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ハル*ハナ*

#5

05.放課後

 放課後、わたしは美術室に行った。

 ミナト先輩に誘われてたから、いちおう顔を出そうと思ったから。

「あっ、来てくれたんだ」

 美術室の近くのろうかで、ミナト先輩がわたしをみつけてくれた。

「はい。えっと、わたし全然絵とか上手じゃなくて…」

「大丈夫だよ。えーっと、ちょっと来て」

 ミナト先輩がわたしの手をにぎって、歩く。

 急に…びっくりする。

 ミナト先輩はぜんぜん平気って顔してて。

 美術室の中に入って、わたしをイスに座らせてくれた。

「えっとね、上手く描かなくていいんだよ。絵って。自分がいいなって思うようなのでいいんだ」

「……えっと、まだ、ちょっとわからなくて。でも、興味はあります」

 すると、ミナト先輩はニコッと笑った。

 その顔は、なんかかわいくて、いやされる。

「興味あるのうれしい。ねえ、ちょっと筆持ってみる?」

 と言って、隣の美術準備室に行ってしまう。

 それからすぐ戻ってきて、何か白い板を持ってきた。

「手伝います…!」

「大丈夫。一人で運べるから。座ってて」

 白いのはキャンバス、それを置くのがイーゼルというんだって。

 ミナト先輩が説明してくれた。

「ここにさ、テキトーなかんじで、いろんな色で描いてみて」

「適当…で、いいんですか…?」

「そ、テキトー」

 なんだか不安だったけど、ミナト先輩はパレットにいろんな色を出した。

「迷うなら、好きな色からはどう?」

「じゃあ、ピンクにします」

 大きな筆で、横にまっすぐ線をひく。

「いいじゃん、次は?」

「次は…」

 いろんな色を出してたら、なんだか楽しくなってきた。

 横にいるミナト先輩も、なんだか近くて、緊張する。

 胸がなんだかどきどきして、うるさい。

2025/11/22 21:10

OWL
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PG-12初恋恋愛中学生

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