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私が描く作品はシリアスな場面が多く、読んでいて心が重くなるような描写が含まれていることがあります。
血の表現が含まれます。無理な方はブラウザバック推奨
騒がしい教室の喧騒も、次の授業が始まる頃には教科書を並べて席につく。それでも熱が冷めない生徒たちはヒソヒソと隣同士の子とおしゃべりをしていた。
「は〜い、では授業を始めますよ〜」
「せんせー、まだチャイムなってませーん」
おっとりとした口調の、数学の先生が教室に入ってきた。壁にかけてある時計はどう見ても授業の始まる5分前を指している。
「あらら、学校のチャイムが壊れちゃってるのかしら……」
自分の時計を見ながら首を傾げる先生、いつものことなのか生徒も抑揚のない声で「先生の時計がズレてるんじゃないですかー?」と声を上げる。
「スマホで時間確認すれば間違わないのに」
「先生機械音痴なのよ〜……、ちょっと画面を触るだけで画面がロックされちゃったりして。まぁまぁ、早く来ることは悪いことじゃありませんしね〜」
そう言ってのんびり教科書を広げつつ、自分の作ってきたノートを見返しつつチャイムの音がなるのを待った。
「あら、本当にチャイム壊れちゃったかしら。授業始めますね〜」
教室にかかっている時計が10時を指していることに気が付き、おっとりと授業を開始する先生だった。
(うぅ……眠くなってきた……)
咲が心のなかで呟く。咲の最も得意な分野は国語などの文系なのだ。だからといって神話の授業は先生が外れるとちっとも面白くない。今年度の先生は当たりだったから朝の眠気はどうにかなったものの、数学と、計算も扱う理科は本当にダメダメなのだ。親にも、『文系で高得点を取るから理数系は見逃して』と頼み込んで許してもらっているほどに。
「無理……梨花あとで要点だけ教えて……」
「ちょ、咲居眠りはダメだって……!」
いつもなら、ここまで深く眠りにつくことはなかったはずだ。学校側が急いで直した授業のチャイムが鳴っても咲は目覚めなかった。
夢を見た。
白い。白色だ。いや、銀? そう、月面のような、そんな地面だ。砂っぽい。そして空がない。真っ暗だ。
少し歩くと指先がなにかに触れた。壁、こっちは普通の岩肌に見える。
(なんなんだろう……)
咲はこの場所が、とても不思議に思えた。悲しい、けど優しい。そう思った理由はわからない。
「誰か居るー……?」
返ってくるのはこだました自分の声だけ。死ぬほど広いわけではなさそうだ。
「なんなの、ここ……夢?」
夢の中で夢と認識するのは稀な話。明晰夢というやつだ。咲は特に夢日記などもつけてはいない。
だが、夢だ、ということに気がつけば、自分が熟睡しているという事実にも気がつく。目を覚ましてみようと頬をつねってみた。
目を覚ます一瞬、『銀色の花』が見えた。
「は〜い、では授業を始めますよ〜」
「せんせー、まだチャイムなってませーん」
おっとりとした口調の、数学の先生が教室に入ってきた。壁にかけてある時計はどう見ても授業の始まる5分前を指している。
「あらら、学校のチャイムが壊れちゃってるのかしら……」
自分の時計を見ながら首を傾げる先生、いつものことなのか生徒も抑揚のない声で「先生の時計がズレてるんじゃないですかー?」と声を上げる。
「スマホで時間確認すれば間違わないのに」
「先生機械音痴なのよ〜……、ちょっと画面を触るだけで画面がロックされちゃったりして。まぁまぁ、早く来ることは悪いことじゃありませんしね〜」
そう言ってのんびり教科書を広げつつ、自分の作ってきたノートを見返しつつチャイムの音がなるのを待った。
「あら、本当にチャイム壊れちゃったかしら。授業始めますね〜」
教室にかかっている時計が10時を指していることに気が付き、おっとりと授業を開始する先生だった。
(うぅ……眠くなってきた……)
咲が心のなかで呟く。咲の最も得意な分野は国語などの文系なのだ。だからといって神話の授業は先生が外れるとちっとも面白くない。今年度の先生は当たりだったから朝の眠気はどうにかなったものの、数学と、計算も扱う理科は本当にダメダメなのだ。親にも、『文系で高得点を取るから理数系は見逃して』と頼み込んで許してもらっているほどに。
「無理……梨花あとで要点だけ教えて……」
「ちょ、咲居眠りはダメだって……!」
いつもなら、ここまで深く眠りにつくことはなかったはずだ。学校側が急いで直した授業のチャイムが鳴っても咲は目覚めなかった。
夢を見た。
白い。白色だ。いや、銀? そう、月面のような、そんな地面だ。砂っぽい。そして空がない。真っ暗だ。
少し歩くと指先がなにかに触れた。壁、こっちは普通の岩肌に見える。
(なんなんだろう……)
咲はこの場所が、とても不思議に思えた。悲しい、けど優しい。そう思った理由はわからない。
「誰か居るー……?」
返ってくるのはこだました自分の声だけ。死ぬほど広いわけではなさそうだ。
「なんなの、ここ……夢?」
夢の中で夢と認識するのは稀な話。明晰夢というやつだ。咲は特に夢日記などもつけてはいない。
だが、夢だ、ということに気がつけば、自分が熟睡しているという事実にも気がつく。目を覚ましてみようと頬をつねってみた。
目を覚ます一瞬、『銀色の花』が見えた。