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部活大戦争 ClubWars

#7

ThirdDays_三日目_

「10秒前!!」
 またギリギリまでこもっていた。慌てて出るときにうっかり誰かの足を踏んでしまう。
「ごめん!」
 走りながら告げる。もう、ここにいる余裕は欠片もない。ここにはこの時間帯、卓球部のはしりの連中がやってくる。急いで逃げなければ、「誘拐」されてしまう。
「中庭は危ない、でも、館内も危ない」
「じゃあグラウンドの中心にいよう」
「はあ?目立つだろ」
 午前中に話し合っても結論は出ず、それぞれに隠れるなり、走るなりして生き残ることになった。
「東館にいこう」
 私と優は東館に行くことにした。腰をかがめて周りからわからないように移動する。その時も、周囲からの攻撃に備えて絵の具付きの筆を構えている。ちなみに優は小ぶりのキャンバスをかざしている。
「っ!!」
 見つかった。後方から追いかける足音が聞こえる。
「走れ」
 必死に走る。走る、走る。館内では捕まる。
「グラウンドいこう」
 手短に伝えて走る。グラウンドに行って他部にまぎれて逃げる。
 だが、事はそう首尾よく進まない。
「うおおおおおおおらあああああ!!!」
 サッカー部のゴールが押されてくる。
「ブルドーザーかよ」
 ついついツッコミが口をつく。
「のこったのこったああ!」
 ラグビー相撲連合軍はとにかく押してくる。
 このグラウンドは学校史上最悪のカオスと化していた。
 その時。
「パシャリ」
 冷たい音が聞こえた。即座にアナウンスが流れる。
「写真部だ。現在の醜態を記録した。ばらまいてほしくなければ即座に抵抗をやめろ」
 場が騒然となった。
「おい、なんかヤバそうだぜ」
 状況を把握しきれていない人々も訳知り顔に蒼白になる。
「リサはやく」
 このどさくさに紛れて逃げることにする。なんとか助かったが、こんな戦い方があるとは。
 まさに「社会的に抹殺する」。写真部は運動部や、危険な器具を持つ部と違ってノーマークだったため、動きやすかったのだろう。
「まてっ!」
「うぐっ」
 見つかった。逃げられない。
「おい!こいつらを捕まえろお!!」
 集団心理か何かで、沢山の人々が向かってくる。
「ちょ、ちょ待って。なになになに!!」 
 半分パニックになりかけている。優に小突かれる。
「筆」
 私は大きく一歩を踏み出した。手始めに最も近くにいたやつの顔を絵の具で塗る。次々に絵の具を撒き散らす。とどめにキャンバスを投げつける。
 混乱したグラウンドの一角から逃げるのは容易かった。
「うひひ」
 優に至っては小さくほくそ笑んでいる。
 今日は、力以外の戦い方についてしれたと思う。これで、美術部も活動の幅が広がりそうだ。
 今日も、終りを迎えた。

「あと、2日」
 

作者メッセージ

あと2日?!?!?!?
頑張れ主人公!

3/11 題名の「third」のところを「Thaad」 にしてました、すみません。

2026/03/13 20:30

美鳥
ID:≫ 28NihWQevjlUw
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