「りさ」
友人の大野優だ。同じ美術部に所属している。
「全面戦争で、連立組んでる部って多いよね。うちの部って組まないのかな」
「組まないんじゃない。部長があんなんだから」
美術部の部長、白石レイは、飄々とした人物で、何が起きても我関せず。つまり、かなりのマイペースな人格だ。だから、自ら進んで組むことは予想しがたい。
「大野先輩、高梨先輩!全面戦争の件なんですけど」
一つ下の学年がたかってくる。
「知らないよ」
「分からん」
「部長に聞けよ」
かなりの塩対応で一年軍を追い返す。めんどいやつら。私は人付き合いが苦手だ。とくに年下は。どうせっしていいのかわからない。
「みんな、注目!!今回の件、そう戦いの件で話がありまあす!!美術部は単独参戦!!いいですか!!」
有無を言わせぬ迫力で一方的に告げられた。
「攻撃方法は各自で考えてください。部で統一するもあり、個人個人で生き延びるのもあり。自由にしてください!ちなみに私はこっそり寮で持ってきたスマホをいじります!!」
部長は大声で校則を違反する予定を暴露した。だが、それをチクるものはいない。みんな、あとが怖いのだ。社会的に抹殺はされたくないのが、人間の心というものだ。部長は、その類を感じさせる迫力を持っている。
「以上、解散です」
場は騒然となる。
「りさ!私達は屋上で皆を観察してようよ」
「え、うん、いいけど」
私達は傍観することにしよう。でも、ほんの少し1ミリぐらいは戦いたい気持ちもあった。でも、見てるのも楽しいはず。
「だめよ」
毅然として反対された。その声の主は部長。
「美術部は手加減無しでその他諸々潰しにかかるの」
思わず笑顔がひきつった。
「みんなも覚えておきなさい。必ず美術部はこの学校一の座に輝くことを」
部長からはかすかに殺意が感じられた。
「とくに、文化部をおろそかにする運動部を、ね」
ふふふ、と不気味な笑いがその迫力を倍増させていた。
「大変な行事になりそう」
友の声を聞き、小さくため息を付いた。しかし、心の奥でくすぶっていた闘志が、少し大きくなった気がした。
友人の大野優だ。同じ美術部に所属している。
「全面戦争で、連立組んでる部って多いよね。うちの部って組まないのかな」
「組まないんじゃない。部長があんなんだから」
美術部の部長、白石レイは、飄々とした人物で、何が起きても我関せず。つまり、かなりのマイペースな人格だ。だから、自ら進んで組むことは予想しがたい。
「大野先輩、高梨先輩!全面戦争の件なんですけど」
一つ下の学年がたかってくる。
「知らないよ」
「分からん」
「部長に聞けよ」
かなりの塩対応で一年軍を追い返す。めんどいやつら。私は人付き合いが苦手だ。とくに年下は。どうせっしていいのかわからない。
「みんな、注目!!今回の件、そう戦いの件で話がありまあす!!美術部は単独参戦!!いいですか!!」
有無を言わせぬ迫力で一方的に告げられた。
「攻撃方法は各自で考えてください。部で統一するもあり、個人個人で生き延びるのもあり。自由にしてください!ちなみに私はこっそり寮で持ってきたスマホをいじります!!」
部長は大声で校則を違反する予定を暴露した。だが、それをチクるものはいない。みんな、あとが怖いのだ。社会的に抹殺はされたくないのが、人間の心というものだ。部長は、その類を感じさせる迫力を持っている。
「以上、解散です」
場は騒然となる。
「りさ!私達は屋上で皆を観察してようよ」
「え、うん、いいけど」
私達は傍観することにしよう。でも、ほんの少し1ミリぐらいは戦いたい気持ちもあった。でも、見てるのも楽しいはず。
「だめよ」
毅然として反対された。その声の主は部長。
「美術部は手加減無しでその他諸々潰しにかかるの」
思わず笑顔がひきつった。
「みんなも覚えておきなさい。必ず美術部はこの学校一の座に輝くことを」
部長からはかすかに殺意が感じられた。
「とくに、文化部をおろそかにする運動部を、ね」
ふふふ、と不気味な笑いがその迫力を倍増させていた。
「大変な行事になりそう」
友の声を聞き、小さくため息を付いた。しかし、心の奥でくすぶっていた闘志が、少し大きくなった気がした。