翌朝、結局私は例の駅で彼を待った。
正直、彼を待っているという自分の行動に心底驚いていた。
(こんな気持ちになったの、いつぶりだろう)
でもやっぱり彼もクズでしかないのだろう。そして、私も。
ふと私は思う。
(そういえば名前聞いてなかったな……。)
しばらく待って、彼はやってきた。
「ごめんごめん待たせて。まだ間に合う?」
「うん、今日はなんとか。あと、名前聞いていい?」
人とこうやってまともに話すのも何年ぶりなんだろう。
「えっと……俺は佐糖瀧。とう、砂糖のとう。」
「うん。わたしは……。」
……しまった。言葉に詰まった。まあ何年もまともに人と会話してないのによくここまで話せたなってかんじだけど。
「私は、その、わ、えっと。」
「うん、私は?」
えっ?
「高橋……心炉。」
「高橋心炉か。いい名前だね。」
「あ、ありがとう……。」
「心炉って呼んでいい?」
「うん。」
この人になら、名前呼びされてもいいと、何故かそう思えた。
「じゃあ俺のことも瀧って呼んで。」
「無理。」
「えーなんでよー。」
「嫌だから。」
こんな他愛もない会話で幸せだと思えちゃうなんて、私も所詮馬鹿だな……。
正直、彼を待っているという自分の行動に心底驚いていた。
(こんな気持ちになったの、いつぶりだろう)
でもやっぱり彼もクズでしかないのだろう。そして、私も。
ふと私は思う。
(そういえば名前聞いてなかったな……。)
しばらく待って、彼はやってきた。
「ごめんごめん待たせて。まだ間に合う?」
「うん、今日はなんとか。あと、名前聞いていい?」
人とこうやってまともに話すのも何年ぶりなんだろう。
「えっと……俺は佐糖瀧。とう、砂糖のとう。」
「うん。わたしは……。」
……しまった。言葉に詰まった。まあ何年もまともに人と会話してないのによくここまで話せたなってかんじだけど。
「私は、その、わ、えっと。」
「うん、私は?」
えっ?
「高橋……心炉。」
「高橋心炉か。いい名前だね。」
「あ、ありがとう……。」
「心炉って呼んでいい?」
「うん。」
この人になら、名前呼びされてもいいと、何故かそう思えた。
「じゃあ俺のことも瀧って呼んで。」
「無理。」
「えーなんでよー。」
「嫌だから。」
こんな他愛もない会話で幸せだと思えちゃうなんて、私も所詮馬鹿だな……。