ほんとうはね、
3月の風はまだ少し冷たいけれど
校門を出るときの空気は
あの日と同じオレンジ色でした。
卒業おめでとう。
この3年間、そして小学校からの長い長い時間
私の隣にはいつもあなたがいました。
今だから言えるけれど、本当は[太字][斜体]「行かないで」[/斜体][/太字]って言いたかった。
違う学校に行くと決まったあの日
物分かりのいいふりをして「お互い頑張ろうね」なんて言わなきゃよかった。
本当は[太字][斜体]「寂しい」[/斜体][/太字]って言いたかった。
部活がない日に、二人で並んで歩いたあの帰り道。
夕日が伸びる影を見ながら、たわいもない話をして笑った時間が
私にとってどれだけ大切だったか。
本当は[太字][斜体]「ありがとう」[/斜体][/太字]って言いたかった。
私が落ち込んでいるとき、何も聞かずにそばにいてくれたこと。
私が意地悪して、あなたのくすぐったい場所に指を伸ばしたとき
「やめてよー!」って涙が出るほど笑い転げてくれたこと。
あの笑顔に、私は何度も救われていたんだよ。
本当は、もっと一緒にいたかった。
これからもずっと、同じ景色を見て、同じことで笑い合えると思っていた。
本当は、離れたくないって泣きたかった。
でも、あなたの前では最後まで「親友」として、笑顔でいたかった。
今、私の喉の奥には、伝えられなかった言葉がパンパンに詰まっています。
でもね、一番伝えたいのは、後悔じゃなくて。
[太字][斜体]「あなたに出会えて、本当によかった」[/斜体][/太字]
それだけです。
新しい場所に行っても、私の大好きなその笑顔を忘れないでね。
またいつか、あの帰り道みたいに、二人で笑い合おうね。
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