ライブラリーズ ~新たな柱となれ~  

 あるところに、何の変哲もない青年がおりました。
名は石上宅嗣。

人と目が合うだけで、胸の奥がきゅっと縮む。
コンビニのレジに並ぶだけで、喉がひりつく。
二十歳。未来は明るいはずの年頃でありながら、彼は常に人の輪の外に立っていました。

誰かと話そうとすると、言葉が絡まる。
沈黙が怖い。だが、声を出すのもまた怖い。
気がつけば、彼には「社会不適合者」という便利なレッテルが貼られていました。

――もっとも。

それは“今”の話。

遥か昔、極東の島国にて、『図書館』という知識の宝庫を創り上げた賢人がいたといいます。
その名も、石上宅嗣。

同じ名を持つこの青年が、その賢人とどんな縁を持つのか。
それはまだ、彼自身も知りません。

人生の節目に立たされたある日。
一匹の狐が、彼の前に現れます。

それが、すべての始まりでした。

やがて彼は、かつて築かれた『図書館』の柱となる運命へと足を踏み出します。
これは、どこにでもいるような…いや、どこにも居場所がなかった青年が、まだ誰も見知らぬ世界へとたどり着く物語。

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