今宵、貴方と同じ空を見て。
「もしもーし?聞こえてんのー?」
親友の一言で我に返った。
少し曇り気味な秋の夜。ベランダで親友と電話をしている。
「ごめん。ぼーっとしてた。」
「東京どんな感じー?楽しい?」
「通学の時、ちょっと人が多くて困るけど、学校はすごく楽しいよ。」
「そっか。こっちはあんま変わってないよ。あそーだ!一昨日ぐらいに佐々木が窓ガラス割ってて先生にめっちゃキレられてておもろかったw」
「佐々木くんまじか…」
私は昨年の夏、親の出張の用事で東京に引っ越した。
親は東京に出張に行くのではなく、アメリカへの出張だった。
いまは一人暮らし。少し寂しいけれど、親友がいつも電話をしてくれるから、嬉しかった。
「今月見えた!!」
「私の方はまだ雲がかかってて見えないな」
「えー!?せっかく同じ月見れると思ったのにー」
「しかたないじゃん。」
「ねぇ、ビデオ通話にしようよ。」
「いいよ。」
そう言ってカメラをオンにする。
親友の顔をみるのは半年ぶりだ。
「やっほー!え!?日向髪切った!?」
「あ、うん。ドライヤーめんどくさくて。」
「日向らしいねw」
「そーいう光莉も、触覚作ってるじゃん」
「えっ気づいた!?さすが日向!!ん?腕になんか着いてる?」
「あ、うん。光莉がくれたミサンガ。毎日つけて学校行ってる。」
「え〜!私の事大好きじゃん!!」
「うん。大好きだよ。」
「え、ちょ急にどした?はずいじゃん…」
そういって光莉は髪の毛を触る。
1年前と変わらない癖だ。
「あ、わたしのほう月見えたよ。」
「ほんと!?じゃあさ、アレ!!もってきてよ!」
「うん。ちょっと待ってね。」
私は冷蔵庫をあける。
取り出したのは1本のサイダー。
「もってきたよ。」
「やった〜!わたしも準備OK!じゃあ今日もおつかれ!」
「「かんぱーい!!」」
光莉と顔を見合せてサイダーを飲むのは1年ぶり。
今日という日も、特別だ。
光莉と飲むサイダーも、特別だ。
それから8年後。
私たちは大学生になった。真夏の、快晴の日だった。
「おーい、聞こえてんのー??」
「ごめん、ぼーっとしてた」
「ぼーっとしてんじゃないよ。」
「この喫茶店雰囲気が好きだから、つい」
「おまたせしました。サイダー2本です。」
「ありがとうございます。」
「よし!じゃあ今日もお疲れ様!」
「「かんぱーい!!」」
今日のサイダーもまた、特別な味。
親友の一言で我に返った。
少し曇り気味な秋の夜。ベランダで親友と電話をしている。
「ごめん。ぼーっとしてた。」
「東京どんな感じー?楽しい?」
「通学の時、ちょっと人が多くて困るけど、学校はすごく楽しいよ。」
「そっか。こっちはあんま変わってないよ。あそーだ!一昨日ぐらいに佐々木が窓ガラス割ってて先生にめっちゃキレられてておもろかったw」
「佐々木くんまじか…」
私は昨年の夏、親の出張の用事で東京に引っ越した。
親は東京に出張に行くのではなく、アメリカへの出張だった。
いまは一人暮らし。少し寂しいけれど、親友がいつも電話をしてくれるから、嬉しかった。
「今月見えた!!」
「私の方はまだ雲がかかってて見えないな」
「えー!?せっかく同じ月見れると思ったのにー」
「しかたないじゃん。」
「ねぇ、ビデオ通話にしようよ。」
「いいよ。」
そう言ってカメラをオンにする。
親友の顔をみるのは半年ぶりだ。
「やっほー!え!?日向髪切った!?」
「あ、うん。ドライヤーめんどくさくて。」
「日向らしいねw」
「そーいう光莉も、触覚作ってるじゃん」
「えっ気づいた!?さすが日向!!ん?腕になんか着いてる?」
「あ、うん。光莉がくれたミサンガ。毎日つけて学校行ってる。」
「え〜!私の事大好きじゃん!!」
「うん。大好きだよ。」
「え、ちょ急にどした?はずいじゃん…」
そういって光莉は髪の毛を触る。
1年前と変わらない癖だ。
「あ、わたしのほう月見えたよ。」
「ほんと!?じゃあさ、アレ!!もってきてよ!」
「うん。ちょっと待ってね。」
私は冷蔵庫をあける。
取り出したのは1本のサイダー。
「もってきたよ。」
「やった〜!わたしも準備OK!じゃあ今日もおつかれ!」
「「かんぱーい!!」」
光莉と顔を見合せてサイダーを飲むのは1年ぶり。
今日という日も、特別だ。
光莉と飲むサイダーも、特別だ。
それから8年後。
私たちは大学生になった。真夏の、快晴の日だった。
「おーい、聞こえてんのー??」
「ごめん、ぼーっとしてた」
「ぼーっとしてんじゃないよ。」
「この喫茶店雰囲気が好きだから、つい」
「おまたせしました。サイダー2本です。」
「ありがとうございます。」
「よし!じゃあ今日もお疲れ様!」
「「かんぱーい!!」」
今日のサイダーもまた、特別な味。
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