ただただ白い壁と床が続く廊下を歩く。左の壁には扉があって、中は病室になっている。右の壁には窓が付いていて、外の景色が見える。
そう、ここは病院だ。詳しくいうと、精神科病院の開放病棟だ。
私の知り合いが過去に色々あったらしく、現在は入院しているのだ。
知り合いが入院している部屋の扉を数回ノックし、開けた。
「[漢字]風見[/漢字][ふりがな]かざみ[/ふりがな]さん、大丈夫?」
「って、寝てる……」
どうやら、彼は睡眠中らしい。まあ、一時期は寝れないらしかったから寝ているだけでも安心だけど。
私がお見舞いの品をベットの近くにあったタンスの上に置いて去ろうとしたとき、誰かが入ってきた。
「風見さん、大丈夫ですか?」
「……あれ?君は?」
「へっ?!あ、えっと、その」
「お友達?」
私が頷くと、その人は風見さんを見つめた。声は低かったけれど髪が長いから性別が分からない。
すると、私の隣にしゃがんで話しかけてきた。
「……ところで、君が[漢字]白爪葉子[/漢字][ふりがな]しろつめようこ[/ふりがな]さんだよね?」
「…………え、はい。そうですけど……」
突然問われたので反射的に返事をしてしまったが、よくよく考えるとなぜ私の名前を知っているのだろう。
「……風見さんがたまに話していたし、君が風見さんの部屋に入っていくところも見たことあるからね。知ってるよ」
「えっ、何で考えていることが分かって……」
「顔に出てたよ」
「不審者……」
「違いますが」
彼?彼女?は呆れたような顔をした後、立ち上がった。
「じゃあ、そろそろ行くね」
「えっ、あっ、あのっ」
「ん?」
「あの……あなたは……一体……」
「俺?俺はマティ・レノン。この病院の医者だよ」
「いや……うん……医者なのは分かりますけど……」
「もしかして、俺の性別が知りたいの?」
彼?はイタズラっぽい笑みを浮かべながらそう言ってきた。
「はっ、はい……」
「……俺は男だよ」
「……でしょうね」
「え」
「だって、女性にしては骨ばってるし、声低いし、一人称『俺』だし……」
「…………」
「…………」
場に静寂が流れた。気まずい……。
「じゃあ、もう行くから……。またね」
「あ……はい……」
また会うんだ……。私はそう思いながら病室を去ったのであった。
そう、ここは病院だ。詳しくいうと、精神科病院の開放病棟だ。
私の知り合いが過去に色々あったらしく、現在は入院しているのだ。
知り合いが入院している部屋の扉を数回ノックし、開けた。
「[漢字]風見[/漢字][ふりがな]かざみ[/ふりがな]さん、大丈夫?」
「って、寝てる……」
どうやら、彼は睡眠中らしい。まあ、一時期は寝れないらしかったから寝ているだけでも安心だけど。
私がお見舞いの品をベットの近くにあったタンスの上に置いて去ろうとしたとき、誰かが入ってきた。
「風見さん、大丈夫ですか?」
「……あれ?君は?」
「へっ?!あ、えっと、その」
「お友達?」
私が頷くと、その人は風見さんを見つめた。声は低かったけれど髪が長いから性別が分からない。
すると、私の隣にしゃがんで話しかけてきた。
「……ところで、君が[漢字]白爪葉子[/漢字][ふりがな]しろつめようこ[/ふりがな]さんだよね?」
「…………え、はい。そうですけど……」
突然問われたので反射的に返事をしてしまったが、よくよく考えるとなぜ私の名前を知っているのだろう。
「……風見さんがたまに話していたし、君が風見さんの部屋に入っていくところも見たことあるからね。知ってるよ」
「えっ、何で考えていることが分かって……」
「顔に出てたよ」
「不審者……」
「違いますが」
彼?彼女?は呆れたような顔をした後、立ち上がった。
「じゃあ、そろそろ行くね」
「えっ、あっ、あのっ」
「ん?」
「あの……あなたは……一体……」
「俺?俺はマティ・レノン。この病院の医者だよ」
「いや……うん……医者なのは分かりますけど……」
「もしかして、俺の性別が知りたいの?」
彼?はイタズラっぽい笑みを浮かべながらそう言ってきた。
「はっ、はい……」
「……俺は男だよ」
「……でしょうね」
「え」
「だって、女性にしては骨ばってるし、声低いし、一人称『俺』だし……」
「…………」
「…………」
場に静寂が流れた。気まずい……。
「じゃあ、もう行くから……。またね」
「あ……はい……」
また会うんだ……。私はそう思いながら病室を去ったのであった。