夏休み後の展示会に間に合うように、
わたしも学校で絵の題材を探した。
それで、桜の木がいいんじゃないかって思った。
花の季節は終わってしまったけど、
緑の葉がきれいだと思ったから。
「いいんじゃないかな。俺も付き合うよ」
ミナト先輩がいっしょに来て、
桜の木がよく見える場所にすわった。
スケッチブックを開いて、
えんぴつでかいてみる。
線が濃くて、ぜんぜんきれいにならない。
「持ち方をかえたらいいんじゃないかな。ちょっといい?」
ミナト先輩が、えんぴつの持ち方を教えてくれる。
大きくてあったかい手。
「あっありがとうございます///」
「これでやってみて」
「はいっ」
えんぴつを上からにぎって。
紙の上をやさしくなでるみたい。
横でミナト先輩がやって、わたしも真似してみる。
「顔赤いけど、寒い?」
「いや、あの、なんか先輩の手って大きいなあって」
「あー。男の手だもんね」
「そっか」
「お父さんもそうじゃない?」
「…あ、わたしのお父さん、ちいさいころに亡くなったから、いなくて」
「ごめんっ、」
「あっ、慣れてるのでへーきです。続き、教えてください」
それから、絵をかくのがたのしくて、夢中になってた。
寝る前にふと、先輩の手の感覚を思い出して。
また顔があったかくなった。
なんだろう、これって。
わたしも学校で絵の題材を探した。
それで、桜の木がいいんじゃないかって思った。
花の季節は終わってしまったけど、
緑の葉がきれいだと思ったから。
「いいんじゃないかな。俺も付き合うよ」
ミナト先輩がいっしょに来て、
桜の木がよく見える場所にすわった。
スケッチブックを開いて、
えんぴつでかいてみる。
線が濃くて、ぜんぜんきれいにならない。
「持ち方をかえたらいいんじゃないかな。ちょっといい?」
ミナト先輩が、えんぴつの持ち方を教えてくれる。
大きくてあったかい手。
「あっありがとうございます///」
「これでやってみて」
「はいっ」
えんぴつを上からにぎって。
紙の上をやさしくなでるみたい。
横でミナト先輩がやって、わたしも真似してみる。
「顔赤いけど、寒い?」
「いや、あの、なんか先輩の手って大きいなあって」
「あー。男の手だもんね」
「そっか」
「お父さんもそうじゃない?」
「…あ、わたしのお父さん、ちいさいころに亡くなったから、いなくて」
「ごめんっ、」
「あっ、慣れてるのでへーきです。続き、教えてください」
それから、絵をかくのがたのしくて、夢中になってた。
寝る前にふと、先輩の手の感覚を思い出して。
また顔があったかくなった。
なんだろう、これって。