「…間に合わない。」
コンクールの作品提出日まであと2日。
作品は出来上がりそうにない。
描き直しては、納得できず、
また描き直しての繰り返し。
会話を聞く限り、妹は既に完成していて、
もう応募も済ませているようだ。
自分の部屋から動いておらず、
詳しいことは分からないが、妹の最高傑作らしい。
…また負けてしまう。
このコンクールだけは、妹に勝ちたい。
大好きで、尊敬している画家さんの
コンクールだから。
自分の納得できる作品を作りたい。
なのに、なのに、なのに…
間に合わない。
筆を動かすが、濁った色が出来上がった。
…使えない。描き直し。
そう思い、また紙を丸めて投げ捨てた。
…52回目か。
「…お姉ちゃん?大丈夫?」
突然ドアが開いたと思えば、妹がいた。
「…お姉ちゃんの作品、見てもいい?」
「…いいよ。これが、さっき描いてたやつ。」
といって、丸めた紙を床から拾い、妹に見せた。
まだ絵の具が乾いていなかったのか、
線の上に絵の具がのっている。
「…なんでこれボツにしたの!?
めっちゃ上手だよ!?色とか、すごい綺麗だし、」
「…お世辞?そんなに気使わなくていいよ。
私の方が実力低いの分かってるし。」
「そんなことない!
それより、この色もう1回使った方がいいって!!!
お姉ちゃんはどこが納得いかなかったの?」
「…あんたに分かるわけないでしょ。」
「…え?」
やめろ。私、止まれ、止まるんだ、
その願いは心の中に虚しく響いた。
「あんたに分かるわけないでしょって言ってるの!
自分がいい作品できたからって、余裕そうに人の作品に踏み込んでくるんじゃねえよ!!!私の納得しなかった所なんてどうでもいいでしょ!?人の納得できないとこ聞いてアドバイスして優越感に浸りたいわけ!?」
「そ、そんなつもりじゃ…」
「じゃあ二度と私の部屋に入らないで。
私の作品に踏み込んでこないで!!!」
「…ごめん」
とだけ言って妹は扉を閉めた。
…言ってしまった。
なんでこんな言い方しかできないのだろう。
…今は作業に集中しないと。
そう思うも、妹の寂しそうな顔を思い出してしまい、作業に集中することが出来なかった。
どうしてこんなことしかできないんだろう。
…もっと穏やかな心が、欲しかった。
後悔は、積もるだけ。
コンクールの作品提出日まであと2日。
作品は出来上がりそうにない。
描き直しては、納得できず、
また描き直しての繰り返し。
会話を聞く限り、妹は既に完成していて、
もう応募も済ませているようだ。
自分の部屋から動いておらず、
詳しいことは分からないが、妹の最高傑作らしい。
…また負けてしまう。
このコンクールだけは、妹に勝ちたい。
大好きで、尊敬している画家さんの
コンクールだから。
自分の納得できる作品を作りたい。
なのに、なのに、なのに…
間に合わない。
筆を動かすが、濁った色が出来上がった。
…使えない。描き直し。
そう思い、また紙を丸めて投げ捨てた。
…52回目か。
「…お姉ちゃん?大丈夫?」
突然ドアが開いたと思えば、妹がいた。
「…お姉ちゃんの作品、見てもいい?」
「…いいよ。これが、さっき描いてたやつ。」
といって、丸めた紙を床から拾い、妹に見せた。
まだ絵の具が乾いていなかったのか、
線の上に絵の具がのっている。
「…なんでこれボツにしたの!?
めっちゃ上手だよ!?色とか、すごい綺麗だし、」
「…お世辞?そんなに気使わなくていいよ。
私の方が実力低いの分かってるし。」
「そんなことない!
それより、この色もう1回使った方がいいって!!!
お姉ちゃんはどこが納得いかなかったの?」
「…あんたに分かるわけないでしょ。」
「…え?」
やめろ。私、止まれ、止まるんだ、
その願いは心の中に虚しく響いた。
「あんたに分かるわけないでしょって言ってるの!
自分がいい作品できたからって、余裕そうに人の作品に踏み込んでくるんじゃねえよ!!!私の納得しなかった所なんてどうでもいいでしょ!?人の納得できないとこ聞いてアドバイスして優越感に浸りたいわけ!?」
「そ、そんなつもりじゃ…」
「じゃあ二度と私の部屋に入らないで。
私の作品に踏み込んでこないで!!!」
「…ごめん」
とだけ言って妹は扉を閉めた。
…言ってしまった。
なんでこんな言い方しかできないのだろう。
…今は作業に集中しないと。
そう思うも、妹の寂しそうな顔を思い出してしまい、作業に集中することが出来なかった。
どうしてこんなことしかできないんだろう。
…もっと穏やかな心が、欲しかった。
後悔は、積もるだけ。