僕の命の短さを知っていても、君は
僕は...
幼い頃から病弱だった。
知らない間にある病気になっていて、一生懸命薬も飲んだし、手術もした。
一時期は入院もした覚えがある。
でも、それは無駄だった。
ただの遊びにしか過ぎなくて、とくの昔に運命は決まっていた。
ある日、いつものように病院に行っている時だった。
あの時、僕をどん底に陥れたのは。
あの時聞いた言葉は__忘れられるわけがない。
[斜体]「...余命半年です」[/斜体]
だなんて、言われること無いと思ってた。
それから、毎日がつまんなくなってきた。
もうすぐ死ぬというのも分かっているのに、こうやって一生懸命生きようとする、
自分が馬鹿みたいに思えてきた。
そうやって、毎日病室の中で暮らしていると、ある声が聞こえた。
[斜体]「4番室に面会の方です。」[/斜体]
出てきたのは___
友達...?
[斜体]「なんで...?」[/斜体]
君は言ってくれた、僕のことが心配だって。
でも、結局は...
でも、君はそんなこと知らないから。
僕みたいに、いつもよりネガティブじゃなくて、君はいつも明るくて...
[斜体]「もう、いいよ。僕なんかに...」[/斜体]
人とは言葉を交わすことももうやめた。
ずっと一人で居るんだ、最期まで。
どうせ、助けられても励まされても何にもならないんだ。
僕の痛みが増すだけで...
___でも、この痛みも消えるんだな。
そう言って、また別れた。
友達とはもう、さよならしなくちゃ__
君が、僕のこと知ってしまう前に、さよならを___
でも、君は一様に離れてくれない。
ずっと、僕にくっついてくるんだ。
[斜体]「また、来たの...?」
「当たり前じゃん、来ないわけがないよ。」[/斜体]
君は言った。
『当たり前じゃん』って。
何が当たり前なんだろ、君が悲しむだけなのに。
僕は本気なんだ。
君とどうしても一緒にいたくなくて。
だから___だからっ
[斜体]「なんで、君は僕のことこんなに___」
「だって、私達友達じゃない。」
「じゃあさ、僕が余命半年だって知っても...?」
「...うん、最期まで、友達だよ?」
「...そっか。」[/斜体]
君は離してくれないんだ。
もうすぐ、僕が死ぬのに、死ぬというのも分かっているのに...?
なんで、君はそんなことするの?
君がただ、悲しむだけなのに___
僕が苦しんでも、それは少しのことであって___
僕には何も関係ないから。
君には痛みを味わってほしくないから。
[斜体]「...なんで、君はそんなこと__」
「この前も言ったじゃん、友達だって。」
「じゃあ、なんで君は僕が後少しの命だって言うのに、なんでっ...」
「私が__一緒に居たいだけだよ。」
「一緒に居ないでよ!!君が悲しむだけだよっ...」
「でも、それより...私は...」
[大文字]「君のことが、大事だからっ...」[/大文字]
「私が苦しむよりも...君のことが、大事だから...」
「...そうなんだ。」[/斜体]
君は、僕のことを___
でも、それはただの痛みであって、悲しみであって、苦しむだけで___
[斜体]「苦しんだって良いじゃんかっ...!!」
「...え?」
「苦しむよりも痛むよりも、大事なものがあるから!!」
「...僕が、そんなに大事...?」
「大事に決まってる!!友達のこと大事にできないやつなんか...」
[大文字]「友達じゃない!!」[/大文字][/斜体]
苦しむよりも、痛むよりも、悲しむよりも__
君は何よりも大事で、大切で、大好きだって言える命があるって言ってくれた。
だから、僕はまだ、大好きだって言われるのが嬉しいから。
そのままで、良いよって言えるよ。
君は、もしどれだけ悲しんでも僕はもう知らないけど。
それまでの間、一緒に過ごしてあげるから。
僕の命の短さを知っていても、君は大切って言ってくれたんだ。
僕は我儘だけで、最初は離れてとか、拒絶しちゃったけど。
そんなのに付き合ってくれて、ありがとう。
最期まで大好きって言ってくれて、ありがとう。
幼い頃から病弱だった。
知らない間にある病気になっていて、一生懸命薬も飲んだし、手術もした。
一時期は入院もした覚えがある。
でも、それは無駄だった。
ただの遊びにしか過ぎなくて、とくの昔に運命は決まっていた。
ある日、いつものように病院に行っている時だった。
あの時、僕をどん底に陥れたのは。
あの時聞いた言葉は__忘れられるわけがない。
[斜体]「...余命半年です」[/斜体]
だなんて、言われること無いと思ってた。
それから、毎日がつまんなくなってきた。
もうすぐ死ぬというのも分かっているのに、こうやって一生懸命生きようとする、
自分が馬鹿みたいに思えてきた。
そうやって、毎日病室の中で暮らしていると、ある声が聞こえた。
[斜体]「4番室に面会の方です。」[/斜体]
出てきたのは___
友達...?
[斜体]「なんで...?」[/斜体]
君は言ってくれた、僕のことが心配だって。
でも、結局は...
でも、君はそんなこと知らないから。
僕みたいに、いつもよりネガティブじゃなくて、君はいつも明るくて...
[斜体]「もう、いいよ。僕なんかに...」[/斜体]
人とは言葉を交わすことももうやめた。
ずっと一人で居るんだ、最期まで。
どうせ、助けられても励まされても何にもならないんだ。
僕の痛みが増すだけで...
___でも、この痛みも消えるんだな。
そう言って、また別れた。
友達とはもう、さよならしなくちゃ__
君が、僕のこと知ってしまう前に、さよならを___
でも、君は一様に離れてくれない。
ずっと、僕にくっついてくるんだ。
[斜体]「また、来たの...?」
「当たり前じゃん、来ないわけがないよ。」[/斜体]
君は言った。
『当たり前じゃん』って。
何が当たり前なんだろ、君が悲しむだけなのに。
僕は本気なんだ。
君とどうしても一緒にいたくなくて。
だから___だからっ
[斜体]「なんで、君は僕のことこんなに___」
「だって、私達友達じゃない。」
「じゃあさ、僕が余命半年だって知っても...?」
「...うん、最期まで、友達だよ?」
「...そっか。」[/斜体]
君は離してくれないんだ。
もうすぐ、僕が死ぬのに、死ぬというのも分かっているのに...?
なんで、君はそんなことするの?
君がただ、悲しむだけなのに___
僕が苦しんでも、それは少しのことであって___
僕には何も関係ないから。
君には痛みを味わってほしくないから。
[斜体]「...なんで、君はそんなこと__」
「この前も言ったじゃん、友達だって。」
「じゃあ、なんで君は僕が後少しの命だって言うのに、なんでっ...」
「私が__一緒に居たいだけだよ。」
「一緒に居ないでよ!!君が悲しむだけだよっ...」
「でも、それより...私は...」
[大文字]「君のことが、大事だからっ...」[/大文字]
「私が苦しむよりも...君のことが、大事だから...」
「...そうなんだ。」[/斜体]
君は、僕のことを___
でも、それはただの痛みであって、悲しみであって、苦しむだけで___
[斜体]「苦しんだって良いじゃんかっ...!!」
「...え?」
「苦しむよりも痛むよりも、大事なものがあるから!!」
「...僕が、そんなに大事...?」
「大事に決まってる!!友達のこと大事にできないやつなんか...」
[大文字]「友達じゃない!!」[/大文字][/斜体]
苦しむよりも、痛むよりも、悲しむよりも__
君は何よりも大事で、大切で、大好きだって言える命があるって言ってくれた。
だから、僕はまだ、大好きだって言われるのが嬉しいから。
そのままで、良いよって言えるよ。
君は、もしどれだけ悲しんでも僕はもう知らないけど。
それまでの間、一緒に過ごしてあげるから。
僕の命の短さを知っていても、君は大切って言ってくれたんだ。
僕は我儘だけで、最初は離れてとか、拒絶しちゃったけど。
そんなのに付き合ってくれて、ありがとう。
最期まで大好きって言ってくれて、ありがとう。
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