文字サイズ変更

アンビバレンス

#4

開幕


ゲーム実況に起業にボカロ。

なんとまぁ尖った夢が大量に飛び出した。

どれか一つだけでも一つの人生を捧げるものじゃないだろうか。

そんなものを死んだガキに「代わりに叶えて」と言われてなんで叶えなきゃいけないんだ。

それで「はいそうですか」と受け入れる奴がいたらそれはただの聖人か、大馬鹿野郎だ。

あいにく、俺はどちらでもない。

平凡と屑の境目のような中途半端な、ただの高校生だ。

「悪いが、他を当たってくれ。俺にそんな才能はないし、そもそもやる気がない。さっさと死なせてくれ」

「だーめ。もうおにーさんって決めたから」

冷たく言い放ったつもりだったが、クロはぐっと距離を詰めてきた。

久しぶりに向けられた、期待するようなきらきらとした目。

罪悪感がちくりと胸を刺す。

その瞬間、クロの微笑みが、少しだけ悪戯っぽいものに変わる。

「おにーさん、まだ完全には死んでないって言ったよね?」

まさか、と嫌な予感が浮かぶ。

「僕の魂、分けてあげる。それで_おにーさんの欠けた穴、埋めてあげる。」

「代わりに_僕の夢、全部叶えてきてね」

「は?おい、待て」

言うが早いか、クロが俺の胸にぽんと手を当てた。

その瞬間、真っ白だった世界が、ガラスのようにパリンと音を立ててひび割れる。

急速に世界が壊れていく。

なぜだか、恐怖はない。

隣に、微笑んだ少年がいたからだろうか。

2026/08/03 03:59

ザクロ
ID:≫ 9y0ycw4S/zwdo
コメント

この小説につけられたタグ

オリジナルザクロ死亡表現

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はザクロさんに帰属します

TOP