ。俺は、昔から、お前の犯行に困らされていたんだ」

彼は言った。

私は、龍くんに、ストーカー、迷惑電話、何通ものラブレター、家に不法侵入、そして龍くんの彼女と龍くんの姉に、脅し手紙、家に不法侵入、…殺害もしていた、と。

かずえ「え?そんなこと、してないけど?人違いでしょ?」

龍「いつまでしらを切るんだ‼︎俺の姉さんと、彼女を殺しやがったのは、お前だろ‼︎⁇」

龍くんが、泣きながら怒鳴ってきた。

かずえ「あっ…」

私は、全部思い出した。

彼をストーカーし、家を知っていたこと。
彼の電話番号も把握し、愛を電話で伝えていたこと。
彼の住所を特定し、たくさんのラブレターを送っていたこと。
彼の家具やインテリア、趣味、においを知るため、家に入っていたこと。
彼の彼女に、彼の姉に、脅す言葉を詰めた手紙を送ったこと。
彼女の家を把握し、殺すために入ったこと。
彼女の家で、彼女をこの手で殺したこと。
彼の家で、彼の姉を殺したこと。

かずえ「だ、だって…!龍くんの周りの女が、憎らしかったの!龍くんは、私のものなの、だから当然のことをしただけ!」

龍「[大文字]どこがだよ‼︎俺の、俺たちの、大事な家族と大事な人と平和を奪いやがって![/大文字]…[小文字]もう、警察に通報したから。[/小文字]」

かずえ「え?そんな…」

私は、心から絶望した。

やがて、警察がバスに乗り込んできた。

警察官「あなたが、城町かずえ容疑者ですね?現行犯逮捕します」

ガチャ。

私の白く細い手首に、鉄の手錠が掛けられた。

かずえ「…チッ。もうちょっとだったのに…」

あともう少しで、彼を完全に私のものにできたのに…

ーーーーー

ニュースキャスター「…ニュースです。アイドルグループ『らぶりーきゃんでー』の、リーダーを務める、『りり』こと『城町かずえ』容疑者(18)が、昨日深夜、ストーカー、殺人、脅し…等の疑いで逮捕されました。城町容疑者は、最後にこの言葉を言いました。『あともうちょっとだったのに…』そして、容疑の取り調べは、全て黙認し、……」

「やば、アイドルかこんなことしてる…」

「りりちゃん、好きだったのにな…」

SNSは、そんな言葉で盛り上がっていた。
ほとんど、誰も城町を否定せず、嘆く言葉を呟いている。

俺は、彼女について、呟いた。

「あいつのせいで、俺の人生や家族、大切な人を奪われました。許せないです。」

ーーーーー

ここは、刑務所。
今日は、私が刑務所から出られる日。

殺人を2回もしてるのに、どうして死刑にならなかったのかというと、裁判官や弁護士が、私のファンだったから。

やっぱ、アイドルになっといて、良かった。
でも、殺人の前科がある私は、もう永遠にアイドルになんてなれないけど。

警察官「ほら、もう出ていいぞ。」

その言葉に、私は心が跳ねた。

よっし、やっと出れる。

かずえ「ありがとう!刑務官さん❤️」

刑務官「あ、ああ//」

刑務官は、私の美貌と美声で、簡単に堕とせた。

さて、これからはどう生きようか。

それは決まっている。

彼を堕とす。

整形もして、戸籍も変えて、声帯もちょっと変えて…

アイドル時代に稼いだ金を使って、彼を堕とそう。

ーーーーー

彼を見つけた。

住所は、変えているぽいが、私は見つけた。

偶然を装って、彼に軽くぶつかる。

龍「わっ、大丈夫、ですか?すみません…」

愛未「あ、大丈夫です…すみません…大丈夫ですか?」

龍「大丈夫ですよ」

名前は、彼の死んだ彼女にちょっと似せた。

愛未「あ、私、愛未っていいます!これも、何かの縁ですし、お時間あったら、お茶でもいきませんか?」

作者メッセージ

これ、蕨さんのリレーに載せたやつと同じです

私にしてはよくできたほうかな、と思い載せたよ

感想聞かせて下さい‼︎

2026/02/21 20:40

花白.Kasiro
ID:≫ 148t3flJXqGoE
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