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マジックドール《参加型》

#3

「最古のドール」

 私の名前はレザリカ・マーシャル。女だとよく思われるが、男だ。

 私はドールの修理とオーダメイドなどを請け負っている。
 所謂「マジックドール専門の何でも屋」だ。
 そして今日はドールの引き取りがある。と言ってもドールはこちらに運ばれてくるのだが。
 ともかく、これは少し厄介な内容の依頼だ。

 私の祖先は世界一と謳われた人形作家だった。
 そんな私の祖先の作った『呪いのドール』が今日、この家に届けられる。

「…ごめんくださいまし」

 その丁寧で物腰柔らかな声で、ドールが来たことに気づいた。
 急いで玄関に向かい、ドアを開ける。

「ごめんなさい!待たせただろう?」

 そこに居たのはマジックアイのドール…ところどころ埃や解れがあるが、綺麗なドレスを着ていた。
 私の祖先の叡智が詰まったマジックアイが、こちらを見つめる。

「いえそんな…」

「よかった…だが外は寒かっただろう?ほら、おいで」

 私が家に入るように促すと、ゆったり上品な所作で玄関へと入った。

「あら…?あ!あなたがルミナスさんですか!お待ちしておりました!」

 私の作った特殊なマジックアイのドール…メイナがニコニコとエプロン姿で笑っている。
 それを見てか少しびっくりとした表情をしながら私に話しかけた。

「…あの子はとてもにこにこしていますね…」

「ああ、そうだね。恐らくはドワーフの鉱山で取れた魔法石に、魔法陣を施した特殊な核を使っているからだろう」

「まぁすごい…!」

「ありがとう、褒めてくれるのは嬉しいね」

 リビングにの椅子に座らせる。
 するとメイナが湯たんぽと膝掛けを持ってきた。

「さぁさ寒かったでしょう?暖かくしてくださいな!」

「…あの…私ドールなのであまり寒さは感じませんのよ?」

「でもでも、少なからず肌寒かったはずです!使ってください!」

「…分かりましたわ…」

 不思議そうな顔をしながらルミナスはそれを受け取り、自分の膝に乗せた。
 やっぱり、呪いという感じがしない。

「ところでなんだが…服がほつれているね」

「…お恥ずかしいですわ…」

「いや、直したいと思っただけなんだ、ごめんね」

「いえ、謝らないでください…直してくださるんですか?」

「ああ、その服はおそらく大事なものなんだろう?なら一から作るより直すほうがいいだろう?」

「…!ありがとうございます!」

「よかった、では私は部屋から退出するから服を脱いでもらえるかい?」
「メイナ、替えの服を」

 メイナが急いで替えの服を持ってきたあと、私は部屋から退出した。
 その後メイナがドアを開け、服を渡してくれる。

「メイナ、ルミナスに屋敷の案内を頼めるかな?」

「!もちろんです!任せてください!」

「よかった、ありがとうメイナ」

 私は裁縫室に入り、彼女のドレスの直しにかかった。

●〇●

 ルミナスのドレスは美しく輝きを取り戻した。
 宝石も磨き上げ、美しく仕上げをする。
 綺麗に一通りの作業が終わったので、メイナを探そう。

「メイナ〜?どこだい?」

「ここですの!」

 …背後にいた。
 ルミナスもいた。

「できたよ、こんな感じでどうだい?」

「…!すごい…!あの時そのままの…!」

 …ルミナスの瞳は潤んでいるように見えた。いやきっと、特殊なマジックアイのおかげだろう。確かに潤んでいる。

「これから屋敷で暮らすし、君用の服もいっぱい買おう」

「いいんですの?!」

 ルミナスは食いついてきた。
 ドールはなぜか皆おしゃれを楽しむ傾向にあるから、嬉しいのだろう。

「何から何まで…!ありがとうございます…!」

「ふふ、ルミナスさん嬉しそうです!」

「嬉しいですのよ!」

 …あ゛ぁ゛…うちの子とよその子の絡み尊いッ゛…!

2025/12/23 07:27

枯花
ID:≫ 13U0WLjJcZw1g
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BL #GL #NL中世風ドール人形作家参加型

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