君は誰ですか?
冬が過ぎ春が来る。
桜は満開になった。
急いで病室に向かう。
「さくら!起きたのか?」
彼女は窓から振り返っていう。
「どちら様?」
冗談でもない、本当に知らない。そんな表情。
桜の花びらがあいた窓からひらりひらりと落ちていく。
花びらは僕とさくらの間に落ちた。
「ああ。さくら、覚えていることを言って。」
訳がわからぬまま彼女は覚えていることを言う。
親のことは覚えていた。
友達のことはうろ覚えだった。
そして、僕のことは何も覚えていなかった。
いいんだ。僕が悪いのだから。目を閉じるとあの日のことを思い出す。
忘れもしないあの日、僕とさくらは駅で待ち合わせをしていた。
僕とさくらは付き合い始めて初めてのデートだった。
ワクワクしていた。急かしてしまった。
それがダメだった。
急いで駅に走ったさくらは、車に轢かれてしまった。
信号を無視しようとしている車に気づけなかったのだ。
そしてさくらは植物人間になった。今日の朝目覚めたとの連絡をもらい、
急いで病院に向かったのだ。
僕のことを忘れてもいい。
目から水は落ちてきた。
さくらは驚いている。
泣き止むと僕は言った。
「ごめんなさい。お邪魔しました。今まで、本当にありがとうございました。」
手を握りしめた。
その時、また桜が入ってきた。
ひらりひらりとどこに行こうか迷ったそのさくらは僕の後ろにおちた。
ドアを開ける。
さくらはどこかぼうっとした様子でこちらを見る。
部屋を出てドアを閉めようとした時さくらはこちらを見ていった。
「晴人」
聞き間違いかもしれない。
さくらは自分でも驚いた様子で
「す、すみません。なぜか自分でもわからないのですけど口から出てしまって。」
ああ。また虚しくなっていく。
喉まで出た言葉を飲み込んで。
「いえ、大丈夫です。では。」
にっこりと笑っていった。
彼女は思い出せないかもしれない。
いや、思い出せなくてもいい。
確かに彼女はまだ僕の心の中に残っている。
だから寂しくなんてないから
[打消し]寂しい[/打消し]
桜は満開になった。
急いで病室に向かう。
「さくら!起きたのか?」
彼女は窓から振り返っていう。
「どちら様?」
冗談でもない、本当に知らない。そんな表情。
桜の花びらがあいた窓からひらりひらりと落ちていく。
花びらは僕とさくらの間に落ちた。
「ああ。さくら、覚えていることを言って。」
訳がわからぬまま彼女は覚えていることを言う。
親のことは覚えていた。
友達のことはうろ覚えだった。
そして、僕のことは何も覚えていなかった。
いいんだ。僕が悪いのだから。目を閉じるとあの日のことを思い出す。
忘れもしないあの日、僕とさくらは駅で待ち合わせをしていた。
僕とさくらは付き合い始めて初めてのデートだった。
ワクワクしていた。急かしてしまった。
それがダメだった。
急いで駅に走ったさくらは、車に轢かれてしまった。
信号を無視しようとしている車に気づけなかったのだ。
そしてさくらは植物人間になった。今日の朝目覚めたとの連絡をもらい、
急いで病院に向かったのだ。
僕のことを忘れてもいい。
目から水は落ちてきた。
さくらは驚いている。
泣き止むと僕は言った。
「ごめんなさい。お邪魔しました。今まで、本当にありがとうございました。」
手を握りしめた。
その時、また桜が入ってきた。
ひらりひらりとどこに行こうか迷ったそのさくらは僕の後ろにおちた。
ドアを開ける。
さくらはどこかぼうっとした様子でこちらを見る。
部屋を出てドアを閉めようとした時さくらはこちらを見ていった。
「晴人」
聞き間違いかもしれない。
さくらは自分でも驚いた様子で
「す、すみません。なぜか自分でもわからないのですけど口から出てしまって。」
ああ。また虚しくなっていく。
喉まで出た言葉を飲み込んで。
「いえ、大丈夫です。では。」
にっこりと笑っていった。
彼女は思い出せないかもしれない。
いや、思い出せなくてもいい。
確かに彼女はまだ僕の心の中に残っている。
だから寂しくなんてないから
[打消し]寂しい[/打消し]
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