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自殺行為を描くかもしれません。
ご注意ください。
感動系が苦手な方は、読むのをお控えください。
海に溺れていく感覚がする。
音もない、空気もないそんな世界に。
時には弱肉強食の世界も。
そんな世界に私の逃げ場はなかった。
うずくまり貝殻の中から出ようとしない私に君が言った。
ありがとう。と。
大丈夫だよ。おいで。
じゃなくて、「ありがとう。」
その言葉が、私を奮い立たせ、起き上がる勇気をくれた。
平凡な言葉がこの世界には必要なんだ。
放課後、清水も部活に行って誰もいない保健室。
ふっと呼吸をすると、新鮮な空気が流れてきた。
呼吸がうまくできなかった時もあった。
でも今は楽だ。
少し笑って、表情が緩むのがわかる。
コンコン
誰もいない保健室に、ノック音が響いた。
仕方ない。
少し深呼吸してから、ベットを降りる。
「はーい。」
ドアを開けると、担任の先生がいた。
「あ。先生・・・」
少しドキッとしたけれど呼吸が乱れることはなかった。
私の担任の先生は、鈴木瑛人先生で、
世間一般に言う、熱血教師だ。
「おう。綿間、体調はどうだ?」
「ま、だいぶマシです。」
いきなり体調のことを聞かれてドッキリしたが、
とりあえず答える。
「ん〜。そうか。」
先生の表情が一瞬曇ったのを見て、
少し嫌な予感がした。
「綿間。戻ってこないか?それか、話し合わないか?いつまでもサボってだらけてるのは先生、よくないと思うんだ。」
サボってる?
先生にはそんなふうに見えていたの?
呼吸が一気に乱れていく。
「あ。の。私、は。サボって、ません・・・。」
震える声でそう言うと、先生は顔をしかめて、
「じゃあなんて言うんだ?俺はサボっているようにしか見えないが。」
サボってはいないはずだった。
でも、行けるのに学校に行っていないと言うことは、
サボってる、の、かな?
俯いて溢れ出そうな涙を必死に抑えていると、
「綿間は、真面目でいい子だと思ってたのにな。」
そう言われて、私は溢れ出る涙を堪えることができなかった。
ガラッ。
「センセー?なにしてんの??」
その声は紛れもなく、清水だった。
「安心して。咲。もう大丈夫。」
耳元で告げられた声が温かくて、
つい、
「し、みず・・・。」
と言ってしまった。
すると私の顔を隠してくれて、この人の優しさが紛れもなく、
私の心のより所だと思った。
「なんだ。綿間。清水と関わってそんな不真面目になったのか。」
「センセー。咲はサボってるんじゃないって、言われましたよね??」
「んな。でも、サボりは。」
「だーかーらー。咲はサボリじゃない。わかりました?」
「ま、またくる。」
そう言って素直にならない鈴木先生はさっていった。
「咲。大丈夫??」
ほっとする優しさに思わずしがみついってしまいそうになる。
「だ、いじょうぶ。」
「大丈夫じゃねえじゃん。声震えてる。あー。よしよし。」
ぎゅっと抱きしめてくれるのに、私はぎゅっと抱きしめ返してしまった。
「さ、く・・・?」
「春?」
なんで、春がここにいるの?
冷や汗が止まらない私に、清水はいった。
「お前、咲の彼氏?」
春の空気が凍った気がした。
これって浮気っていうの??
紫陽花の色がよみがえった。
紫陽花:「移りけ」「浮気」
音もない、空気もないそんな世界に。
時には弱肉強食の世界も。
そんな世界に私の逃げ場はなかった。
うずくまり貝殻の中から出ようとしない私に君が言った。
ありがとう。と。
大丈夫だよ。おいで。
じゃなくて、「ありがとう。」
その言葉が、私を奮い立たせ、起き上がる勇気をくれた。
平凡な言葉がこの世界には必要なんだ。
放課後、清水も部活に行って誰もいない保健室。
ふっと呼吸をすると、新鮮な空気が流れてきた。
呼吸がうまくできなかった時もあった。
でも今は楽だ。
少し笑って、表情が緩むのがわかる。
コンコン
誰もいない保健室に、ノック音が響いた。
仕方ない。
少し深呼吸してから、ベットを降りる。
「はーい。」
ドアを開けると、担任の先生がいた。
「あ。先生・・・」
少しドキッとしたけれど呼吸が乱れることはなかった。
私の担任の先生は、鈴木瑛人先生で、
世間一般に言う、熱血教師だ。
「おう。綿間、体調はどうだ?」
「ま、だいぶマシです。」
いきなり体調のことを聞かれてドッキリしたが、
とりあえず答える。
「ん〜。そうか。」
先生の表情が一瞬曇ったのを見て、
少し嫌な予感がした。
「綿間。戻ってこないか?それか、話し合わないか?いつまでもサボってだらけてるのは先生、よくないと思うんだ。」
サボってる?
先生にはそんなふうに見えていたの?
呼吸が一気に乱れていく。
「あ。の。私、は。サボって、ません・・・。」
震える声でそう言うと、先生は顔をしかめて、
「じゃあなんて言うんだ?俺はサボっているようにしか見えないが。」
サボってはいないはずだった。
でも、行けるのに学校に行っていないと言うことは、
サボってる、の、かな?
俯いて溢れ出そうな涙を必死に抑えていると、
「綿間は、真面目でいい子だと思ってたのにな。」
そう言われて、私は溢れ出る涙を堪えることができなかった。
ガラッ。
「センセー?なにしてんの??」
その声は紛れもなく、清水だった。
「安心して。咲。もう大丈夫。」
耳元で告げられた声が温かくて、
つい、
「し、みず・・・。」
と言ってしまった。
すると私の顔を隠してくれて、この人の優しさが紛れもなく、
私の心のより所だと思った。
「なんだ。綿間。清水と関わってそんな不真面目になったのか。」
「センセー。咲はサボってるんじゃないって、言われましたよね??」
「んな。でも、サボりは。」
「だーかーらー。咲はサボリじゃない。わかりました?」
「ま、またくる。」
そう言って素直にならない鈴木先生はさっていった。
「咲。大丈夫??」
ほっとする優しさに思わずしがみついってしまいそうになる。
「だ、いじょうぶ。」
「大丈夫じゃねえじゃん。声震えてる。あー。よしよし。」
ぎゅっと抱きしめてくれるのに、私はぎゅっと抱きしめ返してしまった。
「さ、く・・・?」
「春?」
なんで、春がここにいるの?
冷や汗が止まらない私に、清水はいった。
「お前、咲の彼氏?」
春の空気が凍った気がした。
これって浮気っていうの??
紫陽花の色がよみがえった。
紫陽花:「移りけ」「浮気」