EXIT~ゆめがゆめでなくなる日~
#1
1話 よくある展開は創作の中だけで十分なんですよ
キーン、コーン、カーン、コーン
「やっと4限の授業終わった~~!!」
「おなかすいたー」
「学食行こー」
その日、私たちは当たり前の日常の中に生きていた。
友人と談笑する者。
いち早く廊下に出て学食のパン争いに参戦する者。
周りの喧騒に耳も貸さず、持ってきたお弁当を優雅に食べながら本を読む者。
そんな当たり前の日常は、
意外とすぐに、終わりを迎えるものである。
「…なーんてね」
「ほんとにそんなことがあったら面白いのになぁ。現実って、なんでこんなにツマラナイんだろう」
あたし、荒野ゆめ。高校3年生。
…えっと、うん、荒野ゆめ。高校3年生。
本当にそれぐらいしか言うことがないのでもう一回言ってみました。
何してる人かっていうと、さっきの厨二臭いモノローグの一番最後の本読んでる人ですね。
何か物語に触れるとすぐこういうこと妄想しちゃうんだなぁ。
ゆめ「それもこれも、現実が悪いよねぇ。できない人はできないまま。一発逆転なんて訪れないしさ。」
あたしは何が得意かって言われても特になにも思いつかないタイプの人間だ。
勉強も運動もそこそこって感じだし、人と話すのに限っては大の苦手。
ま、THE陰キャってとこかな。うーん悲しくなってきたぞ。
ゆめ「…お」
ところで今ぱらぱらとめくっている本は異能力バトルもの。
あたしはこういう本が好きだ。見てて爽快な気分になるし、やっぱ単純にかっこいい。
異能力っていうファンタジーで存在しないものだからこそ惹かれる部分があるというかね。
…だから同時にこうも思う。
ゆめ「…現実でもこういうの使えたらいいんだけどなあ。そしたらあたしも、もっと特別な何かになれたかな」
あたしがもし空を飛べたり、炎を出せたり、その他もろもろもろみ酢醤油することができたなら。
…まぁ、そんな世界に生まれてたらあたし以外にも能力持ってる人いるはずだし、たいして変わんないか。
ゆめ「…弁当食べよ」
[水平線]
午後の授業も終わって、吹奏楽部の活動も終えたあたしの見る世界はすっかり日が傾いていた。
ちなみにあたしは家の超近くに高校があるので徒歩通学である。
途中で歩く道には…そう、このもともと花屋だった廃屋がある。
ゆめ「いつから潰れたんだろう、この花屋…。看板もぼろぼろで読めないし、店内も…埃っぽいな。」
しっかしこの花屋跡地昔からあったけどあんまりちゃんと見たことなかったな~?
ゆめ「もっと近くで見れないかな…?…って、[大文字]うわっ!?[/大文字]」
ごちんっ!!
ゆめ「いったぁ!…なるほど、石ころに躓いたか……。足元不注意…((」
…って、え?
ゆめ「…店内、入れちゃったが?」
うっそでしょ鍵とかしまってない感じ?押戸だから確かにあの勢いでぶつかったら開きそうではあるけど…
ゆめ「………」
誰もいない…、よね?
ゆめ「まぁ、入れちゃったもんは仕方ないってことで…観念して丸裸にされるんだなっ」
よし、何か見つからないか探してみよう。そして見てニチャって帰ろう。((
ゆめ「ここは…商品棚かな?ポップだったものが倒れてるよ。なになに…?」
”ミニヒマワリあります。店員までご相談ください”
ゆめ「…あ、ちっちゃく店名書いてら。…ピュアホワイト…。へー、そんな名前だったんだ」
ふと周りにあった割れた花瓶に視線を落とすと、変なものが落ちていることに気づいた。
ゆめ「…なんだこれ、ペンダント…?」
虹色に光る石がかたどられたペンダント。
不思議。見たことないのになんか懐かしい気もする。
ゆめ「きれー…。でもここにあるってことは従業員さんの忘れ物だったりするのかな?」
だったら置いとかないとね。名残惜しい気もするけど……?
ゆめ「ぇっ?」
ぐにゃっと視界が曲がった。
ゆめ「え?え?…ちょっとまって…?頭痛い……」
その場に倒れこむ。視界がぐるぐるする。気持ち悪い。たすけて。お母さん。お父さん。
ゆめ「______[太字]たすけてよ、■■■■……?[/太字]」
「やっと4限の授業終わった~~!!」
「おなかすいたー」
「学食行こー」
その日、私たちは当たり前の日常の中に生きていた。
友人と談笑する者。
いち早く廊下に出て学食のパン争いに参戦する者。
周りの喧騒に耳も貸さず、持ってきたお弁当を優雅に食べながら本を読む者。
そんな当たり前の日常は、
意外とすぐに、終わりを迎えるものである。
「…なーんてね」
「ほんとにそんなことがあったら面白いのになぁ。現実って、なんでこんなにツマラナイんだろう」
あたし、荒野ゆめ。高校3年生。
…えっと、うん、荒野ゆめ。高校3年生。
本当にそれぐらいしか言うことがないのでもう一回言ってみました。
何してる人かっていうと、さっきの厨二臭いモノローグの一番最後の本読んでる人ですね。
何か物語に触れるとすぐこういうこと妄想しちゃうんだなぁ。
ゆめ「それもこれも、現実が悪いよねぇ。できない人はできないまま。一発逆転なんて訪れないしさ。」
あたしは何が得意かって言われても特になにも思いつかないタイプの人間だ。
勉強も運動もそこそこって感じだし、人と話すのに限っては大の苦手。
ま、THE陰キャってとこかな。うーん悲しくなってきたぞ。
ゆめ「…お」
ところで今ぱらぱらとめくっている本は異能力バトルもの。
あたしはこういう本が好きだ。見てて爽快な気分になるし、やっぱ単純にかっこいい。
異能力っていうファンタジーで存在しないものだからこそ惹かれる部分があるというかね。
…だから同時にこうも思う。
ゆめ「…現実でもこういうの使えたらいいんだけどなあ。そしたらあたしも、もっと特別な何かになれたかな」
あたしがもし空を飛べたり、炎を出せたり、その他もろもろもろみ酢醤油することができたなら。
…まぁ、そんな世界に生まれてたらあたし以外にも能力持ってる人いるはずだし、たいして変わんないか。
ゆめ「…弁当食べよ」
[水平線]
午後の授業も終わって、吹奏楽部の活動も終えたあたしの見る世界はすっかり日が傾いていた。
ちなみにあたしは家の超近くに高校があるので徒歩通学である。
途中で歩く道には…そう、このもともと花屋だった廃屋がある。
ゆめ「いつから潰れたんだろう、この花屋…。看板もぼろぼろで読めないし、店内も…埃っぽいな。」
しっかしこの花屋跡地昔からあったけどあんまりちゃんと見たことなかったな~?
ゆめ「もっと近くで見れないかな…?…って、[大文字]うわっ!?[/大文字]」
ごちんっ!!
ゆめ「いったぁ!…なるほど、石ころに躓いたか……。足元不注意…((」
…って、え?
ゆめ「…店内、入れちゃったが?」
うっそでしょ鍵とかしまってない感じ?押戸だから確かにあの勢いでぶつかったら開きそうではあるけど…
ゆめ「………」
誰もいない…、よね?
ゆめ「まぁ、入れちゃったもんは仕方ないってことで…観念して丸裸にされるんだなっ」
よし、何か見つからないか探してみよう。そして見てニチャって帰ろう。((
ゆめ「ここは…商品棚かな?ポップだったものが倒れてるよ。なになに…?」
”ミニヒマワリあります。店員までご相談ください”
ゆめ「…あ、ちっちゃく店名書いてら。…ピュアホワイト…。へー、そんな名前だったんだ」
ふと周りにあった割れた花瓶に視線を落とすと、変なものが落ちていることに気づいた。
ゆめ「…なんだこれ、ペンダント…?」
虹色に光る石がかたどられたペンダント。
不思議。見たことないのになんか懐かしい気もする。
ゆめ「きれー…。でもここにあるってことは従業員さんの忘れ物だったりするのかな?」
だったら置いとかないとね。名残惜しい気もするけど……?
ゆめ「ぇっ?」
ぐにゃっと視界が曲がった。
ゆめ「え?え?…ちょっとまって…?頭痛い……」
その場に倒れこむ。視界がぐるぐるする。気持ち悪い。たすけて。お母さん。お父さん。
ゆめ「______[太字]たすけてよ、■■■■……?[/太字]」