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《今日、星が綺麗だね》

#1

《今日、星が綺麗だね》~星が一つ、今確かに 輝いた~

スマホを握りしめる。
きっと今、同じ空を見ている。
それだけで十分だ。

私の心の中でだけ、静かに呟く。
《今日、星が綺麗だね》

冷たい夜風が頬を撫でる。
その後、少しずつ手が動き始め、彼に送るための文字を、画面に並べていく。
「君も、見てるのかな…?」

でも、すぐにそれが無意味に思えてきて、
画面をじっと見つめたまま、ふっと微笑んで、
「なんてね…」

――送信ボタンを押すことなく、文字は消えた。
その瞬間、スマホが震えた。

画面に表示された文字は、
《今日、星が綺麗だね》

一瞬、息が止まった。
言葉にならない感情が、胸の中で溢れ出す。
どうして彼が、同じ言葉を送ってきたのだろう?
私が打った文字は、今、彼の手を通ってこちらに届いていたのか。
それとも、偶然のタイミングにすぎないのか――

でも、胸がいっぱいになった。
何かが、確かに通じ合った気がした

私は、返信を打たなかった。
言葉にしてしまえば、
この一瞬が壊れてしまう気がして。

スマホを胸に抱え、空を見上げる。
星は相変わらず、静かに瞬いている。

遠く離れていても、
触れられなくても、
同じ夜を見上げている。

それだけでいい。

――星が一つ、今確かに [斜体]輝いた[/斜体]

【《今日、星が綺麗だね》~星が一つ、今確かに 輝いた~】
―END― 華恋/karen

2026/01/10 18:27

華恋_karen
ID:≫ 10a8Rho2sBdDU
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華恋_karen短編小説儚い切ない夜空綺麗

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