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突撃、お前が魔王!!

#3

2話、いざ、魔王の道へ。

「魔王様、異世界に着きました。」

「お風呂が沸きましたみたいに言わないで。」

「とりあえず魔王様には、魔性閣に行き、魔王を証明していただきます。」

「とりあえずて。,,,証明なんているの?」

「もちろん。」

昨日の夜。
私は隣のイケメン君、シュンに、
魔王の称号を与えられた。
初っ端、今日朝っぱらから勇者に襲われ、
シュンと異世界へ飛んだ。

「昨日お見せした魔王認定証を魔性閣に届けて初めて、お前、魔王。となります。」

「え?認定証?持ってきて――」

「ます。」

シュンが片手を広げるとあの時の認定証がぱっと現れた。
くしゃくしゃなまま。

「私の部屋にあったはず,,,」

真夜中だったのであの変な呪文を教えてもらってから、
貰った認定証を適当に置き、すぐ寝てしまった。

「取りに帰るのが面倒なので。あれから取りに戻ってました。」

「寝顔見た?」

「,,,なんか、イビキがね。なかった。」

「そこ!?」

なんて素朴なやつなんだ。
てっきり寝顔の感想を言うのかと思ったら。

「で、魔性閣って何?」

「魔王の全てを統べる、魔王の内閣です。」

「ふーん。」

「今から行きますよ?」

「え?」

「あっちに街が見えるでしょう。あの方角をずっと行けば、いずれあの街よりも何十倍も大きなお城があります。そこが魔性閣です。」

「え??」

「では、私は魔王申請の手続きの続きに戻りますね。」

「ちょま、」

「何かあればあの呪文を。」

そう言ってシュンはまた空気に溶けていく。

「最後に、その魔法なんて言うのか教えてよ。」

「,,,これ?これは,,,[漢字]超融解亜空間完全魔法[/漢字][ふりがな]ハイインキャーレ・ディゾルブ[/ふりがな]です。」

「何かムズそう。」

「現代に通じまくる高度魔法なので――」

シュンは言い切る前に空気になっていった。
ハイインキャーレ・ディゾルブ。



「はぁ〜。」

一人になった私は深いため息をつく。
辺りは晴れていて、そよ風が気持ちいい。
揺れるたくさんの草草がきれいだ。

「とりあえず、行くか。」

シュンに言われた通り、歩き出す。

私は魔王で、ここは異世界。
まだ昨日の夜から頭は固まったまま。
実感が全くない。

これからどうなるんだろう。






―頑張れ、魔王。
―それゆけ、魔王。
次回に続く。

作者メッセージ

2話長文続きだったので短めにしました。

2025/03/22 16:51

cabos
ID:≫ 6.lyzH1hcYkF.
コメント

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コメディファンタジー異世界物

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