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裏方(マネージャー)として入社したのに、にじさんじライバーに配信に引っ張り出されて、ライバーになぜかなりました。 参加型 参加〆

#5

弐式 志那乃

「――まっじで、うちのミランさんは最高なんだよなぁ……」

深夜のANYCOLORオフィス。魔改造して動きやすくしたスーツの袖をまくり、焦げ茶の襟足をいじりながら、志那乃は手元の書類をまとめていた。
デスクの電話が鳴り、出ると相手は配信を終えたばかりの担当ライバー、ミランだった。

『もしもし、志那乃? 今日の配信どうだった?』

「あ、ミランさん! お疲れ様です! いやもう今日の配信も最高でしたよ! あ、そうそうミランさん、なんか怪しさ生まれてて逆に怪しくない!(?!) あのイケボでミステリアスな雰囲気出されたら、全人類オチますって!」

『わはは、何それ! 褒めすぎだって!』

テンションの上がった二人は、そのまま素のトーンでわちゃわちゃと話し始める。生き別れの双子以上に意気投合している二人の会話は、いつの間にか「ねぇねぇ、これ見てー!」「それなぁー!」と、幼稚園児のような平和な空気になっていた。

だが、志那乃は知らなかった。
魁星が配信の「枠切りボタン」を押し忘れており、この限界オタ活トークが何万人ものリスナーに丸聞こえだったことを――。

『え、このイケメンボイスのスタッフ誰!?』
『マネさん、ミランのガチオタで草』
『二人の空気感、幼稚園児の休み時間みたいで尊いんだが』

コメント欄の大爆発にようやく気付いたミランが「あ、やべ、配信切ってなかった……!」と慌てる声を最後に、通話はブツッと切れた。

2026/06/22 21:45

紗奈(さな) 元苺花
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