「メイナ、私は少し散歩に行ってくるよ」
「わかりました!」
●◯●
そうして少し歩いていると、燃えた廃墟があった。
…ここ、火事があったのか。最近は来ていなかったからわからなかった。
その目の前を通り過ぎようとした時、金髪がチラリと覗く。
それになんだか危機感を覚えて門を開け中を覗いてみる。
「…!ドール……!」
急いで駆け寄り、起こしてみると気絶しているようだった。
…とりあえず見つけてしまったから、主人が現れるまで家に入れておこう。
●◯●
家に入れると、一番反応を示したのはルミナスだった。
瞬くアメジストの瞳が見開かれ、焦ったような顔をしている。
「あ、あの…その子は大丈夫なのでしょうか……?」
「ああ、気絶していただけだったよ、他に目立った外傷もないしね」
すると、ほっとしたのかふわりと微笑んだ。
とりあえずリビングのソファに寝かせる。
すると、一時間もしないうちにだろうか?彼女はパチリと目を覚ました。
「ここは…?どこでしょうか…」
「アンバー!目を覚ましましたのね!」
「…!ルミナスさん!」
「おや、二人は知り合いなのかい?」
「はい!私はルミナスさんのお世話がかりなんです!」
「なるほど…じゃあなるべくそばにいたほうがいいかもしれないね」
「そのほうが私も嬉しいですわ」
「じゃあそうしようか」
私はノアやメイナを呼び、彼女を迎える旨を伝えた。
ノアは驚きつつも仲良くしようという意思は見せていたし、メイナは嬉しそうだった。
とりあえずみんなを部屋に残し、交流させることとした。
そして、私は外に出て、外にあるポストを覗いた。
真っ白な封筒に蝋封がなされている。
家に入り、自室に戻るとペーパーナイフで封筒の上を切った。
中には美しい字の便箋がある。
…少し見覚えのある字だ。
私はそれをゴミ箱に捨てた。
それよりも早く、みんなと交流できているか確かめなくては。
あんなもの、もう思い出したくもないから。