「あの日の約束は、もう、思い出の中でしか存在できないんだね…」
茜色に染まりかけた空に、私の声は消えていった。
隣にも、前にも、後ろにも、人影は見当たらない。
ふと、ポケットの中で触れた紙切れ。
開かなくても、内容はわかっている。
――「来年の春、またここで。」
時は流れ、春は何度も訪れ、そのたびに、約束だけが取り残された。
「それでもさ」
「忘れなかったってことは、生きてたって言えないかなッ…」
小さな沈黙があった。
そして、ほんの一瞬だけ、微笑んだ。
――END――
華恋_karen
茜色に染まりかけた空に、私の声は消えていった。
隣にも、前にも、後ろにも、人影は見当たらない。
ふと、ポケットの中で触れた紙切れ。
開かなくても、内容はわかっている。
――「来年の春、またここで。」
時は流れ、春は何度も訪れ、そのたびに、約束だけが取り残された。
「それでもさ」
「忘れなかったってことは、生きてたって言えないかなッ…」
小さな沈黙があった。
そして、ほんの一瞬だけ、微笑んだ。
――END――
華恋_karen