はぁ、はぁ、
駄目だ、駄目だ。息が荒い。こんなのじゃ周りの人達にバレてしまう。
こんなところで"顔を見られて"しまったら,,,。
そう思うだけでも背筋が震える。
ええいっどうして私がこんなことにっ!!
第一なぜこんな人通りの多いところでやらなきゃいけないの??
あの人は一体何を考えているのよっ⁉
バタンッ
あっ。
やばい。知らない人と肩をぶつけてしまった。
「あっ、すいません。大丈夫ですか。」
うわぁおイケメン,,。じゃなくて。
「い、いえいえこちらこそ〜,,,。」
「えっ、ちょっと待ってください。どこか怪我してませんか。」
「えっ。」
や、やばい。やばいやばいやばいやばい。
一刻も早くこの事態から逃げないと。
今までが、この“計画”が終わってしまう!!
そうなれば私は,,,,私は,,,,,,。
「あれ、その本,,,。」
何か、何か誤魔化せるものは,,,,,,
「それって,,,上階の、魔法館の,,,」
ドゴォォォン
周りの人「キャー!!」「金庫から黒い化け物が出て来たぞぉぉ!!!」「逃げろぉ!!!」
上階への神式エスカレータの近くヘ目をやると、どす黒い人形が歯を剥き出しにして金庫の頑丈な扉を突き破り、食らっていた。
「⁉⁉,,,なんだあれは,,,,,行ってきますっ! あなたも、ここから避難してください!!」
そう言い、イケメンは走り去っていく。
「危なかった,,,。」
思わず、冷や汗と共に出てしまう。
あんなどデカイ金庫よりも、私の命の方が断然大事だ。
危険が無いのならあのイケメンも連れていきたかったが、まぁいい。
ブ~ン♪
支給されたスマホ、とやらのバイブがなる。
「もしもし,,,,,って言うんでしたっけ?」
「,,,,早く、来い。,,,」
ブツッ
一方的に切られた。瞬時、ぶつかった人が汗ダラダラなオッサンで尚更舌打ちが漏れた。
私もそろそろ避難しなければ。
仕方なかったとはいえ、もっと他に良い方法があったかもな。
そんなことをあの方達に言っても、舌打ちされるのは私だろう。
逃げる人混みの間に私も交じる。
あそこにまだ何人いるだろうか。
ブ~ン♪
「もしもし。」
「俺だ。」
「,,,,ボン、今どこにいるの。」
「魔法館三階。どうやら本館10階でアレが出たそうだな。」
「ええ。だから、私も今避難してるの。例の密輸品はあった?」
「あぁ。あったよ。ところで,,,,お前は、戦わないのか?」
「,,,,,,何。」
「,,,いや、何でもない。終わったら会おう。」
ブツッ
せめて私に切らせてよ。
地下一階に着くと、なんとあの人が待っていた。
「少し、遅かったね。」
こうなると薄々予想してはいたが,,,。
この人は、悪魔か何かなのか。
「,,,こんなところにいていいの? あなたも死ぬよ?」
「,,,あれは、君がやったのかい?」
「,,,!!」
「随分と分かりやすいね。僕は好きだが、ここでは武器として使えないよ。」
こんな時にも場違いに、陽気にほくそ笑んでいられる。嫌いだ。
「大丈夫。あれは低魔質で作ったただの人形。動きも鈍いし、頭も堅い。君のようにね。」
一言余計だし、失礼だ。作った本人がここにいるんだぞ。
「他の人は何処へ,,,。」
「もう行ったよ。君が来る間に全て終わった。」
驚いて視界を動かすと、その手には明らかに大きいキャリーケース。スーツも辺りも汚れている。
「魔導書をくれ。君が欲しいのはこれだろう?」
私は魔導書を渡し、エメラルドグリーンの❝六方塵型虹石❞『ダイモンド・オア』を受け取った。
あぁ,,,なんて綺麗なんだろう。
今までの緊張が一気に解れる。
「見惚れている顔も可愛いけど、まだ終わってないよね?」
薄気味悪い声を耳に置かれ、不快に引き戻される。
私のしかめっ面を実に満足そうに、キャリーケースを指差す。
「これ、さっき眠らせたんだけど、今ここでどこかのオークションに売って大儲けするか、君のその力を使って育てるか,,,,,どっちが良いと思う?」
不敵に微笑む。やはりこの人は悪魔だ。
「当然、後者ならしばらく一緒になるだろうし、前者なら、君の仕事はここで終わりだ。もう二度と会うことはない。,,,どうする? Let's choose」
卑怯者め。
「分かった。やる。」
「僕に⁇」
「違う。私がやる。」
「へぇ。心底意外だ。」
「分かってたくせに。」
キャリーケースが前に置かれる。
この中に私の魔法が,,,。
悪魔はケースごと撫でながら、中に向かって囁やく。
「さぁ、君は"選ばれた"。これからもう一人の女の人が指令を出すからよく聞くんだよ。」
そう言い残し、お得意の転移魔法で消えて行った。
残された私は考えた末に全てを天秤にかけこう唱えたのであった。
「CHOOSE」
必ず、助けに来て。
駄目だ、駄目だ。息が荒い。こんなのじゃ周りの人達にバレてしまう。
こんなところで"顔を見られて"しまったら,,,。
そう思うだけでも背筋が震える。
ええいっどうして私がこんなことにっ!!
第一なぜこんな人通りの多いところでやらなきゃいけないの??
あの人は一体何を考えているのよっ⁉
バタンッ
あっ。
やばい。知らない人と肩をぶつけてしまった。
「あっ、すいません。大丈夫ですか。」
うわぁおイケメン,,。じゃなくて。
「い、いえいえこちらこそ〜,,,。」
「えっ、ちょっと待ってください。どこか怪我してませんか。」
「えっ。」
や、やばい。やばいやばいやばいやばい。
一刻も早くこの事態から逃げないと。
今までが、この“計画”が終わってしまう!!
そうなれば私は,,,,私は,,,,,,。
「あれ、その本,,,。」
何か、何か誤魔化せるものは,,,,,,
「それって,,,上階の、魔法館の,,,」
ドゴォォォン
周りの人「キャー!!」「金庫から黒い化け物が出て来たぞぉぉ!!!」「逃げろぉ!!!」
上階への神式エスカレータの近くヘ目をやると、どす黒い人形が歯を剥き出しにして金庫の頑丈な扉を突き破り、食らっていた。
「⁉⁉,,,なんだあれは,,,,,行ってきますっ! あなたも、ここから避難してください!!」
そう言い、イケメンは走り去っていく。
「危なかった,,,。」
思わず、冷や汗と共に出てしまう。
あんなどデカイ金庫よりも、私の命の方が断然大事だ。
危険が無いのならあのイケメンも連れていきたかったが、まぁいい。
ブ~ン♪
支給されたスマホ、とやらのバイブがなる。
「もしもし,,,,,って言うんでしたっけ?」
「,,,,早く、来い。,,,」
ブツッ
一方的に切られた。瞬時、ぶつかった人が汗ダラダラなオッサンで尚更舌打ちが漏れた。
私もそろそろ避難しなければ。
仕方なかったとはいえ、もっと他に良い方法があったかもな。
そんなことをあの方達に言っても、舌打ちされるのは私だろう。
逃げる人混みの間に私も交じる。
あそこにまだ何人いるだろうか。
ブ~ン♪
「もしもし。」
「俺だ。」
「,,,,ボン、今どこにいるの。」
「魔法館三階。どうやら本館10階でアレが出たそうだな。」
「ええ。だから、私も今避難してるの。例の密輸品はあった?」
「あぁ。あったよ。ところで,,,,お前は、戦わないのか?」
「,,,,,,何。」
「,,,いや、何でもない。終わったら会おう。」
ブツッ
せめて私に切らせてよ。
地下一階に着くと、なんとあの人が待っていた。
「少し、遅かったね。」
こうなると薄々予想してはいたが,,,。
この人は、悪魔か何かなのか。
「,,,こんなところにいていいの? あなたも死ぬよ?」
「,,,あれは、君がやったのかい?」
「,,,!!」
「随分と分かりやすいね。僕は好きだが、ここでは武器として使えないよ。」
こんな時にも場違いに、陽気にほくそ笑んでいられる。嫌いだ。
「大丈夫。あれは低魔質で作ったただの人形。動きも鈍いし、頭も堅い。君のようにね。」
一言余計だし、失礼だ。作った本人がここにいるんだぞ。
「他の人は何処へ,,,。」
「もう行ったよ。君が来る間に全て終わった。」
驚いて視界を動かすと、その手には明らかに大きいキャリーケース。スーツも辺りも汚れている。
「魔導書をくれ。君が欲しいのはこれだろう?」
私は魔導書を渡し、エメラルドグリーンの❝六方塵型虹石❞『ダイモンド・オア』を受け取った。
あぁ,,,なんて綺麗なんだろう。
今までの緊張が一気に解れる。
「見惚れている顔も可愛いけど、まだ終わってないよね?」
薄気味悪い声を耳に置かれ、不快に引き戻される。
私のしかめっ面を実に満足そうに、キャリーケースを指差す。
「これ、さっき眠らせたんだけど、今ここでどこかのオークションに売って大儲けするか、君のその力を使って育てるか,,,,,どっちが良いと思う?」
不敵に微笑む。やはりこの人は悪魔だ。
「当然、後者ならしばらく一緒になるだろうし、前者なら、君の仕事はここで終わりだ。もう二度と会うことはない。,,,どうする? Let's choose」
卑怯者め。
「分かった。やる。」
「僕に⁇」
「違う。私がやる。」
「へぇ。心底意外だ。」
「分かってたくせに。」
キャリーケースが前に置かれる。
この中に私の魔法が,,,。
悪魔はケースごと撫でながら、中に向かって囁やく。
「さぁ、君は"選ばれた"。これからもう一人の女の人が指令を出すからよく聞くんだよ。」
そう言い残し、お得意の転移魔法で消えて行った。
残された私は考えた末に全てを天秤にかけこう唱えたのであった。
「CHOOSE」
必ず、助けに来て。