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ハル*ハナ*

#14

14.スケッチ

夏休み後の展示会に間に合うように、

わたしも学校で絵の題材を探した。

それで、桜の木がいいんじゃないかって思った。

花の季節は終わってしまったけど、

緑の葉がきれいだと思ったから。

「いいんじゃないかな。俺も付き合うよ」

ミナト先輩がいっしょに来て、

桜の木がよく見える場所にすわった。

スケッチブックを開いて、

えんぴつでかいてみる。

線が濃くて、ぜんぜんきれいにならない。

「持ち方をかえたらいいんじゃないかな。ちょっといい?」

ミナト先輩が、えんぴつの持ち方を教えてくれる。

大きくてあったかい手。

「あっありがとうございます///」

「これでやってみて」

「はいっ」

えんぴつを上からにぎって。

紙の上をやさしくなでるみたい。

横でミナト先輩がやって、わたしも真似してみる。

「顔赤いけど、寒い?」

「いや、あの、なんか先輩の手って大きいなあって」

「あー。男の手だもんね」

「そっか」

「お父さんもそうじゃない?」

「…あ、わたしのお父さん、ちいさいころに亡くなったから、いなくて」

「ごめんっ、」

「あっ、慣れてるのでへーきです。続き、教えてください」

それから、絵をかくのがたのしくて、夢中になってた。

寝る前にふと、先輩の手の感覚を思い出して。

また顔があったかくなった。

なんだろう、これって。

2025/12/05 15:23

OWL
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