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白爪葉子の憂鬱

#1

運命のクラス替え

「今年のクラス、仲良い人いるといいけど……」

 新学期初日であることを憂えながらため息交じりに呟いた。そんな私の気持ちにとどめを刺すように雨も降りそうだ。
 どうして学校なんてあるのだろうとグルグルと思いを巡らす。そうするといつの間にか学校についているのだ。
 裏門から敷地内に入り、少し歩くとみんなの声が聞こえてきた。
 クラス発表は昇降口で行われる。名簿を見ようと必死に背を伸ばしていると突然肩に手が置かれた。
 反射的に振り返ると私の友人である「[漢字]土園唯[/漢字][ふりがな]つちそのゆい[/ふりがな]」がいた。

「びっくりさせないでよ~!」
「ごめんごめん」
「別にいいけどさ」
「……あ、もうクラス見た?」
「まだ見てないよ」
「そっか。見える?」
「……[小文字]見えない[/小文字]」
「そうだと思った。じゃあ確認するからちょっと待ってて」
「今ディスらなかった?」

 私と違って彼女は背が高いので名簿が見やすいらしい。正直言って羨ましい。

「あ、やったー! 私と[漢字]葉子[/漢字][ふりがな]ようこ[/ふりがな]ちゃん同じクラスだって」
「良かった……」
「でも、そこまで心配する必要なかったと思うけどね」
「なんで?」
「葉子ちゃんって友達少ないじゃん? [漢字]糸丘[/漢字][ふりがな]いとおか[/ふりがな]中に通ってる友達って私だけでしょ?」
「…………」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「ならいいけど……。じゃあ、早く行こう!」
「うん」

 私達は話しながら教室がある向かう。階段を使って三階に登り、少し歩くと私達の今年のクラスである二年一組が見えてきた。
 教室に入ると既に人が沢山おり、みんな友達と楽しそうに話している。

「みんな楽しそう……」

 楽しげな空気の中、私はぼそりと呟いた。
 私、このクラスに馴染めるだろうか。


 唯ちゃんに、友達に私の秘密はバレないだろうか。

作者メッセージ

また暗い話なので暗い話無理な人達はお願いなので逃げてください。

2026/08/13 19:56

糸真レイ
ID:≫ 041SeWM/cfQKs
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