霧真 side
午前7時、俺は流夢と一緒に『[漢字]幻夜[/漢字][ふりがな]まぼろしや[/ふりがな]遊園地』という場所に来ている。この遊園地はあの夢の国よりは少し小さいが、それなりに広い場所だ。
ふと、ここに何があるのかが気になり、広場にあったマップを見た。どうやらマップによるとジェットコースターや、観覧車、メリーゴーランドなどがあるらしい。
「アンタ、遊園地は初めてか?」
そう流夢がここのキャラクターのカチューシャをつけながら言った。……似合ってない。
「小さい頃一度行ったきり。お前は?」
俺は流夢のカチューシャを見る。……やっぱり似合ってない。
「俺は1年前少しだけ。このカチューシャはその時に買ったものだ」
「ああ、似合っているんじゃないか?」
……本当はものすごく似合っていないと言いたい。
その気持ちを抑えながらマップを見ていると行ってみたいところを見つけた。
「ここ、行ってみないか?」
俺はマップの中のお化け屋敷の場所を指した。
「…………ああ、分かった」
流夢は少し顔をしかめながら言った。
……これはもしかして
[太字][太字]お化け屋敷が苦手ということか?[/太字][/太字]
俺は流夢の新しい一面が見られるのかもしれないと少しわくわくしながらお化け屋敷へと足を運んだ。
[水平線]
時は過ぎ、お化け屋敷の外。
流夢は何回か速く行こうと走っていたが、俺が「後でバウムクーヘンやる」と言ったらすぐに走るのをやめた。
…………案外分かりやすいんだな。
今はちょうど昼時。太陽がもう真上に上がっていた。
腹減ったし、そろそろ飯食うか、と言おうとした瞬間。
遠くから大きな爆発音がした。
後から悲鳴も聞こえる。
「……」
流夢は無言で爆発した場所の方向を見た。
「行くぞ」
流夢は強引に俺の腕を引っ張る。しかも向かっているのは爆発現場。
「お前、あっちは危ないだろ!!」
そう抵抗するが、流夢は全く聞かない。
ああ、絶対に俺も行く運命なんだな。これは。
……しょうがない。
俺は少し足を速く動かし、そして走った。警備員に止められるが、気にしない。
流夢は俺を見て目を丸くし、そしていつもの鋭い目線に戻る。
[小文字][小文字][小文字]「流石、俺が認めたヤツ」[/小文字][/小文字][/小文字]
流夢が喋ったような気がしたが何も聞こえなかった。
「何か言ったか?」と目線を合わせずに俺が言う。
「なんでもねぇよ」と言い流夢はさらに走るスピードを上げた。
俺たちは周りの人の流れに逆らってなんとか人混みを通り抜けることができたが、爆発現場から50メートルほど離れたところに立ち目の前を見るとジェットコースターが一部倒れていた。
幸い、ジェットコースターはメンテナンス中でそこの周りには人がいなかったお陰で怪我人や死亡者はいないらしい。
「……俺、解決できるけどな」
流夢が様々な人を見ながら言った。
「お前、どうやってするんだよ。無理だろ」
「はぁ?能力を使えばいいだろ?『検索報』ってやつ」
説明すると、流夢の能力の一つである「検索報」はどうやら相手の情報を全て知ることができるらしい。
「で、片っ端から見ればいい」
片っ端って……。そう周りの人を見ていると、数えるのさえ気が遠くなるくらいの数なのに。
ため息をつきながら、ふと空を見ると
狐が飛んでいた。
流夢も俺の目線を辿って気づく。
「やっほ〜。流夢。で、そこの灰色の髪の君は友達かな?僕は月無 舞夜。よろしくね〜」
……狐が日本語を話した。
驚いて流夢の方を見るとアイツは当たり前かのように、そして慣れているそうだった。
……お前はどこでどの体験をしたらそうなるんだ。
「もしかしてアンタ、ずっとここにいたのか?」
と流夢が若干睨み言う。
「もちろん。で、犯人はとっくにわかってるよ〜」
……俺が走って来た意味。そして展開が早すぎる。
「それで、犯人って誰だ?」
と尋ねると、空からもう一体狐が来た。見るからに怪しすぎる人物が咥えられている。
「もう捕まえてあるよ〜」
流夢が狐からその人物を受け取り、チョークスリーパーをして失神させた。
……うん、展開が早過ぎて意味がわからなくなってきた。
犯人を締め上げている流夢と空に浮いている狐が話しているカオスな状態の中、俺は自動販売機で温かいお茶を買い、近くのベンチに座る。
どっと疲れた。早く家に帰ってこたつに入って美味しい和菓子を食べたい。
もっと[漢字]言いたいこと[/漢字][ふりがな]ツッコミたいこと[/ふりがな]が大量にあったが、話すと2時間かかると思う。
夕暮れの中、俺は大きくため息をついた。
…………お茶が美味い。
それだけが今の至福だった。
午前7時、俺は流夢と一緒に『[漢字]幻夜[/漢字][ふりがな]まぼろしや[/ふりがな]遊園地』という場所に来ている。この遊園地はあの夢の国よりは少し小さいが、それなりに広い場所だ。
ふと、ここに何があるのかが気になり、広場にあったマップを見た。どうやらマップによるとジェットコースターや、観覧車、メリーゴーランドなどがあるらしい。
「アンタ、遊園地は初めてか?」
そう流夢がここのキャラクターのカチューシャをつけながら言った。……似合ってない。
「小さい頃一度行ったきり。お前は?」
俺は流夢のカチューシャを見る。……やっぱり似合ってない。
「俺は1年前少しだけ。このカチューシャはその時に買ったものだ」
「ああ、似合っているんじゃないか?」
……本当はものすごく似合っていないと言いたい。
その気持ちを抑えながらマップを見ていると行ってみたいところを見つけた。
「ここ、行ってみないか?」
俺はマップの中のお化け屋敷の場所を指した。
「…………ああ、分かった」
流夢は少し顔をしかめながら言った。
……これはもしかして
[太字][太字]お化け屋敷が苦手ということか?[/太字][/太字]
俺は流夢の新しい一面が見られるのかもしれないと少しわくわくしながらお化け屋敷へと足を運んだ。
[水平線]
時は過ぎ、お化け屋敷の外。
流夢は何回か速く行こうと走っていたが、俺が「後でバウムクーヘンやる」と言ったらすぐに走るのをやめた。
…………案外分かりやすいんだな。
今はちょうど昼時。太陽がもう真上に上がっていた。
腹減ったし、そろそろ飯食うか、と言おうとした瞬間。
遠くから大きな爆発音がした。
後から悲鳴も聞こえる。
「……」
流夢は無言で爆発した場所の方向を見た。
「行くぞ」
流夢は強引に俺の腕を引っ張る。しかも向かっているのは爆発現場。
「お前、あっちは危ないだろ!!」
そう抵抗するが、流夢は全く聞かない。
ああ、絶対に俺も行く運命なんだな。これは。
……しょうがない。
俺は少し足を速く動かし、そして走った。警備員に止められるが、気にしない。
流夢は俺を見て目を丸くし、そしていつもの鋭い目線に戻る。
[小文字][小文字][小文字]「流石、俺が認めたヤツ」[/小文字][/小文字][/小文字]
流夢が喋ったような気がしたが何も聞こえなかった。
「何か言ったか?」と目線を合わせずに俺が言う。
「なんでもねぇよ」と言い流夢はさらに走るスピードを上げた。
俺たちは周りの人の流れに逆らってなんとか人混みを通り抜けることができたが、爆発現場から50メートルほど離れたところに立ち目の前を見るとジェットコースターが一部倒れていた。
幸い、ジェットコースターはメンテナンス中でそこの周りには人がいなかったお陰で怪我人や死亡者はいないらしい。
「……俺、解決できるけどな」
流夢が様々な人を見ながら言った。
「お前、どうやってするんだよ。無理だろ」
「はぁ?能力を使えばいいだろ?『検索報』ってやつ」
説明すると、流夢の能力の一つである「検索報」はどうやら相手の情報を全て知ることができるらしい。
「で、片っ端から見ればいい」
片っ端って……。そう周りの人を見ていると、数えるのさえ気が遠くなるくらいの数なのに。
ため息をつきながら、ふと空を見ると
狐が飛んでいた。
流夢も俺の目線を辿って気づく。
「やっほ〜。流夢。で、そこの灰色の髪の君は友達かな?僕は月無 舞夜。よろしくね〜」
……狐が日本語を話した。
驚いて流夢の方を見るとアイツは当たり前かのように、そして慣れているそうだった。
……お前はどこでどの体験をしたらそうなるんだ。
「もしかしてアンタ、ずっとここにいたのか?」
と流夢が若干睨み言う。
「もちろん。で、犯人はとっくにわかってるよ〜」
……俺が走って来た意味。そして展開が早すぎる。
「それで、犯人って誰だ?」
と尋ねると、空からもう一体狐が来た。見るからに怪しすぎる人物が咥えられている。
「もう捕まえてあるよ〜」
流夢が狐からその人物を受け取り、チョークスリーパーをして失神させた。
……うん、展開が早過ぎて意味がわからなくなってきた。
犯人を締め上げている流夢と空に浮いている狐が話しているカオスな状態の中、俺は自動販売機で温かいお茶を買い、近くのベンチに座る。
どっと疲れた。早く家に帰ってこたつに入って美味しい和菓子を食べたい。
もっと[漢字]言いたいこと[/漢字][ふりがな]ツッコミたいこと[/ふりがな]が大量にあったが、話すと2時間かかると思う。
夕暮れの中、俺は大きくため息をついた。
…………お茶が美味い。
それだけが今の至福だった。