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 この作品には架空の奇病が登場します。苦手な方は別の方の素敵な作品をお読みになってください。
 また、このお話はフィクションです。

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崩壊マリオネット

 最期まで、あの人のことを信じていたかった。

 もう、きっとわたしは助からない。治らない。そうお医者さんに言われた。
 世の中って残酷だ。わたしはあんなに尽くしたのに。返ってこないどころか、死ぬなんて。
 きっとあの人……[漢字]華子[/漢字][ふりがな]かこ[/ふりがな]さんは今頃幸せだろう。
 わたしのもう一人のお母さん。お母さんはわたしを産んで亡くなって、お父さんが再婚してやってきたのが華子さんだった。
 華子さんは、最初は優しかったけれど、お父さんが病死して、弟が産まれてからは怖くなってしまった。
 まだ幼い弟を放置して、どこかに出かけて帰ってこない。そんな日が続くからわたしが弟をお世話するしかなかった。

 でも、やっぱりそんな状況は限界で。まだ子供なのに大人になったわたしは『マリオネットシンドローム』を発症してしまった。
 『マリオネットシンドローム』とは他者から支配されている状況に置かれている人間が発症する病気で、強いストレスから感情の欠如や麻痺などの症状が出て最終的には呼吸困難や臓器不全になり亡くなってしまう病気のことだ。
 ここ最近この国では発症する人が大幅に増加している。やっぱり格差が酷いからだろうか。

 そして、わたしは最終段階に到達している。そう、定期的に呼吸困難を起こすようになってしまっているのだ。
 どんどん息が出来なくなっていく。何も考えられない。
 お父さんや華子さん、友達、そして弟の姿が脳裏を[漢字]過[/漢字][ふりがな]よぎ[/ふりがな]っていく。

 ああ、弟は大丈夫だろうか。わたしなしで生きていけるだろうか。
 でも、最期が人形として儚く散っていけるなら--

作者メッセージ

ストレスって怖いですね。皆さんも心身を壊す前にしっかり休んでくださいね。

2026/05/25 22:01

糸真レイ
ID:≫ 041SeWM/cfQKs
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創作奇病

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