奇病棟_ヨつの葉
#1
壱
ある雲が月を隠していた夜だった
独り幼い子供がある隔離施設を訪れていた
、、、ここだろうか、〝奇病棟〟というのは
〝奇病〟
これを耳にしたことがない方もいるのではないだろうか
それは珍しい病気で治りづらい、かつ謎がまだ解明されていない病気
普通の人は関わることはないのだが、その病気にかかってしまう人も極稀にいる
種類は様々で[漢字]「煩病」[/漢字][ふりがな]ワズライビョウ[/ふりがな]、[漢字]「花咲病」[/漢字][ふりがな]ハナサキビョウ[/ふりがな]などが主な病気である
今だ完全的な治療薬は見つかっておらず、完治しづらい病気とも言えるだろう
謎も多いので、政府は奇病にかかった人たちを強制的に隔離させている
、、、なんとも酷い話だろう、完治しづらい病気で家族にまで会えなくなってしまうなんて
僕は奇病にかかってしまったようなのだ
まぁ家族や友達などに会えなくなるのはどうでもいい
「、、、元々居ないし、要らないし」
誰かに聞こえるか聞こえないか分からないような小さく声でそう言った
言い訳の様に聞こえるかもしれないが本当にそうなのだ
奇病棟に着くと、そこは至って普通の病院の様だった
でも、暗い雰囲気
なんとなく意識を離していた時
「、、、受付番号15番の方〜、こちらへどうぞ〜」
呼ばれたようだ
そのまま意識を何処かへ飛ばしふらつく足で歩いていると硝子のドアに頭をぶつけた
「いッッッ、、、っ〜〜〜、、、!!!」
声にならない叫びが出た、誰だこんな所にドア置いたやつは、、、
そう場違いな怒りを覚えた次の瞬間
「はははははっ笑、だっせぇ〜笑笑」
後ろから急な笑い声と共に気配も感じ振り向くと
底に居たのは凄く笑っている患者服の男の子
なんで笑っているんだ、、、という淡い憎しみと
先ほどの失態を見られたという羞恥心が一気に押し寄せ、頭はいとも簡単に混乱状態に陥った
だがこんな状態でも痛いほど分かってしまう
ここに居るということ、あの服を着ているということ
全ては彼が奇病でここに隔離されているという事を指し示していた
なぜが同情心が湧き可哀想な目で見ていると
「お前、名前は?」
爆発的な笑いの波は通り過ぎたものの、笑顔は崩さずこちらをじっと見てくる
名前、、、そういえば何だっけ、、、
「、、、[漢字]友都[/漢字][ふりがな]ユト[/ふりがな]」
思い出せずその場で考えた言葉を発した
「ほーん!友都か、俺は[漢字]声ノ 夜陽[/漢字][ふりがな]コエノ ヨルヒ[/ふりがな]」
そう言うと細く白い手を出し
「よろしく!」
と言ってきた
けして心から笑っている訳では無い、そんな表面上の笑顔に何かを隠されている様な気がした
「、、、」
無言で相手の手を取ると、彼、、、夜陽は一層笑顔になった
独り幼い子供がある隔離施設を訪れていた
、、、ここだろうか、〝奇病棟〟というのは
〝奇病〟
これを耳にしたことがない方もいるのではないだろうか
それは珍しい病気で治りづらい、かつ謎がまだ解明されていない病気
普通の人は関わることはないのだが、その病気にかかってしまう人も極稀にいる
種類は様々で[漢字]「煩病」[/漢字][ふりがな]ワズライビョウ[/ふりがな]、[漢字]「花咲病」[/漢字][ふりがな]ハナサキビョウ[/ふりがな]などが主な病気である
今だ完全的な治療薬は見つかっておらず、完治しづらい病気とも言えるだろう
謎も多いので、政府は奇病にかかった人たちを強制的に隔離させている
、、、なんとも酷い話だろう、完治しづらい病気で家族にまで会えなくなってしまうなんて
僕は奇病にかかってしまったようなのだ
まぁ家族や友達などに会えなくなるのはどうでもいい
「、、、元々居ないし、要らないし」
誰かに聞こえるか聞こえないか分からないような小さく声でそう言った
言い訳の様に聞こえるかもしれないが本当にそうなのだ
奇病棟に着くと、そこは至って普通の病院の様だった
でも、暗い雰囲気
なんとなく意識を離していた時
「、、、受付番号15番の方〜、こちらへどうぞ〜」
呼ばれたようだ
そのまま意識を何処かへ飛ばしふらつく足で歩いていると硝子のドアに頭をぶつけた
「いッッッ、、、っ〜〜〜、、、!!!」
声にならない叫びが出た、誰だこんな所にドア置いたやつは、、、
そう場違いな怒りを覚えた次の瞬間
「はははははっ笑、だっせぇ〜笑笑」
後ろから急な笑い声と共に気配も感じ振り向くと
底に居たのは凄く笑っている患者服の男の子
なんで笑っているんだ、、、という淡い憎しみと
先ほどの失態を見られたという羞恥心が一気に押し寄せ、頭はいとも簡単に混乱状態に陥った
だがこんな状態でも痛いほど分かってしまう
ここに居るということ、あの服を着ているということ
全ては彼が奇病でここに隔離されているという事を指し示していた
なぜが同情心が湧き可哀想な目で見ていると
「お前、名前は?」
爆発的な笑いの波は通り過ぎたものの、笑顔は崩さずこちらをじっと見てくる
名前、、、そういえば何だっけ、、、
「、、、[漢字]友都[/漢字][ふりがな]ユト[/ふりがな]」
思い出せずその場で考えた言葉を発した
「ほーん!友都か、俺は[漢字]声ノ 夜陽[/漢字][ふりがな]コエノ ヨルヒ[/ふりがな]」
そう言うと細く白い手を出し
「よろしく!」
と言ってきた
けして心から笑っている訳では無い、そんな表面上の笑顔に何かを隠されている様な気がした
「、、、」
無言で相手の手を取ると、彼、、、夜陽は一層笑顔になった