嘘と本音
#1
たった一人の親友
―楠瀬裕翔は俺のたった一人の親友で、俺の好きな人。
この汚い世界で俺が初めて綺麗だと思えたのが裕翔だった。
この現代社会は嘘で溢れていて何を信じて良いのかすら分からない。
同調圧力によって「特定の価値観」を拡めようとする動き。
道徳的「善」を装い批判することがタブー視される事象の数々。
こんな自己中で傲慢な世界に心底吐き気がする。
〜7年前、事故で兄貴が死んだ。
バイク同士の衝突事故。犯人は兄貴を轢き殺し逃亡。
警察は犯人をまだ分かっていない(らしい)
俺の大切な兄貴を殺したやつを俺は絶対に許さない。
「夏樹おはよう!」
「おはよう裕翔」
「一生のお願い!宿題見して」
「これで11回目の一生のお願いだな」
「なんで数えてんのさ笑」
「何となく?笑」
裕翔大好きだよ。
お前のためだったら何でもしてやれる。
もっと俺を頼って。
お前とバカ話する瞬間が俺の唯一の幸せなんだ。
あー、俺はいつからこんな調子になってしまったんだろう。
7年前の事故
俺は兄貴が轢き殺されるのを目撃した。
学校の帰り道だった。そんな時、俺はそこに出くわした。
犯人は兄貴の即死を確認すると焦りだし狂ったように声を上げた。
犯人がヘルメットを外すとそれは楠瀬裕翔だった。
俺は気づかれないよう身を潜め、口を手で覆った。
叫んじゃだめだ
叫んじゃだめだ
叫んじゃだめだ
叫んじゃだめだ
どんどん息が荒くなってくるのが分かる。
俺は気絶した。
目が覚めると、俺は病室にいた。
裕翔なんで、なんでお前が俺の兄貴を、、、
俺の大好きな兄貴を、、、なんで、、、なんでなんだよ”!
どうして、、、そんな言葉が頭の中をぐるぐる回る。
あぁ”ーもう全部めんどくせー。
全部どうでもいい。
……死ぬか?復讐、、、
胸の辺りがチクチクと痛む。この痛みは何だ。
裕翔に会いたいな、、、。
……なんで今俺は彼奴に会いたいって、、、
兄貴を殺したクズになんで俺は会いたいと思うんだろう。
彼奴のことを考えると無性に胸が熱くなり激しく脈打ちした。
裕翔が好きだ。
俺はその日、自分の兄を殺した屑を好きになった。
「夏樹〜助けて!原先(原先生)に怒られる!」
「お前なぁ、宿題はちゃんと出さないと怒られるに決まってんだろ」
「夏樹先生、一生のお願いです。助けてください!!」
「一生のお願いを12回も使うのはやめような楠瀬さん?笑」
なんて図々しくて醜く、こんなにも可愛いんだろう。
俺はあの日からこの調子。
俺の兄貴を轢き殺し、逃亡した楠瀬裕翔のことをどうしようもなく好きだ。
この気持ちが揺らぐことはないだろう。
お前がどんなに汚れて醜くなっても俺はお前の側にいるよ。
俺は初めてこの世で綺麗だと思った楠瀬裕翔を殺す。
お前を殺した後、俺も後を追うよ。
愛しているから_。
この汚い世界で俺が初めて綺麗だと思えたのが裕翔だった。
この現代社会は嘘で溢れていて何を信じて良いのかすら分からない。
同調圧力によって「特定の価値観」を拡めようとする動き。
道徳的「善」を装い批判することがタブー視される事象の数々。
こんな自己中で傲慢な世界に心底吐き気がする。
〜7年前、事故で兄貴が死んだ。
バイク同士の衝突事故。犯人は兄貴を轢き殺し逃亡。
警察は犯人をまだ分かっていない(らしい)
俺の大切な兄貴を殺したやつを俺は絶対に許さない。
「夏樹おはよう!」
「おはよう裕翔」
「一生のお願い!宿題見して」
「これで11回目の一生のお願いだな」
「なんで数えてんのさ笑」
「何となく?笑」
裕翔大好きだよ。
お前のためだったら何でもしてやれる。
もっと俺を頼って。
お前とバカ話する瞬間が俺の唯一の幸せなんだ。
あー、俺はいつからこんな調子になってしまったんだろう。
7年前の事故
俺は兄貴が轢き殺されるのを目撃した。
学校の帰り道だった。そんな時、俺はそこに出くわした。
犯人は兄貴の即死を確認すると焦りだし狂ったように声を上げた。
犯人がヘルメットを外すとそれは楠瀬裕翔だった。
俺は気づかれないよう身を潜め、口を手で覆った。
叫んじゃだめだ
叫んじゃだめだ
叫んじゃだめだ
叫んじゃだめだ
どんどん息が荒くなってくるのが分かる。
俺は気絶した。
目が覚めると、俺は病室にいた。
裕翔なんで、なんでお前が俺の兄貴を、、、
俺の大好きな兄貴を、、、なんで、、、なんでなんだよ”!
どうして、、、そんな言葉が頭の中をぐるぐる回る。
あぁ”ーもう全部めんどくせー。
全部どうでもいい。
……死ぬか?復讐、、、
胸の辺りがチクチクと痛む。この痛みは何だ。
裕翔に会いたいな、、、。
……なんで今俺は彼奴に会いたいって、、、
兄貴を殺したクズになんで俺は会いたいと思うんだろう。
彼奴のことを考えると無性に胸が熱くなり激しく脈打ちした。
裕翔が好きだ。
俺はその日、自分の兄を殺した屑を好きになった。
「夏樹〜助けて!原先(原先生)に怒られる!」
「お前なぁ、宿題はちゃんと出さないと怒られるに決まってんだろ」
「夏樹先生、一生のお願いです。助けてください!!」
「一生のお願いを12回も使うのはやめような楠瀬さん?笑」
なんて図々しくて醜く、こんなにも可愛いんだろう。
俺はあの日からこの調子。
俺の兄貴を轢き殺し、逃亡した楠瀬裕翔のことをどうしようもなく好きだ。
この気持ちが揺らぐことはないだろう。
お前がどんなに汚れて醜くなっても俺はお前の側にいるよ。
俺は初めてこの世で綺麗だと思った楠瀬裕翔を殺す。
お前を殺した後、俺も後を追うよ。
愛しているから_。