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グロ描写があるかもしれません。少し重めの内容です。
『蓮くんと話したらかなり盛り上がって深夜までいっちゃった笑笑』
通知が来た瞬間私の顔は凍りついた。
蓮さんを美香みたいな太客に取られたら私の居場所がなくなる。焦りで眠れない。今は零なんてどうでもいいくらいに泣きそうだ。
「蓮さん...れん、さん…」
ぽつりと呟き、家を出る。
外はもう深夜の2時。歌舞伎町まで歩き、どこかで休もうとした。
「里愛ちゃん?」
その声で私は振り返った。そこには昌磨さんがいた。
「昌磨さん...」
「こんな夜中に何してんの。女の子1人は危ないって」
「すいませ...」
「俺は24時に仕事終わって、蓮と飲んで、解散したばっか。なんかあったの?」
昌磨さんが優しく私の手を握る。冷たいのに、私の胸は少しだけ温度を取り戻せた気がした。
大きく白い手で握られる。
「いや、大丈夫です!心配かけてごめんなさい!」
言っているうちに、どんどん惨めになっていった。涙が零れ落ちそうで、辛い。
「ほら、泣いてるじゃん。とりあえず...んー....コンビニ寄ってさ、公園で話そ」
深夜2時過ぎを回っている。街頭の下、昌磨さんに涙が伝った頬を撫でられる。
私はコンビニでハイボールを買い、昌磨さんは水。全額奢ってくれた。
「零さんを選んだのは私なのに、美香が蓮さんを選んだから...嫉妬しちゃって」
「美香が蓮を、?」
昌磨も嫉妬したのか、美香が取られたくなかったのか、不貞腐れたような顔をして言う。
「まぁ、零は俺の同期だしいいやつだけど、蓮は仕事熱心でどんな客にも優しいよなー...まぁ、選ぶのは里愛ちゃんだよ。
沼るようなめろ男くんがほしいなら零だし、しっかり一途になってくれるのは蓮だし。」
「蓮...さん...」
ぽつりと呟く私を見て昌磨さんは言った。
「じゃあ、美香は俺のもんでいいよね」
この人は美香のことが本当に好きだなあ、と笑ってしまった。
「あの、昌磨さんは、美香のどんなとこが好きなんですか?」
思わず聞いてしまった。美香みたいに担当にここまで愛されるには、どうしたらいいのか。
「んー、、、まず顔がタイプ....ってのもあるし、めっちゃ素直で優しくない?んでめっちゃ貢いでくれるんだよ?そんなの好きになるよ」
素直で優しい。
100万円、美香から借りたときに怒らなかったのも、そうだと思う。
「それは置いといて..まぁ、蓮のほうがいいって気付いたならよかった。美香は俺のだから、蓮もそれくらいは分かってると思うよ。零にも言っておくから心配しないで。ほら、今日もまた来てね?」
頭をポンポンと撫でられた。昌磨さんのお兄さん感が凄い。
「タクシー呼ぶね」
昌磨さんはタクシーに電話をし、大めに、2万円を私の手にいれた。
「ゆっくり休んでね、おやすみ」
昌磨さんのその声を聞いて、少しだけ、バイトも頑張れる気がした。