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猫猫冒険譚

#1

1話「始まり」

僕、鳴猫二尾は捨て猫だった。
この街で僕みたいな獣人は珍しくない
治安が悪く、ゴロツキ共がよくいじめに来る。
「また、きたのか。」
「寂しそうだから遊んでやってんのに、なんだ?その言い方。」
「はあ、いいよ。自由にして。」
「じゃあ、遠慮なく。」
顔を恍惚と歪ませ、僕を蹴ったり叩いたり踏んだり。
もう痛みには慣れてきた。
汚くなるのも、どうでも良かった。
だんだん、感情が薄くなっていく。
そんな暮らしのある日、拾われた。
正直、どうでも良かった。
普通のサラリーマン、という感じだった。
食うに困らなくなったし、沢山撫でてくれた。
僕に人の手の温かさを教えてくれた。
僕に「愛」のようなものを向けてくれた。
ある日、玄関の外から、銃声が聞こえた。
物騒だな、と考えていると飼い主が血みどろになって帰ってきた。
黒いスーツに身を包んだ男が目の前で飼い主を、殺した。
久しぶりに体に走る、激情。
僕の体が、考えるより早く男を殴り飛ばしていた。
「あいつは、捨てられてた僕を、愛してくれた!!それをお前は!!お前は!!」
叫んでいた。久しぶりの激情をそのまま吐き出すように。
目から、水が出てくる。
「あただ、、、なんだよお前。飼い猫のくせして。」
「こっちのセリフだ!!なんなんだ!!お前は!!」
「マフィアってやつさ。まあ、俺もこいつも下っ端だけどな。要らなくなった、だから殺した。」
「ど、とういうことだ?」
この街にそのようなものがあったのは知っていた。だが、要らなくなった?組織でそんなことが起こりうるのか?
「命令に従わなくなったんだよ。最近はさっさと帰るようになったしな。何があったのかと思えば、飼い猫か。」
「そんな、、」
まあ、納得できなくはなかった。
だが、それ以上に、自分の大切なものを奪った、その事の方が大きかった。
「わかった。今からお前を、、殺す。」
「やってみろ。下っ端でも、おまえに殺されるほどやわじゃねえぞ。」
相手は銃を持ってる。正面から突っ込んだりしたら、撃たれておしまいだ。かといって後ろにまわりこめるわけじゃない。
できるか分からないけど、避けるしかないか。
右の壁に飛ぶ。引き金を引こうとするのが見えた。
壁を蹴って、反対側に跳ぶ。さっきまでいたところに穴が空く。
あ、よけれた。
以外に見えるもんだな。
もう1回跳び、懐に潜り込む。
「遅い」
次の瞬間には、男の顔を爪で切り裂いていた。
「ぎゃああああ!!何しやがる!!!」
「うるせえよ。これから飼い主以上の苦しみを与えてやる。あっさり死ぬなよ。」
それから、何回も何回も、男の身体に引っかき傷をつけた。最初の方は男が声を上げていたが、もう上げなくなった。
復讐じゃ何も生まれないけど、俺の大切なものを奪った対価だ。これくらいが妥当だろ。
しかし、もうここにはいられないな。
飼い主もいないし。
かといって行くあてもねえな。
とりあえず、手を洗って街へ出る。
街を歩く僕の顔は、酷く汚れていたのか誰も近づこうとはしなかった。
この街で血に汚れた人間なんて珍しくない。と思っていたが、僕が路地裏という社会の闇みたいな所にいたせいか。
というか普通、血塗れの人に話しかけたくはないよな。
消えたと思っていたものが戻ってきた。
ふと、あの路地裏に戻って見ようと思った
ゴロツキどもに、この姿を見せたらどんな顔をするだろう。
驚くだろうか?
恐れるだろうか?
そんな考えは数秒後に意味をなさなくなる。
そのゴロツキどもが、1人の膝を抱えて震えている少女の周りで死んでいたのである。
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作者メッセージ

よくよく考えたらえぐい1話

2025/06/01 00:45

itoma
ID:≫ 12ZceSVX3Ift.
コメント

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暴力表現作者がやりたいことやる

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