結局のところ、世の中は残酷である。
画面の向こうで「#勉強垢」なんてタグを付けて、お洒落なカフェラテと英単語帳を並べている私、るみねーじゅ。
だが、その投稿ボタンを押した0.5秒後、私はカフェラテの泡を鼻につけながら、現実という名の荒波に溺れているのだ。
現実は、フィルター越しに見るほど甘くない。
試験前夜。私の部屋はキラキラとは程遠い、ただの「戦場」と化す。
散乱したプリント、力尽きて転がっている栄養ドリンクの空き瓶。
そして、お世辞にも可愛いとは言えない形相で、私はペンを握りしめている。
正直に言おう。私は今、泣きながら勉強している。
「なんで社会に出て役に立たないものを覚えなきゃいけないんだよ!」と叫びたい気持ちを、噛みすぎたリップクリームと一緒に飲み込む。
涙で参考書の文字が滲んで、もはや「sin」が「sin(罪)」に見えてくる。
そう、勉強をサボってきたこれまでの自分という罪を、今、私はこの机の上で清算しているのだ。
だが、ふと思う。
世の中には、私と同じ「るみねーじゅ」のようなキラキラ女子もいれば、涼しい顔をして高得点を叩き出す天才もいる。
この不公平な世界で、唯一平等に配られているカードは何だろうか。
それは「時間」だ。
大富豪の娘だろうが、足の指を角にぶつけて悶絶している私だろうが、1日は24時間、1時間は60分。
これだけは物理法則が許さない、絶対的な摂理。
それなのに、なぜこれほどまでに差が出るのか。
答えはシンプルすぎて、吐き気がする。
[太字][斜体][下線]その限られた時間の中で、どれだけ泥臭く、どれだけみっともなく「努力」という名の悪あがきができたか。[/下線][/斜体][/太字]
ただそれだけのことなのだ。
可愛い私でいたい。
でも、賢くない私はもっと嫌だ。
だから私は、アイラインが流れ落ちてパンダのような目になりながら、今日も呪文のような数式をノートに叩きつける。
[斜体]「努力した者が全て報われるわけではない。しかし、成功した者は皆、等しくその時間をドブに捨てる覚悟で机にかじりついた者たちだ」[/斜体]
……なんて、どこかの偉人が言いそうな台詞を脳内で再生して、自分を鼓舞する。
さあ、泣くのは終わりだ。次は、この涙の跡をコンシーラーで消す作業が待っている。
…キラキラを維持するのも、楽じゃない。