閲覧前に必ずご確認ください

今作品には、不適切な言動、暴力表現、刺激的な表現、犯罪行為などが描かれます。


見る際は自己責任で、相応の覚悟を持ってお読みください。



また、今作品は「二次創作」に分類されます。



どれというわけでもないのですが、MARETU様の楽曲が元となっているので。



もし興味を持ったら聴いてみるのもよろしいかと思いますが、



作品同様、刺激的な表現や内容が付きまとってきますので、



楽曲ご視聴の際も自己責任でお願いいたします。



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極悪

#3

2話 ダーリン

真帆「おっはよー!!!」



多分いざ自分がやられたら耳塞ぐだろうなぐらいの大きな音を立てて扉を開けた。



真音はいなかった。まぁ、もう学校に行く時間大幅に過ぎてるし。



真帆「メイクこれでいいかなあ…服はこれでいいかな…?」



リビングに真音と共用で使う用に置いてる姿見で自分を見つめなおす。



普段だったらここまで気は使わないけど、なんたって今日はダーリンに会える日だからね!!!



真帆「ダーリン♪ダーリン♪愛しのダーリン♪行ってきまーす!!!」



浮かれポンチになっても仕方ないよね。



[水平線]



待ち合わせ場所にはもうすでにダーリンがいた。



真帆「わわっ、ごめんダーリン!待った!?」



「大丈夫だよ、俺が早く来すぎただけだからさ。時間も全然間に合ってる」



真帆「よかったぁ…でもごめんね」



「ううん、気にしないで。行こ」



真帆「うん!」




腕を組むように催促してくれた、私の大好きなダーリン。




名前は[漢字]天塚 久遠[/漢字][ふりがな]あまつか くおん[/ふりがな]。本名までかっこいいなんて最強だよね…!!



久遠「今日は真帆ちゃんが俺にいろいろ買ってくれるってお話だったっけ?」



真帆「うん!いつもダーリンには感謝してるもん!今日のためにお金頑張って貯めたんだよ!」



久遠「嬉しいな、また俺の大事なものが増えていくや」



真帆「ダーリン…♡」



我ながらバカみたいに心酔してるなと思うときもある。


でも、実際私の生きる意味はダーリンだけだから。


[水平線]



「それ」は路地裏を這っていた。



グブッ…




『憎い』




『どうして、愛してくれない』




『どうして、愛してくれない!!!!』



たわごとのようにそれを繰り返した。



グブッ、ゴボッ…



そして「それ」は視認した。



「…え、今何か喋っt_____________________



[水平線]



真帆「今日は私から買うって言ったのに、ダーリン…!」




久遠「全部女の子に払わせるほど俺はひどい男じゃないよ」



真帆「ごめんねダーリン…ありがとう、大好き」




いろんな場所を巡った。




高級そうなアパレルショップ、たくさん店の入ったショッピングモール。




そのどれだって、ダーリンと二人なら特別な場所になった。




今は近くにあったカフェで食事休憩をしている。




久遠「今日のデート、楽しい?」


真帆「もちろん!何してても、ダーリンとなら楽しいけど」


あはは、と平和に笑いあう。



こんな日がずっと続けばいいのに。



テラス席に座る私の右手を日の光が照らしていた。



口に運んだカフェオレは甘くて、また笑みがこぼれる。




その時。




[太字]キャァアアアア!!![/太字]




真帆「えっ!?」



久遠「なんだ…?」



空気を劈くような悲鳴が響いた。あらかたゴクアクでも出たのだろう。



久遠「ここも危ないかもしれない。早く飲んじゃって逃げたほうがいいかも」



真帆「うん、そうだね」



二人して残った飲み物を喉に流すと、すでにお会計を済ませてくれていたダーリンは私の手を取って走った。



揺れる香りにドキドキしてしまう。なんだか危険な逃避行をしているみたいだ。



久遠「!?」



真帆「わっ、ダーリン?」



突然ダーリンが足を止めた。



久遠「ごめん、でも、あれ……」



真帆「え…?」




ダーリンが指さした先には、ピンク色に溶けたゴクアクがいた。



それは中学生ぐらいの男子にまとわりついていた。その子は離れられず、苦しそうにもがいている。




久遠「[太字]双葉っ[/太字]!!!!」




真帆「え、知ってるのダーリン?」



久遠「知ってるも何も、あいつは俺の弟だ、…クソ、繋がれよ電話!!」




真帆「…!待って、このにおい…!」




一昨日からたまに感じてた、甘い不思議なにおい。




…このにおいの正体は、こいつだったんだ…!




ダーリンはやっと繋がった電話でゴクアク対処組織に依頼をしている。





私はただ混乱することしかできなかった。






今ゴクアクに絡みつかれて人質状態になってるのはダーリンの弟?




このゴクアク自体は一昨日から存在していた?だとしたら一昨日、騒動にならなかったのはなぜ?



くらくらする。難しいことを考えるのは苦手だ。



そんな私を恰好の獲物と判断したのか、ゴクアクがこちらに腕を振るう。



あ、やばい____。






「てりゃーーー!!!!」





死を覚悟した瞬間、勢いよくゴクアクを蹴っ飛ばしてそこに現れたのは。




真帆「…えっ、おととい会った魔法少女さん!?」





「あ、おとといの子!?なんだか縁があるねー!?」





一時的に気絶しているゴクアクを後目にのんきにもそう返す目の前の魔法少女。





久遠「双葉っ!双葉、大丈夫か!?」





双葉「あ…う、…兄さん、?」



よっぽど心配だったのか、ダーリンはすぐに弟さんのところへ駆けていった。



よかった、無事そうで…!




「人質は無事。いやー繊細なキックでしょ。さて、あとはとどめさすだけ!」




「幸せを探り、不幸を抉る刃よ!あたしの声に応えて!」




「[太字]”Why to happy?”!!!!![/太字]」




相変わらずのすさまじいナイフ裁きで、ゴクアクを切り裂いていく。




真帆「すごー…」




「お仕事完了ー!」





頬に返って着いたピンク色の液体をぬぐって、こちらにグッドサインをする。




久遠「あ、あの!」



「ん?」


久遠「助かりました、俺の弟を救ってくれてありがとうございます」




「…うん、ほんとに無事でよかったよ。」




「ゴクアクが人間を取り込むなんて今まで聞いたことない事例だからさ」




真帆「たしかにあんまり見たことないかも…」



双葉「怖かった…」



「じゃ、あたしはこれで____



魔法少女さんが去っていこうとした、その時。




真帆「____え、ちょっと待って」




久遠「どうした?」



真帆「変なにおいがする。…さっきのゴクアクとは違うっぽい」



なんだかスパイシー?で、甘さはない。



どちらにしても、やっぱり不思議で、いい匂いとは言えなかった。



「え、さっきのゴクアクとは違うって、____




ガサッ!!



久遠「____!?」




真帆「ダーリン!!!」




突然のことだった。



街路樹の葉っぱの中から飛び出してきた獣のような怪物がダーリンに直撃した。




「ゴクアク2体目?!」



真帆「…やっぱ、さっきのにおいもゴクアクのものだったんだ____」




ダーリンの弟の双葉くんが動かないダーリンのもとへ駆け寄っていく。



双葉「兄さん!!兄さん!!」




返事がない。その様子に私も嫌な焦りを覚えた。




双葉「…息はしてる、死んではない…」




真帆「ダーリン……っ」




「…とりあえず、出てきちゃったものはしょうがない、あたしがなんとかするから、みんな逃げて!」




真帆「は、はい!双葉くんだっけ!?行くよ、ついてきて!」



双葉「うんっ!」




後ろでゴクアクと交戦する音が聞こえる。



私にできることは、飛んでくる攻撃をさりげなくかばってあげるぐらいだった。



真帆「ひとまず、病院まで連れて行こう」



双葉「うん、…兄さん、お願い、無事に帰ってきてっ…」




[水平線]







ダーリンは無事に病院まで搬送できた。




命に別状はないとお医者さんも言ってくれていたが、まだ意識は取り戻してないらしい。




双葉くんがもう少し病院に残ってくれるらしいので、私も心配だったが帰ることにした。




まだ、さっきまでの優しい思い出が頭に残っている。




両手に握った紙袋を見るたび、不安がよみがえってくるようだった。




このまま目を覚まさなかったらどうしよう。



覚ましたとしても、ひどいケガだ。退院した後も、デートはなかなか難しい状態が続くだろう。




真帆「その間、ダーリンの笑顔は見れないんだ…」



隣を歩いて、笑いあう。当たり前みたいにそばにあった幸せだったのに。



真帆「…たった一つの生きがいだったのに_____





「あ、いたいた!おーい!!」



真帆「…え、さっきの人?」



「うん、ゴクアクは無事に倒せたよ!いやぁー大変だったー」



さっきの魔法少女さん。仕事はもう終わったはずなのに、どうして?



真帆「あの、…私に何か用ですか?」




「あ、うんそうそう!えっとね…」




「まずはありがとう。あなたが「匂い」でゴクアクの存在を教えてくれたおかげで、油断なく対処ができた。
…あの男の人に関しては、ごめんね。あたしが力不足だったから……」





真帆「いや、全然それは……」




「それで、本題。匂いでゴクアクの存在を探知できるというあなたの能力も含めて話をしたいの」




真帆「能力…?そんな特別なものなんですか?」





ぶっちゃけそれがゴクアクの匂いだっていうのも視認するまでわからなかったし…。




「うん。普通の人はゴクアクの存在を探知することはできないものなんだよ。」





「それに、あたしが指示したあとの適切な動き。ほんとにすごかった。
目の前で好きな人が倒れたっていうのにさ」





真帆「あぁ、あれは……なんとなく、体が動いたっていうか…」



「そこがすごいと言っているの。それでね…」




一息置いたと思ったら、彼女はとんでもないことを言い出した。





「あなた、うちの組織に入ってみない?」





真帆「…へぁ?」




真帆「えぇえええ!?!?いや、無理ですって!戦えないですって!!!((」





「大丈夫!戦闘力なんてあとからどうにでもなる!!」




真帆「ならないでしょ!!身体能力とか私全然ないですよ!?!?!」



「無理に動き回らなくてもいいんだよ!戦闘スタイルは自分で考えられるし!」



真帆「で、でもぉ…!!」



「何も今すぐに決めなくても大丈夫だよ。来週の土曜の昼にこの病院の前で待ってるから。」



「来なかったらそういうことだと思って、あたしもあきらめる。」



真帆「え、ええっと…!」




「じゃ、考えてみてねー!」




言うだけ言って去っていった。…あ、待って、名前聞いてない!




真帆「待って!あなたの名前は!?」




「………」





「しろ」




「あたしの名前は一ノ瀬しろ。そうだ、こっちも名前を聞いておこうかな」




真帆「ま、真帆です。早乙女真帆」




しろ「真帆ちゃんね、かわいい名前!じゃあね、来週待ってるねー!!」




こちらにひらひらと手を振ってから、びゅんと空を飛んでいってしまった。





ゴクアク対処専門組織…




真帆「…まさか勧誘されるとは……((」




でも、これはいい機会かもしれない。




私も、真音やダーリンを守れるかもしれない。



真帆「…ちゃんと考えてみようかな…」



[水平線]








私、早乙女真音はいじめられている。



今日も筆箱を汚された。


洗うだけでいいのだから、まだ楽な方。




真音「…おうち、帰りたくない」




どうせ帰ってもお姉ちゃんもいないだろう。今日は「ダーリン」と出かけるとか言ってたから。




真音「………」




「やぁ、そこのお嬢さん。浮かない顔をして、どうしたんだい?」




優しい声がした。




知らない人だ。



こちらに手を差し伸べてくれた。



知らない人について行ってはいけない。



わかっていても、そのやさしさにすがりたくなった。



_____私は手を握った。暖かかった。


作者メッセージ

インフルかかって逆に執筆モチベが沸いた

2025/12/05 10:23

おとうふ
ID:≫ 3axbveqwCX7Ws
コメント

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