仮
涙もろい人、涙腺が緩い人、もらい泣きする人。
まぁ、子供が悪口でよく言う「泣き虫」とやらですね。私の姉はまさにそんな人です。映画を見たり、本を読んだり、幸せそうな子犬の動画をみたりするとすぐ感動的なこと想像して泣くんですよ。あ…最近は写真をみても泣きます。
女の子がぬいぐるみを抱えている写真だとか、入学式の写真だとか…
あまりにも姉が泣くので、母が「そんなに泣かないで」と姉に言ってたんですけど、「思い出すから」…って言って泣きじゃくってましたね。写真をみて思い出すことって昔の記憶ぐらいですよね 楽しかった思い出が蘇ってくるんでしょうか。
あと、写真に写ってるの全部同じ女の子なんですよね。写真立ての隣にきれいなお花も丁寧に飾ってあって。 きっと姉の幼少期でしょう。ん?いやでも隣にもう1人…2歳上ぐらいの女の子もいた気がする……でも私に姉は1人しかいないはず……誰だろう…友達?いやお姉ちゃんにあんまり友達いなかったし──。
あ、すみません。姉が写真をみて泣いちゃうって話でしたね。
確かに写真をみて昔を懐かしむ気持ちは私もわかります。でも泣くまでではないですね。
一度姉に「なんでそんなに泣くの?」と聞いてみたんですけど、答えてくれませんでした。 ずっと泣いたままで。まるで私の声が届いてなかったみたいに、私の方は見ず。女の子を見つめながら、ずっと泣いてました。
飾ってあるお花ですか?たんぽぽですね。
どこか公園でとってきた…というより種からきちんと育ててる気がします。2本あってどっちも15センチぐらいですね。たんぽぽ、道端によく咲いてるのになんでわざわざ育ててるのか…よく分かりませんけど、すっごく綺麗に咲いてますよ。
なんか懐かしいです。私たんぽぽ好きなんですよね。昔よく姉と公園に行ってたんぽぽのかんむりを作ってもらってました。でも私不器用で、毎回姉が作り終わるのを眺めながら待ってるだけでした。何かお手伝いしたい!って思ってても、結局何もできないまま。そして完成したかんむりを姉に被せてもらう。私の方を見ながら姉が「かわいいよ」って言いながらはにかむ。
この一連の流れがお決まりでした。たんぽぽをみると思い出します
でも本当に綺麗なたんぽぽ、きっと花びらもふわふわしてるんだろうな…ちょっと触ってみよ
…あれ……あぁ、またか なんか最近物が上手くさわれなくて。スカッとこう、そこに物なんてなかったみたいに空振っちゃうんですよね。食器とか、ボールとか、人にも触れないんです。
変ですよね。姉に声も届かないし、物にもさわれないし。
今もこうして、誰かもしれない貴方達と話せているし。
不思議です。なんというか…まるで…死んだ人みたいですね、私。
「妹さん、交通事故で亡くなってもう3ヶ月ね…。…居なくなっただなんて…まだ信じがたいわ」
「本当ね…お姉さんもずっと涙が止まらないみたいで…妹さんの小さい頃の写真をたんぽぽと一緒に丁寧に飾ってあるそうよ」
「たんぽぽ…?」
「そう。妹さんの好きなお花だったらしくて。姉妹の小さい頃の思い出もあるらしいけど…しかもそのたんぽぽ、拾ってきたものじゃなくて、妹さんが亡くなったあと、お姉さんが妹さんだと思ってすごく大切に育てたものらしいの」
「お姉さん、妹さんと仲良しだったものね…またいつでも姉妹揃って元気な姿が見れると思っていたんだけどね………………」
まぁ、子供が悪口でよく言う「泣き虫」とやらですね。私の姉はまさにそんな人です。映画を見たり、本を読んだり、幸せそうな子犬の動画をみたりするとすぐ感動的なこと想像して泣くんですよ。あ…最近は写真をみても泣きます。
女の子がぬいぐるみを抱えている写真だとか、入学式の写真だとか…
あまりにも姉が泣くので、母が「そんなに泣かないで」と姉に言ってたんですけど、「思い出すから」…って言って泣きじゃくってましたね。写真をみて思い出すことって昔の記憶ぐらいですよね 楽しかった思い出が蘇ってくるんでしょうか。
あと、写真に写ってるの全部同じ女の子なんですよね。写真立ての隣にきれいなお花も丁寧に飾ってあって。 きっと姉の幼少期でしょう。ん?いやでも隣にもう1人…2歳上ぐらいの女の子もいた気がする……でも私に姉は1人しかいないはず……誰だろう…友達?いやお姉ちゃんにあんまり友達いなかったし──。
あ、すみません。姉が写真をみて泣いちゃうって話でしたね。
確かに写真をみて昔を懐かしむ気持ちは私もわかります。でも泣くまでではないですね。
一度姉に「なんでそんなに泣くの?」と聞いてみたんですけど、答えてくれませんでした。 ずっと泣いたままで。まるで私の声が届いてなかったみたいに、私の方は見ず。女の子を見つめながら、ずっと泣いてました。
飾ってあるお花ですか?たんぽぽですね。
どこか公園でとってきた…というより種からきちんと育ててる気がします。2本あってどっちも15センチぐらいですね。たんぽぽ、道端によく咲いてるのになんでわざわざ育ててるのか…よく分かりませんけど、すっごく綺麗に咲いてますよ。
なんか懐かしいです。私たんぽぽ好きなんですよね。昔よく姉と公園に行ってたんぽぽのかんむりを作ってもらってました。でも私不器用で、毎回姉が作り終わるのを眺めながら待ってるだけでした。何かお手伝いしたい!って思ってても、結局何もできないまま。そして完成したかんむりを姉に被せてもらう。私の方を見ながら姉が「かわいいよ」って言いながらはにかむ。
この一連の流れがお決まりでした。たんぽぽをみると思い出します
でも本当に綺麗なたんぽぽ、きっと花びらもふわふわしてるんだろうな…ちょっと触ってみよ
…あれ……あぁ、またか なんか最近物が上手くさわれなくて。スカッとこう、そこに物なんてなかったみたいに空振っちゃうんですよね。食器とか、ボールとか、人にも触れないんです。
変ですよね。姉に声も届かないし、物にもさわれないし。
今もこうして、誰かもしれない貴方達と話せているし。
不思議です。なんというか…まるで…死んだ人みたいですね、私。
「妹さん、交通事故で亡くなってもう3ヶ月ね…。…居なくなっただなんて…まだ信じがたいわ」
「本当ね…お姉さんもずっと涙が止まらないみたいで…妹さんの小さい頃の写真をたんぽぽと一緒に丁寧に飾ってあるそうよ」
「たんぽぽ…?」
「そう。妹さんの好きなお花だったらしくて。姉妹の小さい頃の思い出もあるらしいけど…しかもそのたんぽぽ、拾ってきたものじゃなくて、妹さんが亡くなったあと、お姉さんが妹さんだと思ってすごく大切に育てたものらしいの」
「お姉さん、妹さんと仲良しだったものね…またいつでも姉妹揃って元気な姿が見れると思っていたんだけどね………………」
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