一人暮らしを始めた親友から、ビデオ通話がかかってきた。
「見てよ!この部屋、事故物件なんだけど格安でさ。全然幽霊なんて出ないよ」
親友はスマホを振り回して、部屋の様子を映してくれた。
「確かに、綺麗で広そうな部屋だね」
「でしょ?あ、ちょっと待って。誰か来たみたい」
親友がスマホを机に置くと、画面には天井の照明だけが映った。
玄関の方で「カチャッ」と音がして、親友の声が聞こえる。
「はーい、どちら様……? え、あ、やめて、離して!!」
激しい物音の後、静かになった。
私はパニックになりながら画面を凝視したが、誰も映らない。
ただ、親友がさっきまで座っていた場所から、ズルズルと「何か」が引きずられていく音だけが聞こえた。
[解説]
親友は「誰か来た」と言って席を立ったが、一人暮らしの部屋で「カチャッ」と玄関が開く音がしたということは、親友は鍵を閉めていなかったことになる。しかし、最も怖いのは「格安の事故物件」という点。ビデオ通話越しに犯人が一切映らなかったのは、犯人が人間ではなく「その部屋にいるモノ」だったから。
「見てよ!この部屋、事故物件なんだけど格安でさ。全然幽霊なんて出ないよ」
親友はスマホを振り回して、部屋の様子を映してくれた。
「確かに、綺麗で広そうな部屋だね」
「でしょ?あ、ちょっと待って。誰か来たみたい」
親友がスマホを机に置くと、画面には天井の照明だけが映った。
玄関の方で「カチャッ」と音がして、親友の声が聞こえる。
「はーい、どちら様……? え、あ、やめて、離して!!」
激しい物音の後、静かになった。
私はパニックになりながら画面を凝視したが、誰も映らない。
ただ、親友がさっきまで座っていた場所から、ズルズルと「何か」が引きずられていく音だけが聞こえた。
[解説]
親友は「誰か来た」と言って席を立ったが、一人暮らしの部屋で「カチャッ」と玄関が開く音がしたということは、親友は鍵を閉めていなかったことになる。しかし、最も怖いのは「格安の事故物件」という点。ビデオ通話越しに犯人が一切映らなかったのは、犯人が人間ではなく「その部屋にいるモノ」だったから。