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グロ描写があるかもしれません。少し重めの内容です。
いつものように美香と店に入ると、他のホストに囲まれている女性が見えた。
ミルキーベージュの髪色。目は切れ長で色白。ブーツを履いているからか、背が高くてスタイルがいい。
美しかった。見たことがないくらいだった。
私はその女性のまわりにいるホストの中から蓮さんを探し、肩をぽんと叩く。
「あの...蓮さ...」
蓮はすぐに振り返り、大型犬のような笑みを浮かべる。
「美里愛ちゃんと...美香さんじゃん」
「蓮さん、あの娘...」
私はその女性のことを聞く。
「あーあれね、俺の先輩。昌磨さんと同期かな?...あ、[太字]男[/太字]だよ?」
「男性…?」
「あれは零くん。」
美香がふふっと笑う。
零(れい)。
「今はあんな美しい格好してるけど、昌磨のこと大好きなんだよねー....まって、昌磨は?」
美香が思い出すと蓮さんはにこっと笑う。
「今は休憩だよ。二日酔いだって」
「そうなんだ...あ、零くんと里愛話してみれば?」
「えっ、いいの!?」
私は少しだけ声を大きくしてしまった。あんな美形と話したことがない。
「零さん」
蓮が手招きする。零と呼ばれる美しい人物は、ゆっくりと近づいてくる。
[明朝体]「こんばんは」[/明朝体]
綺麗で透き通った声。高すぎず、低すぎず。聞き心地がよく、すっと耳に入っていく。
「こんばんはっ、」
「零くん久しぶり」
美香は誰にでも距離が近い。今だって、零さんのネクタイを結び直してあげている。
[明朝体]「美香ちゃん、聞いてるよ昌磨から。元気だった?」[/明朝体]
美香の「うん」という返事を聞いて、零さんはにこっとして私を向く。
[明朝体]「かわい、名前なんていうの?」[/明朝体]
「ちょ、」
「里愛です」
蓮が何かを言いかけているのを無視した。それだけ夢中になった。零さん。かっこいい。美しい。
[明朝体]「今夜は僕と飲みませんか?」[/明朝体]
私は蓮さんのほうをちらっと見た。蓮さんは少し悲しそうだった。でも、私は零さんを選んでしまった。
(ごめんなさい、蓮さん)
そんなことを思いながら、零さんについていく。
[明朝体][小文字]「蓮より楽しませてあげる」[/小文字][/明朝体]
そっと耳打ちされた。
綺麗な赤い目が此方を優しく見つめる。
[明朝体]「里愛ちゃんて本当可愛い。顔、真っ赤だよ?」[/明朝体]
全肯定してくれる。胸が熱い。蓮さんと初めて会った日よりドキドキしている。
「お酒いれますね」
[明朝体]「いいのいいの。僕が入れる」[/明朝体]
どこか怪しさのある、まさにメロすぎる男。
[明朝体]「里愛ちゃんみたいな地雷系の女の子可愛くて好きだな」[/明朝体]
お酒を呑みながらぽつりと言う。
「酔ってますよ...あ、もう帰りますね」
顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。これ以上優しくされると、蓮さんよりも零さんのほうに行ってしまう。そんな気がした。
[明朝体]「送ってくよ」[/明朝体]
いつ聞いても良い声だ。ずっと聞いていたい。
ビルのエレベーターの中で零と2人きり。
「あの...今日は楽しかったです...!でも、零さん酔いすぎですよ、お水飲んでください!」
[明朝体]「酔ってないよ」[/明朝体]
零はゆっくりと私にキスをした。優しいけど、強引だった。その姿は美しく、気付けばずっと零さんの目を見ていた。
零さん、どんな人なんだろう。蓮のことなど頭になかった。
____1:00
寝れない。数時間前に起きたことが忘れられなかった。
「零さん........」
その時、スマホにLINEの通知が来た。美香だった。
起き上がりスマホを見る。
『蓮くんと話したらかなり盛り上がって深夜までいっちゃった笑笑』