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突撃、お前が魔王!!

#1

プロローグ お前、魔王。

――「覚悟ぉぉぉ!!!」

――「ええぇぇぇぇぇ!?!?」




「いや、剣抜いただけかーい。」

「護衛メルフィス、今大事なとこなんだ。ツッコまないでくれるか?」

「あすまん、ディオン。すごい剣幕だったからついな。剣だけに。」

「いやな?これは、そこの魔王含め、「お前ら覚悟できてんだろうな?あ?」っていうね?」

「いや知らんけど。」

「ってことで、魔王!!」

「ふぁ、ふぁい!?」

「お前を倒すっ!!」
シャキーン♪(剣を向ける音)

これはどういうことだろう。
覚悟できてんだろうなって,,,
私、何もできてないんだが。
高校に入学して、何度目かの三連休。
の三日目の朝。
私は勇者と名乗る男と数人の、謎の武装集団にアパートの部屋を襲撃されていた。
高校生になって始めた一人暮らしが、
もう終わっちゃうの?
ってか、魔王って何??
なんで、なんで勇者が、現実世界にいるの!?
(まだこいつが勇者とは決まってないけど。)

「今の結構キマってたのに。一言ぐらい何か言ってくれよ。魔王。」

「,,,私、魔王?」

「え、何?」

「わたし、まおう?」

「あたしまおう。」

「あなた、ゆうしゃ?」

「おれらゆうしゃ。」

「,,,。」

「え何??」

「ワタシ、マオウ?」
「アナタマオウ。」
「アナタユウシャ?」
「オレラユウシャ。セカイスクウ。」
「,,,,,。」


「???,,,,え、人違い?(小声)」
「ガチ?ここだと思ったんだけど。」(小声)
「やっぱ女じゃなくて男なんじゃね?」(小声)
「おい、誰だよ。この人だつったやつ」(小声)
「商人メリオス、お前だろ。」(小声)
「女性の魔王なんてここ何百年いないんだぜ?」(小声)
「部屋間違えたんじゃね?」(小声)
「リーダーディオン、どうなんだよ?」(小声)
「でもピンポンしたら出てきたぞ?」(小声)
「アホかお前。」

「とりあえず、撤収すっか。」

「あ、待って待って待って!」

「あ、人違いでした〜。すんませ〜ん。このことは忘れて――」

「わ・た・し、ま・おう!!!」

(勇者一行)『,,,,マジ?』

一人置いてけぼりになっていた私は、
極度の混乱で、昨日の夜のことを思い出した。









―――八瀬様、起きてください、八瀬様。

「,,,,,。」


―――八瀬様、家の中に不法侵入してますよ、八瀬様。

「ん〜ん,,,。」



「,,,,,[漢字]八瀬[/漢字][ふりがな]はっせ[/ふりがな]、[漢字]露峰[/漢字][ふりがな]つゆみ[/ふりがな]!!!!」

「はいっっ!?!?」

「良いお返事ですはい。」



「,,,,,」

「,,,,,」

「,,,,,,,い、」

「,,,?」

「い、今真夜中ですよ!?!?」

「起きてすぐ人を見た第一声がそれですか。」

「え,,,,,,,」

「,,,」



「―――あなっ」

「あな?」

「――あななななななっっ」

「あなななななな!?!?」

「あ、あなた誰です!?!?なんで私の部屋に入ってきてるの!?!?」

――やっっと脳が追いついた!
外はまだ真っ暗な真夜中。
ベットで寝ていた私。
消したはずなのに付いてる電気。
鍵は閉まってるのに部屋には見覚えのないイケメン。

「入れたから、入ってるんです。」

「あの有名な構文を使って誤魔化そうとしても無駄です!!」

「え?」

「警察呼びますね。」

「あ、ちょっと待ってください。僕、起こす時にちゃんと言った――」

手元にあったスマホを起こす。
スマホも指も寝起きでおもい。

「え〜と、警察の番号は、いちいち――」

「[漢字]喪失魔法[/漢字][ふりがな]フォアゲット[/ふりがな]!!」

「いちいち,,,いちいち,,,,,あれ?いちいち,,,,あれ!?」

その後が思い出せない。

「おや?警察の電話番号なんて小学生でも知ってますよね?」

イケメンのニヤニヤした声が聞こえる。

「いちいち,,,いちいち,,,,っ!!何したんですか!」

顔をあげると、
キラキラとした紋章のようなエフェクトが、
私の顔周りを回って薄れて消えていくところだった。

「記憶消去魔法です。あなたの頭の中にある警察の番号の記憶を消しました。」

魔法は信じていないけれど、
この人が怪しいことは分かった。

「,,,何をする気ですか。」

「,,,八瀬、露峰!!!!」

「はいっっ!」

中学の卒業式の名残で、良い返事をしてしまう。

「,,,おめでとう。」

「え?」

イケメンのスーツの胸ポケットから出てきたのは、
卒業証書。ではなく、
くしゃくしゃの、

「魔王認定書?」

「はい。偽物じゃないですよ?魔界庁による正規のものです。」

とても高そうな紙に殴り書きで魔王認定証と書いてある。
後は読めない。

「コホンッ,,,ではここで一つコールを良いですか?」

「はぁ。どうぞ。」


「突撃、あなたが魔王!!!!」

パチパチパチパチ〜♪

「え??」

「えじゃなくてそこはイエ〜イ♪でしょうが。」

「えっと,,,何ですか??」

「何ですかって言われても,,,まぁ一言で言うならば,,,,」

そしてイケメンは私を指差し、こう言い張った。

「今日からお前、魔王。」

「は?」

「魔王専属秘書、ゲーテがそれを命じに参りました。」

,,,,

「私、魔王?」

「<⁠(⁠ ̄⁠︶⁠ ̄⁠)⁠>(コクコク)」

「,,,私、魔王??」

「あなた、魔王。世界救う。」


「ええぇぇぇぇ!?!?」

「(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)」




次回をお楽しみに。

作者メッセージ

小・中学の卒業式の名残なんて残っている人は実際にいるのだろうか。

2025/03/06 21:11

cabos
ID:≫ 6.lyzH1hcYkF.
コメント

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コメディファンタジー異世界物

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