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詩・短編小説集〜晴天の光〜

#4

【約束のかけら】

「あの日の約束は、もう、思い出の中でしか存在できないんだね…」

茜色に染まりかけた空に、私の声は消えていった。
隣にも、前にも、後ろにも、人影は見当たらない。

ふと、ポケットの中で触れた紙切れ。
開かなくても、内容はわかっている。
――「来年の春、またここで。」

時は流れ、春は何度も訪れ、そのたびに、約束だけが取り残された。

「それでもさ」
「忘れなかったってことは、生きてたって言えないかなッ…」

小さな沈黙があった。
そして、ほんの一瞬だけ、微笑んだ。

――END――
華恋_karen

2026/03/05 15:27

華恋_karen
ID:≫ 10a8Rho2sBdDU
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