文字サイズ変更

ポエムーン

#3

脳ある鷹

私ね。実は、脳ある鷹なの。

僕は疑う。
あまりの[漢字]素っ頓狂[/漢字][ふりがな]すっとんきょう[/ふりがな]に僕の気も狂い、
まず彼女に翼がないことを綿密に確認する。

飛べないけれど、鷹なの。

今度は彼女にクチバシがないことを確認する。
僕は清々したのに、
彼女の唇は元気に艶を浴びている。
僕は迷う。

唇があったって、良いよね。

僕は本当、迷う。
彼女の言葉にどう返事すべきか。
僕の頭に脳はないから、
鷹な彼女を想像することなんてできない。

虫は食べれないから、主食は魚だね。

魚を主な餌にするタカは聞いたことがある。
彼女はあんな風になりたいのだろうか?
僕は分からない。
猛禽類の気持ちなんて。

分かる、分かるよ。その顔。

良い。君は分からなくていいんだ。
咄嗟に首を振る。

ありえないでしょ、人間が鷹になるなんて。

そんなこと,,,慰めようとしたけど無駄だ。
彼女は自分を否定したい訳じゃない。

でもね、思うの。
私達っていつも空ばっかり見て、空ばっかり思う。
もう空にいるのと同じだよね。ほぼ鳥。
だからね、


僕は続く言葉を聞いて絶句した。
一言で言うなら、これはサギだ。
僕への。いや、この世にいる全ての人へのサギ。
もはや彼女は人を超えていた。


私はただの鳥じゃなくて、鷹に“なりたい”。



やっぱり気が狂ったのは僕らの方だった。

脳ある鷹は鷹ですら無かったのだ。

人は本当に飛べるんだなと、初めて思った。


少なくとも、
僕にはこの『エス』に縦線を引くことはできない。

まさに猛禽類だ。

作者メッセージ

考察要素を多く入れてみました。
普通に読んでもある程度分かると思います。
最後の一文までたくさんの意味を込めました。
では。

おやすみ、
おはよう。

2025/03/26 20:39

cabos
ID:≫ 6.lyzH1hcYkF.
コメント

この小説につけられたタグ

短編集ポエ活

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はcabosさんに帰属します

TOP