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詩・短編小説集〜晴天の光〜

#2

【朝日にほどける】

カーテンを開けると、
薄橙の光が、静かに部屋へ流れ込んだ。
夜の名残を追い払うでもなく、
ただ、朝としてそこに在る。

胸いっぱいに息を吸う。
少し冷たい空気と、
まだ目覚めきらない部屋の匂い。
「……今日も、ちゃんと朝が来る…」

窓の向こう、街は動きはじめ、
建物の影が、ゆっくり短くなる。
昨日の続きなのに、
新しいページを、
めくる音が聞こえた気がした。

マグカップを両手で包む。
指先に伝わる温度が、
今日を確かめるみたいで、
自然と、肩の力が抜けた。

迷ったままの言葉も、
うまくいかなかった想いも、
薄橙の光の中で、
少しだけ軽くなる。

光が窓辺に満ちて、
私は小さく息を整える。
「きっと、大丈夫…」

そう思わせてくれる朝日が、
そこにあった。

――END――
華恋_karen

2026/02/16 15:53

華恋_karen
ID:≫ 10a8Rho2sBdDU
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