『彩』
#1
絵
「ちがう…これじゃない…」
紙を丸め、投げ捨てる。
これで48回目の描き直し。
妹は、ちゃんとできるのに。
私は、森野彩菜。
生きがいは、絵を描くこと…だった
今や絵に苦しめられている。
事は2年前…
絵画コンクールに応募した。
何度もかきなおして、やっと、納得できる作品ができた。その作品を提出した。
私の妹、彩愛も、私が頑張っているからといって、応募した。
結果発表、私は佳作。
妹は、優秀賞だった。
最初は、妹を尊敬するだけだった。
家に帰ってお母さんはこう言った。
「彩菜にかけてたお金を彩愛にかけてたら。」
そのとき、私の中で何かが切れた気がした。
その日は一晩中泣いた。
お父さんも、彩愛を甘やかすばかりだった。
翌日から私の扱いは徐々にひどくなり、
家の空気になったような気分だった。
空気になってから2年前。
私は、描き続けている。
諦めたくない。
2年間で私が出したコンクールは妹も応募していて、すべて、妹の方が上の賞だった。
今度、大きなコンクールがある。
私の大好きな画家さんのコンクールだ。
絶対に妹に、負けたくない。
そう思って今日も、明日も、明後日も、
描き続ける。
紙を丸め、投げ捨てる。
これで48回目の描き直し。
妹は、ちゃんとできるのに。
私は、森野彩菜。
生きがいは、絵を描くこと…だった
今や絵に苦しめられている。
事は2年前…
絵画コンクールに応募した。
何度もかきなおして、やっと、納得できる作品ができた。その作品を提出した。
私の妹、彩愛も、私が頑張っているからといって、応募した。
結果発表、私は佳作。
妹は、優秀賞だった。
最初は、妹を尊敬するだけだった。
家に帰ってお母さんはこう言った。
「彩菜にかけてたお金を彩愛にかけてたら。」
そのとき、私の中で何かが切れた気がした。
その日は一晩中泣いた。
お父さんも、彩愛を甘やかすばかりだった。
翌日から私の扱いは徐々にひどくなり、
家の空気になったような気分だった。
空気になってから2年前。
私は、描き続けている。
諦めたくない。
2年間で私が出したコンクールは妹も応募していて、すべて、妹の方が上の賞だった。
今度、大きなコンクールがある。
私の大好きな画家さんのコンクールだ。
絶対に妹に、負けたくない。
そう思って今日も、明日も、明後日も、
描き続ける。