〜3年前〜
夏
「はじめまして!私の名前は城月桜です!経験は一切ないためこれからたくさんご迷惑をおかけしてしまうと思いますが…精一杯頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします!」
話し終わると同時に拍手が鳴った。
あぁ、失敗せずにできてよかった…と、ひとまず心を落ち着かせる。養成所に入って初めての自己紹介だ…スタートダッシュは特に気を引き締めておこう。次に自己紹介する子はどんな子なのだろうか
「は、はじめまして…えっと、あの、私、■■■■■っていう名前で…覚えていただけるとうれしいで、す…あっこ、これからよろしくおねがい、します…」
人見知りなのだろうか。ずいぶんカタコトな自己紹介だったな。次の子は…
「はじめまして〜 ■■■■■で〜す。私の取り柄は負けず嫌いなところで〜す。 ここでも1番目指して頑張るんで、よろしくお願いしま〜す。」
おぉ。あの子からは緊張を感じないな。余裕があるように見える。経験者か?
「はじめまして!私、■■■■、っていいます!あだ名は『あ■■ゃ■』です!みなさんもそう呼んでいただけると嬉しいです!これからよろしくお願いします!」
笑顔がすごくかわいい。びっくりした。ふわふわした雰囲気で接しやすそうな子…。
「はじめまして。■■■■■■といいます。趣味は楽器をひくこと。苦手なことは掃除です。よろしくお願いします。」
さっぱりしてるな。偏見だが、あまり集団行動を好まなさそうな子だ。
アイドルになりたくて養成所に入ったはいいものの…やはり全員すごくかわいい。私ももう少しお化粧しておけばよかっただろうか…。いや、今日の為にダイエットも続けていたし、髪も美容院でサラサラにしてきた。慣れないお化粧も自分なりに勉強したし…まぁ、浮いてはいないだろう。
全員の自己紹介が終わり、講師から軽くこれからの予定やレッスンスケジュールの説明を受ける。このお話が終われば解散だ。
しかし、初日で交友関係を広めておくのは私の中の鉄則。帰る前に数人、話しかけに行こう。
「あの〜!!さっきの自己紹介とても笑顔がかわいかったです!!」
まずは笑顔に惹かれたあの子だ。髪型は軽く巻いており、薄黄色のワンピースを身に纏っている。
「えぇ〜!ありがとうございます!お名前、城月さん、ですよね?あっていますか?」
「はい!!覚えてくださってたんですね!!ありがとうございます!!」
「えへへ…城月さん、一目見ただけで凄く明るい方だって分かっちゃいましたから…!」
その子は微笑みながらそう答える、こちらまで気が緩んでしまいそうだ。
「嬉しいです!!これからよろしくお願いしますね!!■■さん!」
「はい!こちらこそ!」
お友達になれた…という認識で大丈夫だろうか。嬉しいな。あ、そうだ
「はじめまして〜!!すみません!!自己紹介のとき、すごくクールでかっこよかったですね!!」
「え?あぁ、城月さん、だよね?クールか〜 ははっ ありがとう」
相変わらずの余裕だ。肩まで伸ばした髪は金髪に染められており、シンプルなジーンズがスタイルの良さを際立たせている。
「そうです!!城月桜です!!お名前、■■■さんで会ってますか?」
「そーそー、合ってるよ 覚えるの早いね〜私なんてほとんど忘れちゃったよ」
髪を耳にかけながら言う。その時気付いたのだが、その子はピアスを開けていた ますますクール…というよりか…ロック?
「でもここ少人数なので、すぐ皆さんと仲良くなれそうですよね!!■■■さんも是非、これから仲良くしましょう!!」
「うん 城月さんは元気で良いね〜これからどうぞよろしく〜」
おそらく私より年上だろう。厚底の靴やヒールをはいていないにも関わらず、私より5センチほど身長が高かった。かっこいい。
あ、まずい。時間を確認するのを忘れていた。17時にお母さんが迎えにきてくれるんだったな。
折角のお母さんの休日なのに時間を奪ってしまって申し訳ない…という気持ちもあるが、それよりもお母さんと一緒にお話できる時間が増えることが、心の底から嬉しい。
「16時50分か…もう行かないと」
駅前の公園にある桜の木は、緑の葉を茂らせ始めていた。
夏
「はじめまして!私の名前は城月桜です!経験は一切ないためこれからたくさんご迷惑をおかけしてしまうと思いますが…精一杯頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします!」
話し終わると同時に拍手が鳴った。
あぁ、失敗せずにできてよかった…と、ひとまず心を落ち着かせる。養成所に入って初めての自己紹介だ…スタートダッシュは特に気を引き締めておこう。次に自己紹介する子はどんな子なのだろうか
「は、はじめまして…えっと、あの、私、■■■■■っていう名前で…覚えていただけるとうれしいで、す…あっこ、これからよろしくおねがい、します…」
人見知りなのだろうか。ずいぶんカタコトな自己紹介だったな。次の子は…
「はじめまして〜 ■■■■■で〜す。私の取り柄は負けず嫌いなところで〜す。 ここでも1番目指して頑張るんで、よろしくお願いしま〜す。」
おぉ。あの子からは緊張を感じないな。余裕があるように見える。経験者か?
「はじめまして!私、■■■■、っていいます!あだ名は『あ■■ゃ■』です!みなさんもそう呼んでいただけると嬉しいです!これからよろしくお願いします!」
笑顔がすごくかわいい。びっくりした。ふわふわした雰囲気で接しやすそうな子…。
「はじめまして。■■■■■■といいます。趣味は楽器をひくこと。苦手なことは掃除です。よろしくお願いします。」
さっぱりしてるな。偏見だが、あまり集団行動を好まなさそうな子だ。
アイドルになりたくて養成所に入ったはいいものの…やはり全員すごくかわいい。私ももう少しお化粧しておけばよかっただろうか…。いや、今日の為にダイエットも続けていたし、髪も美容院でサラサラにしてきた。慣れないお化粧も自分なりに勉強したし…まぁ、浮いてはいないだろう。
全員の自己紹介が終わり、講師から軽くこれからの予定やレッスンスケジュールの説明を受ける。このお話が終われば解散だ。
しかし、初日で交友関係を広めておくのは私の中の鉄則。帰る前に数人、話しかけに行こう。
「あの〜!!さっきの自己紹介とても笑顔がかわいかったです!!」
まずは笑顔に惹かれたあの子だ。髪型は軽く巻いており、薄黄色のワンピースを身に纏っている。
「えぇ〜!ありがとうございます!お名前、城月さん、ですよね?あっていますか?」
「はい!!覚えてくださってたんですね!!ありがとうございます!!」
「えへへ…城月さん、一目見ただけで凄く明るい方だって分かっちゃいましたから…!」
その子は微笑みながらそう答える、こちらまで気が緩んでしまいそうだ。
「嬉しいです!!これからよろしくお願いしますね!!■■さん!」
「はい!こちらこそ!」
お友達になれた…という認識で大丈夫だろうか。嬉しいな。あ、そうだ
「はじめまして〜!!すみません!!自己紹介のとき、すごくクールでかっこよかったですね!!」
「え?あぁ、城月さん、だよね?クールか〜 ははっ ありがとう」
相変わらずの余裕だ。肩まで伸ばした髪は金髪に染められており、シンプルなジーンズがスタイルの良さを際立たせている。
「そうです!!城月桜です!!お名前、■■■さんで会ってますか?」
「そーそー、合ってるよ 覚えるの早いね〜私なんてほとんど忘れちゃったよ」
髪を耳にかけながら言う。その時気付いたのだが、その子はピアスを開けていた ますますクール…というよりか…ロック?
「でもここ少人数なので、すぐ皆さんと仲良くなれそうですよね!!■■■さんも是非、これから仲良くしましょう!!」
「うん 城月さんは元気で良いね〜これからどうぞよろしく〜」
おそらく私より年上だろう。厚底の靴やヒールをはいていないにも関わらず、私より5センチほど身長が高かった。かっこいい。
あ、まずい。時間を確認するのを忘れていた。17時にお母さんが迎えにきてくれるんだったな。
折角のお母さんの休日なのに時間を奪ってしまって申し訳ない…という気持ちもあるが、それよりもお母さんと一緒にお話できる時間が増えることが、心の底から嬉しい。
「16時50分か…もう行かないと」
駅前の公園にある桜の木は、緑の葉を茂らせ始めていた。