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グロ描写があるかもしれません。少し重めの内容です。

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私の隣

#6

100万円を握った冷や汗



[斜体]「里愛ちゃん、今日も来てくれたの?」[/斜体]

キラキラの店に入ると蓮さんが手を振りながら駆けつけてくれた。微笑む蓮さんの姿を見て、笑みがこぼれる。
店の奥からは他の客のシャンパンコールが聞こえる。

「蓮さん、今日は予定がないので昼間から来ちゃいました」

「今日は美香さんいないの?」

「はい」

美香は夜しかこない。夜に美香と合流してまた店に行くが、今は2人きり。ホスクラにもかなり慣れて、黒服にも認知されている。

席について、100万円が入っている封筒をカバンから取り出す。

(美香から借りたお金で蓮さんをナンバーワンにする……。)

そんなこと、誰にも言えない。

「100万持ってきました...!蓮さんにシャンパンいれたくて」

それを聞いた蓮はにぱっと笑い里愛の肩に手を置く。

「里愛ちゃん、いつもありがとう、大好き」

他のホストがシャンパンコールをしているというのに、完全に2人の世界。キラキラのお店の中で、自分が頼んだシャンパンを片手に此方だけを見つめてくれる蓮さん。
今だけは、私だけの。

昌磨がシャンパンを渡しに来た。
「あれ、里愛ちゃんじゃん。....美香おらんと?」

相変わらずのチャラお兄さん。イケメンだし、さすがNo.1。

「美香は夜に来ます」

「本当?良かった。ってか、バイト頑張ったの?100万なんて急に用意して....。....まさか借りたの?」

少しだけ言葉に詰まった。でもすぐに笑って誤魔化す。
「バイト頑張って溜めたんです」

「へぇ、こんだけ頑張ってくれるんだ、蓮もいい姫を持ったね」

笑いかけて背中をぽんと叩く昌磨にすかさず蓮は言う。

「ですよね、昌磨さんも、美香さんがいないとダメだし」
蓮の言葉を聞き、昌磨は頬を赤らめる。

「いやまぁ...いい子だよね、可愛いし」

「里愛ちゃん知ってる?昌磨さん、プライベートでも美香さんの話ばっかしてる。」

蓮は最初、クールで色っぽいタイプだと思っていたが、案外フレンドリーでいい人だ。


私も、蓮さんにとっての1番でありたい。
蓮さんの他の姫なんて、眼中にないくらい、蓮さんを夢中にさせたい。



[中央寄せ]夜[/中央寄せ]


「昌磨」
美香が来た。いつもの高級ブランドの新作バッグを持って昌磨の手を握る。

「美香!待ってた。...あ、聞いて聞いて。里愛ちゃん、100万円持って蓮にシャンパン入れたんだよ」
「美香さん、マジで嬉しかったす」
昌磨と蓮が、何も知らず美香に言う。
美香の顔が引きつっている。

「....里愛..、その100万円って」
美香が顔を強張らせて言う。
「バイトで溜めてた!」
私は適当なことを言って乗り切ったが、美香はまだ顔が暗い。
それでもそれぞれ席に座り会話していくうちに美香も笑顔になっていった。



「里愛ちゃん、美香さんまたね!」

「美香、明日も来れる?」

「んー、たぶん行ける」

「蓮さん、それじゃ、また...。」



蓮さんと昌磨さんを離れたときに、美香は言う。


「あんまりこういうこと言いたくないんだけどさ...蓮くんに使ったんだよね...?あの...誤魔化さなくていいんだけど」

美香は悲しそうな顔で笑った。
親友に嘘をついたのが申し訳なくなってきて、でも関係が崩れるのが怖かった。

「.....ごめん。実は、蓮さんをNo.1にしたくて。」

今にも泣きそうになりながら言った。なんて自分勝手なんだろう。
それでも美香は優しく声をけけてくれた。

「...それだけ、蓮くんを想ってるんだよね。でも、ホストに使うんだったら言ってほしい。本気で危ないことに里愛が巻き込まれたのかって心配しちゃったじゃん笑」

美香がどれだけ優しくても、罪悪感に押し殺されそうだった。




美香の瞳孔の奥も、笑っていなかった。

作者メッセージ

私が美香だったらブチ切れてましたね

更新遅れて申し訳ないです...

2026/06/03 21:47

姫瀬
ID:≫ 1pds2a9oCl4mk
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