文字サイズ変更

捨てられ少女と落ちこぼれな俺と

#1

壱話

_土砂降りの雨の日の夜だった

今日、俺は失恋した

大学の先輩に一目惚れをし、デートに誘った

予定がいっぱいだと数ヶ月待ったがようやく今日デートが出来た

デート終わりに告白したが「友達だと思ってる」とフラれてしまったのだ

俺の心が、プライドが、何もかもすべてが音を立て粉々に砕け散ったような思いだった

もうヤケ食いしてしまおう、そう思って食材が入った大きな袋を片手に抱えながら帰路に着く

すると何時も通りの日常に何時も通りではないものがあった

いや、居た

うずくまっている身体の小さな少女の姿が見えた

頭が危機感を覚えるより先に体が動いた

近寄るとこちらに気付いたのかじっとこちらを睨む少女

制服は薄汚れており、ロングの髪はしばらく手入れしていないのか絡まりが至る所にある

見た所年齢は中学生から高校生と言ったところだろう

でもどうしてこんな土砂降りの夜にこうしてうずくまっているのだろうか?

彼女の姿を凝視している間、しばらくの沈黙がその場に流れた

沈黙に耐えきれず俺はとっさに「…大丈夫?」と言ってしまった

彼女は警戒心が強いようで弱そうな身体でまだこちらを見ている

ようやっとそこで危機感が産まれ、帰ったほうが良いのかもしれないという考えが脳裏に過る

すると


「 ぐぅ〜〜〜っ 」


二人の間に可愛らしい音が鳴り響く

「 あの、良ければうち来て食べない? 」

言い終わる前に彼女は目を輝かせていた

はたから見たら未成年を誘惑しているようにも見えるがかなり衰弱しており可哀想で仕方がなかったのだ

彼女は肯定の印にこっくりと小さく、だが何度も頷いた

ふらふらとした足取りに心配しながらも家に急いだ

人通りも少なく他人に見られることが少なかったのが唯一の救いだ、とこれもまた危ない思考をしながら彼女を支えて帰った
ページ選択

2025/05/22 17:37

姫之朝@天使界隈
ID:≫ 8p/6iooGCpokw
コメント

この小説につけられたタグ

姫之の妄想恋愛切ない

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は姫之朝@天使界隈さんに帰属します

TOP