スッキリとしない曇りの朝。
極一般的な一軒家で逆に目立つ家が住宅街の中にあった。そこには灰色の髪が寝癖で少し跳ねている彼___[太字][漢字]成夜 霧真[/漢字][ふりがな]なりや きりま[/ふりがな][/太字]がいた。目を擦り、寝癖を手で触ってテレビをつけた。そして彼はトースターで食パンを焼き、その間にキッチンを使いフライパンで目玉焼きを作っている。
[明朝体]「今日の天気は曇りのち雨でしょう」[/明朝体]
テレビから天気予報が流れる。外は今にでも降りそうな天気なのにどうやら今夜に雨が降るらしい。
彼はちょうど焼き終わったトーストを白いプラスチックの皿に乗せ、後から目玉焼きをトーストの横に乗せた。リビングのテーブルの上に皿を置き、朝食を食べようとしたとき、スマホに電話がかかる。彼はスマホを手に持ち、誰からかを見て詐欺電話ではないと確認し電話に出た。
「どうしたんだ?」
「聞いてよ、霧真〜!!オレ、好きな子ができたんだ!!!」
電話をかけてきた本人は霧真の友達である[漢字]進二[/漢字][ふりがな]しんじ[/ふりがな]。少し熱血だがいい人だ。
「そうか。良かったな」
彼は塩対応でそう言い、スマホをテーブルの上に置き電話のスピーカーをオンにした。そして冷めないうちに、とトーストを小さくちぎり、口の中に入れる。
「ちょっと塩対応すぎないか?!!もっと反応してくれればいいじゃんか!」
電話から聞こえる明るい笑い声がリビングを満たす。
寝癖が少しついている彼はあっという間に朝食を食べ終えていた。
「っていうか、こんな朝っぱらから話す内容ではないだろ」
「別にいいじゃんかーー!!!オレに好きな子ができるのは悪くないだろう!!!」
「はいはい、そうだな」
彼はスマホを自分の部屋に移動し、身支度を始める。
中学校の制服に着替え、鏡を見てついていた大きな寝癖を直す。
「で?お前の好きな人は誰なんだ?」
「よくぞ聞いてくれたな!!オレが好きな子は
彼は電話の向こうから喋る彼の話を聞いてはいけないと直感的に感じ、電話を切った。
中学校の校則ではスマホ持ち込み厳禁のため、スマホをテーブルに置きっぱなしにした。
そして学校のバッグをもち、学校指定の靴を履く。
「さて、学校に行くか」
そう言い、傘を持ち、玄関の扉を開けた。
[水平線]
今日の授業が終わり、彼はバッグに教科書やらノートやらを詰め込み、バッグを肩にかけた。
天気予報の通り、今は雨が降っている。彼は持ってきた傘を手に取り、一人で帰ろうとし、学校を出た。
彼には毎日必ず寄るところがあった。
それは、和菓子屋だ。小さな店だが、味は確か。特に羊羹が美味しい。
店に入り、この和菓子屋を営んでいる年配の夫婦と少し雑談をし、彼は嬉しそうな顔で買った羊羹を受け取ってから、夫婦に手を振り店から出た。
和菓子屋から外に出ると羊羹を買っていたらもう夜になっていたことに気づく。
彼はもう暗いし寒いから少し近道して帰ろうと路地裏を通ろうとしたとき、誰かが座っているのを見つけた。
近づいてみると金髪で自分と同じくらいの男性が座っていると分かった。多分、前髪はセンター分けだっただろうが雨に打たれていて髪が全体的に崩れていた。
「おい、大丈夫か?」
「………………………ああ」
彼が聞くと金髪で学ランを着ていた彼が素っ気なく答えた。
「お前、帰らないのか?」
金髪の彼が黙り、少し長い前髪を触ると腕に切り傷があった。
「その傷は?どうしたんだよ」
また金髪の彼は黙る。
「少し傷を見せてくれ。絆創膏とかならある」
霧真は彼の手に触れた瞬間、彼は手を振り解いた。
「触るな」
そう冷たく霧真を睨んだ。彼は舌打ちをして立ち上がり、去ろうとした。
「……帰るのか?」
「違う。また喧嘩するだけだ」
その言葉を聞き、霧真は彼が不良だと気付いた。だから怪我もする。納得だ。
「だからもう構ってくんな」
彼が霧真に背中を見せ、歩こうとした。
「お前が喧嘩をするのは勝手だけどな、俺はお前に怪我をしてほしくない」
その言葉が彼の耳に入った。彼は振り向く。そこには冷たく、残酷な暗い青い瞳があった。
「その言葉、散々聞いた」
それだけ言葉を発して歩こうとしたそのとき、霧真が傘と羊羹を置き、走って彼を止め、肩を掴んだ。
「俺はお前の過去なんて全く知らない。……ただ俺はお前がこれから怪我をしにいく未来を変えたいだけだ」
霧真は一緒に雨に打たれながらその言葉を彼に伝える。
「……未来、ってアンタ……本当に未来は変えれると思うか?」
「ああ、俺はそう思う」
彼は今で見たことがないような真剣な顔に少し驚き、その後、口元が緩んだ。
「アンタ、いいな。気に入った」
「え?」
霧真は彼からその言葉を聞いて思考が一瞬中断した。
「俺は[漢字]海原 流夢[/漢字][ふりがな]うみはら るむ[/ふりがな]」
「お、おう。で?これからお前、どうするんだ?」
流夢は少し考え、霧真を見る。
「特に何も考えていねぇ」
「……帰る場所は?」
「……ない」
霧真は一秒考え、あることを思いついた。流夢と一緒に住むということを。
「それだったら俺の家、来るか?2人いても狭くないと思うが」
「分かった。そうするわ」
「その前にその傷見せろよ?」
「…………ああ」
暗い雨の中、こうして霧真は流夢と一緒に住むことになった。
極一般的な一軒家で逆に目立つ家が住宅街の中にあった。そこには灰色の髪が寝癖で少し跳ねている彼___[太字][漢字]成夜 霧真[/漢字][ふりがな]なりや きりま[/ふりがな][/太字]がいた。目を擦り、寝癖を手で触ってテレビをつけた。そして彼はトースターで食パンを焼き、その間にキッチンを使いフライパンで目玉焼きを作っている。
[明朝体]「今日の天気は曇りのち雨でしょう」[/明朝体]
テレビから天気予報が流れる。外は今にでも降りそうな天気なのにどうやら今夜に雨が降るらしい。
彼はちょうど焼き終わったトーストを白いプラスチックの皿に乗せ、後から目玉焼きをトーストの横に乗せた。リビングのテーブルの上に皿を置き、朝食を食べようとしたとき、スマホに電話がかかる。彼はスマホを手に持ち、誰からかを見て詐欺電話ではないと確認し電話に出た。
「どうしたんだ?」
「聞いてよ、霧真〜!!オレ、好きな子ができたんだ!!!」
電話をかけてきた本人は霧真の友達である[漢字]進二[/漢字][ふりがな]しんじ[/ふりがな]。少し熱血だがいい人だ。
「そうか。良かったな」
彼は塩対応でそう言い、スマホをテーブルの上に置き電話のスピーカーをオンにした。そして冷めないうちに、とトーストを小さくちぎり、口の中に入れる。
「ちょっと塩対応すぎないか?!!もっと反応してくれればいいじゃんか!」
電話から聞こえる明るい笑い声がリビングを満たす。
寝癖が少しついている彼はあっという間に朝食を食べ終えていた。
「っていうか、こんな朝っぱらから話す内容ではないだろ」
「別にいいじゃんかーー!!!オレに好きな子ができるのは悪くないだろう!!!」
「はいはい、そうだな」
彼はスマホを自分の部屋に移動し、身支度を始める。
中学校の制服に着替え、鏡を見てついていた大きな寝癖を直す。
「で?お前の好きな人は誰なんだ?」
「よくぞ聞いてくれたな!!オレが好きな子は
彼は電話の向こうから喋る彼の話を聞いてはいけないと直感的に感じ、電話を切った。
中学校の校則ではスマホ持ち込み厳禁のため、スマホをテーブルに置きっぱなしにした。
そして学校のバッグをもち、学校指定の靴を履く。
「さて、学校に行くか」
そう言い、傘を持ち、玄関の扉を開けた。
[水平線]
今日の授業が終わり、彼はバッグに教科書やらノートやらを詰め込み、バッグを肩にかけた。
天気予報の通り、今は雨が降っている。彼は持ってきた傘を手に取り、一人で帰ろうとし、学校を出た。
彼には毎日必ず寄るところがあった。
それは、和菓子屋だ。小さな店だが、味は確か。特に羊羹が美味しい。
店に入り、この和菓子屋を営んでいる年配の夫婦と少し雑談をし、彼は嬉しそうな顔で買った羊羹を受け取ってから、夫婦に手を振り店から出た。
和菓子屋から外に出ると羊羹を買っていたらもう夜になっていたことに気づく。
彼はもう暗いし寒いから少し近道して帰ろうと路地裏を通ろうとしたとき、誰かが座っているのを見つけた。
近づいてみると金髪で自分と同じくらいの男性が座っていると分かった。多分、前髪はセンター分けだっただろうが雨に打たれていて髪が全体的に崩れていた。
「おい、大丈夫か?」
「………………………ああ」
彼が聞くと金髪で学ランを着ていた彼が素っ気なく答えた。
「お前、帰らないのか?」
金髪の彼が黙り、少し長い前髪を触ると腕に切り傷があった。
「その傷は?どうしたんだよ」
また金髪の彼は黙る。
「少し傷を見せてくれ。絆創膏とかならある」
霧真は彼の手に触れた瞬間、彼は手を振り解いた。
「触るな」
そう冷たく霧真を睨んだ。彼は舌打ちをして立ち上がり、去ろうとした。
「……帰るのか?」
「違う。また喧嘩するだけだ」
その言葉を聞き、霧真は彼が不良だと気付いた。だから怪我もする。納得だ。
「だからもう構ってくんな」
彼が霧真に背中を見せ、歩こうとした。
「お前が喧嘩をするのは勝手だけどな、俺はお前に怪我をしてほしくない」
その言葉が彼の耳に入った。彼は振り向く。そこには冷たく、残酷な暗い青い瞳があった。
「その言葉、散々聞いた」
それだけ言葉を発して歩こうとしたそのとき、霧真が傘と羊羹を置き、走って彼を止め、肩を掴んだ。
「俺はお前の過去なんて全く知らない。……ただ俺はお前がこれから怪我をしにいく未来を変えたいだけだ」
霧真は一緒に雨に打たれながらその言葉を彼に伝える。
「……未来、ってアンタ……本当に未来は変えれると思うか?」
「ああ、俺はそう思う」
彼は今で見たことがないような真剣な顔に少し驚き、その後、口元が緩んだ。
「アンタ、いいな。気に入った」
「え?」
霧真は彼からその言葉を聞いて思考が一瞬中断した。
「俺は[漢字]海原 流夢[/漢字][ふりがな]うみはら るむ[/ふりがな]」
「お、おう。で?これからお前、どうするんだ?」
流夢は少し考え、霧真を見る。
「特に何も考えていねぇ」
「……帰る場所は?」
「……ない」
霧真は一秒考え、あることを思いついた。流夢と一緒に住むということを。
「それだったら俺の家、来るか?2人いても狭くないと思うが」
「分かった。そうするわ」
「その前にその傷見せろよ?」
「…………ああ」
暗い雨の中、こうして霧真は流夢と一緒に住むことになった。