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ハル*ハナ*

#9

09.リコ先輩

「ハル。先輩が呼んでるぞ」

次の日の昼休みに、クラスの男子が言った。

「わかった」

先輩って、ミナト先輩?

急にどうしたんだろう。

ふしぎに思って廊下に出たら――。

「ハルちゃん、ちょっと来てくれる?」

にっこり笑うリコ先輩がいた。

「えっ、どうしたんですか」

「教えたいことがあるの。こっち、こっち」

リコ先輩に強引に手を引かれて、空き教室へと入る。

扉を閉められて、リコ先輩は困ったような顔で言う。

「ミナトにあんまり懐かないでくれる?」

「えっ…」

「ホントは、ミナトって女子のことニガテなんだよね。

 ほら、あの見た目だからモテるでしょ」

「はあ…」

「絵画部に一年生が入らなかったら、廃部するかもだったから

 優しくしただけで。

 あなたに興味があるわけじゃ、ないからね」

「そう…なんです、ね」

自分でもびっくりするくらい、ショックを受けた。

ミナト先輩が優しいのはわかる。

それが、部員を増やす目的だったのかと思ったら。

心の奥に、ずーんと重いものが乗った気がした。

「ってことで、用事はおしまい!教室に戻ろ!」

リコ先輩は、わたしの手を引いて、優しく教室まで誘導してくれた。

その日の部活は、おなかが痛くて、休むことにした。

2025/12/02 09:13

OWL
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