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ライブラリーズ ~新たな柱となれ~  

#16

1番、2番、2番、3番、4番 編

 僕の当てもなく伸びた手は、誰かに力強く握られていた。
 見れば、9番を筆頭に、分類たち…僕の仲間が、柔らかく目を細めていた。僕のとがった心が、ほぐれてゆく。
 「僕……[漢字]石上 宅嗣[/漢字][ふりがな]いそのかみ やかづく[/ふりがな]です。[太字]新しい0番[/太字]、です」
 僕は自ら自己紹介をした。ここが、大切な居場所となるように。
 すると、真っ先に口を開いたのは、[漢字]艶[/漢字][ふりがな]あで[/ふりがな]やかな女性だった。
 ぱつんと切られたスタイリッシュなボブヘアが、鮮やかな[漢字]碧[/漢字][ふりがな]あお[/ふりがな]に染まっている。特筆すべきなのは、その頭上に僕と同じように数字がかたどられていることだろうか。
 「うふふ。私はごらんの通り『1番』よ。[太字]哲学と宗教[/太字]を担当しているの。仲良くしてくれたら、嬉しいわ」
 [漢字]黄金[/漢字][ふりがな]こがね[/ふりがな]色の瞳が、キュッと細められる。
 すると、ブレた二つの声が、僕の耳に届く。
 「ワイは『2番』や![太字]歴史[/太字]を担当しとるがな」
 「ウチは『2番』やで。胡散臭い兄やんは気にせんといて?ウチの担当は[太字]地理[/太字]!」
 『[漢字]ヨロシク[/漢字][ふりがな]よしなに[/ふりがな]‼』
 僕は戸惑った。姿かたちは2人ともに通っていることから、双子と察せられる。しかし、ここまで競うように言われることはあまりなかったので、驚いてしまうのだ。
 「…双子ですか?」
 『せやな』 
 僕は頭の中に、『2番=息がぴったり』という図式を作り上げる。
 2人の訛った口調に耳を傾けていると、場を正すような咳払いが聞こえた。
 「他人の会話を細かく記憶する必要はありません。大切なのは、より記憶に残るように簡潔な説明を施すことです」
 咳払いをしたのは、[漢字]兎耳[/漢字][ふりがな]とじ[/ふりがな]が特徴的な男性だった。淵のない眼鏡を押し上げ、彼は自己紹介を始める。
 「俺は『3番』です。[太字]社会科学[/太字]を担当している者です」
 「よ、よろしくお願いします……」
 パチ、パチと拍手が聞こえた。見れば、目を瞑った男性が、杖に肘をついて支えながら、僕らを見ていた。
 「こんばんは、未来の0番さん。今宵の巡り会わせに感謝し、ここに自己紹介とさせていただきますか。[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]の担当は[太字]自然科学[/太字]。…4番です。以後、お見知りおきを」
 紳士的な4番は、そういって恭しく礼をした。
 そのとき。快活な声が、僕の鼓膜を貫かんばかりに届いた。

作者メッセージ

長くなるのでここで区切るとします。では、続きはもう少々…。

2026/02/26 20:44

hosiko
ID:≫ 9529Lk16bPx6c
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