ああ、早く帰りたい。そう思っているのは、今日は[漢字]唯[/漢字][ふりがな]ゆい[/ふりがな]ちゃんがお休みしていて一人で帰ることになったからだ。
春で部活がある日は帰りが遅くて、なおかつ天気は曇りだ。
様々な状況が重なって最悪なことになってしまった。
急ぎながらペダルを漕いでいると、突然私はライトで照らされた。
そのライトがある方を向くともうすぐそばに車が迫ってきていて…………
「(私の人生、ここで終わりなんだな……)」
走馬灯が流れてくる。幸せだったけど、別にそんないい人生じゃなかったな……。
最後にウサギ触りたかったな……。
「…………あれ?」
私が物思いにふけってからしばらく経ったが、いまだ痛みは感じなかった。
恐る恐る目を開けると、私は歩道に座り込んでいた。自転車もすぐそばにある。
「何で……?私は轢かれたはずじゃ……」
「はっ!もしかしてここは異世界!?異世界転生ってやつかな!」
不安半分期待半分で周りを見渡すと、そこにはいつもの通学路が広がっていた。
「ちぇ、異世界じゃないのか……」
「異世界って……普段は何読んでんのさ……」
「…………誰っ?!」
私が再び自転車に乗ろうと立ち上がり、独り言を呟くとどこかから声が聞こえてきた。
勢いに任せて後ろを向くと……
「やっほー」
「うわぁっ!?」
そこには私と背丈が同じくらいの少年が立っていた。と言ってもただの少年では無いことは一目で理解できた。
天使の輪と小さな羽、きっと彼は天使なのだろう。私が持っているイメージとは違って輪も羽も薄い水色から黒のグラデーションになっているが。
「そんな驚くことなくない?」
「あなた誰なの……?」
「僕?僕はノエルだよ」
「へ、へえ……」
「何なのその顔は。僕のことが信じられないって言うの?」
「天使なんて存在するわけ……」
私はそう言いながら自転車に乗って逃げようとしたところ、後ろから声をかけられた。
「あ、僕から逃げようだなんて思わないことだね。きみがどこに行ってもすぐに見つけだせるから」
「ひっ」
悲鳴を必死にこらえ、自転車を漕いだ。
いくら天使だと行っても自転車には敵わないだろう。これでもう安心だ。
◇◆◇
と思ったのに!
「どうしてあんたが家にいるのよ!」
「家すり抜けられるので」
「そういう問題じゃなくて!」
なぜかノエルは家にいた。でも家族は認識してないみたい。だって妹に頭の心配されたんだもん。
「ああ!もう!何でそんなしつこくするの!?」
「えー……だって、きみを助けたのは僕だもん。感謝の言葉くらい聞きたいよ」
「え、あ、そうなんだ…………ありがと……」
「どういたしまして」
これでようやく帰ってくれる。そう思ったときだった。
「でも、僕から逃げられると思わないでね?」
「えっ……?」
「いつか、きみを堕落させてやる……!僕が『天使』という存在から堕ちたときのようにね!」
「……!?」
そう言うと彼は消えてしまった。一体何だったのだろうか。
私は疑問に思いながら今日の宿題をリュックから取り出すのであった。
春で部活がある日は帰りが遅くて、なおかつ天気は曇りだ。
様々な状況が重なって最悪なことになってしまった。
急ぎながらペダルを漕いでいると、突然私はライトで照らされた。
そのライトがある方を向くともうすぐそばに車が迫ってきていて…………
「(私の人生、ここで終わりなんだな……)」
走馬灯が流れてくる。幸せだったけど、別にそんないい人生じゃなかったな……。
最後にウサギ触りたかったな……。
「…………あれ?」
私が物思いにふけってからしばらく経ったが、いまだ痛みは感じなかった。
恐る恐る目を開けると、私は歩道に座り込んでいた。自転車もすぐそばにある。
「何で……?私は轢かれたはずじゃ……」
「はっ!もしかしてここは異世界!?異世界転生ってやつかな!」
不安半分期待半分で周りを見渡すと、そこにはいつもの通学路が広がっていた。
「ちぇ、異世界じゃないのか……」
「異世界って……普段は何読んでんのさ……」
「…………誰っ?!」
私が再び自転車に乗ろうと立ち上がり、独り言を呟くとどこかから声が聞こえてきた。
勢いに任せて後ろを向くと……
「やっほー」
「うわぁっ!?」
そこには私と背丈が同じくらいの少年が立っていた。と言ってもただの少年では無いことは一目で理解できた。
天使の輪と小さな羽、きっと彼は天使なのだろう。私が持っているイメージとは違って輪も羽も薄い水色から黒のグラデーションになっているが。
「そんな驚くことなくない?」
「あなた誰なの……?」
「僕?僕はノエルだよ」
「へ、へえ……」
「何なのその顔は。僕のことが信じられないって言うの?」
「天使なんて存在するわけ……」
私はそう言いながら自転車に乗って逃げようとしたところ、後ろから声をかけられた。
「あ、僕から逃げようだなんて思わないことだね。きみがどこに行ってもすぐに見つけだせるから」
「ひっ」
悲鳴を必死にこらえ、自転車を漕いだ。
いくら天使だと行っても自転車には敵わないだろう。これでもう安心だ。
◇◆◇
と思ったのに!
「どうしてあんたが家にいるのよ!」
「家すり抜けられるので」
「そういう問題じゃなくて!」
なぜかノエルは家にいた。でも家族は認識してないみたい。だって妹に頭の心配されたんだもん。
「ああ!もう!何でそんなしつこくするの!?」
「えー……だって、きみを助けたのは僕だもん。感謝の言葉くらい聞きたいよ」
「え、あ、そうなんだ…………ありがと……」
「どういたしまして」
これでようやく帰ってくれる。そう思ったときだった。
「でも、僕から逃げられると思わないでね?」
「えっ……?」
「いつか、きみを堕落させてやる……!僕が『天使』という存在から堕ちたときのようにね!」
「……!?」
そう言うと彼は消えてしまった。一体何だったのだろうか。
私は疑問に思いながら今日の宿題をリュックから取り出すのであった。